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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

QBの適性や必要な資質

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Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)

今回はQBの適性について書きたいと思います。 

http://www.nfljapan.com/images/headlines/201001/01/11594/10184_photo01.jpg

引用:NFL JAPAN.COM|テキサンズQBショーブ、先発3年目でブレイクの要因は?

 

QBに向いている人とは

以前、QBというポジションについて書きましたが、もう少し踏み込んで、どんな人がQBに向いているのか、QBをやっている人はどのような資質や技能が必要なのか、ということについて書きたいと思います。

 

  

自分がフラッグをはじめた頃はQBではありませんでした。 

とりあえず、足は速いほうだったのでレシーバーやRBにたまに起用されるぐらいで、ブリッツでしか出ない試合もありました。

 

1年間ぐらい練習してやっとスパイラルが掛かったパスが投げられるようになって、スペシャルプレーぐらいしか出番のない三番手QBとなりました。

 

それからはQBで出番を待ちながらレシーバーやRBで出たり、ディフェンスに専念する期間が続きました。

 

その後、チームの一番手、二番手のQBが同時に抜け、「他に誰もいないかった」という理由でQBになりました。そんな偶然がありつつ、4年間ぐらいQBを続けています。

 

以前、QBはスパイラルが掛かったパスを投げられる人よりも判断力がある人を優先した方がいい、ということを書きましたが、QBの適性はやってみないわかりません。

 

 

QBに求められる素質

自分がQBをメインにやるようになる前はそこまでQBというポジションに魅力を感じていませんでしたし、自分に適性があるとは思っていませんでした。

 

それがいまではQBしかできないプレーヤーです。

 

 

だから、QBをやってみたいと思う人はとりあえずやってみることをオススメします。

 

簡単なポジションではないので、うまくいかないかもしれませんが、それでも続けられる人はそれだけで適性があるように思います。

 

日常的にフラッグのことを考えることが苦にならず、毎日のようにプレー作ったり、試合のビデオを観たり、他のことまで研究したり、そういったよく言うと「向上心」や「意識の高さ」、別の言い方だと「フットボール馬鹿」なところが一番QBに必要な要素だと思います。

 

ちなみに、自分は2日に1試合ぐらいのペースでNFLなどの試合のビデオを観ながら、プレー考えたりもしています。だいたいが他の作業しながらで、このブログを書きながら観ていることも多いです。

 

そこまで重要視しなくてもいいですが、こういったマルチタスクができる人はQBに向いてると思います。

 

QBは多くの作業を平行して行うため、何かをしながら違うことを考えたり、関係ないノイズを遮断して考えたり、ということができるとプレーの質が上がります。

 

ランニングしながら、1000から7ずつ引いて「993.986...」とカウントしていくトレーニングなどするといいみたいです。

 

このリンク先のゲームもなかなかおもしろいです。

 

最後にQBに求められる適性として挙げたいのが、「チームメイトからリスペクトされているかどうか」です。

 

QBの出来はそのままチームの出来になります。QBの調子がよくてチームが勝てれば誰も文句を言いませんが、調子が悪くて勝てる試合を落としてしまうようなことがあったときに、チームメイトに「こいつにQBを任せられない」と思われてしまっては困ります。

 

QBは試合のなかで最善を尽くすのはもちろんですが、それまでの過程で日々の練習やプレーの勉強などでチームメイトから信頼やリスペクトを得ることが必要です。

 

もし負けてしまっても、「あいつに任せた結果負けてしまったならしょうがない」とチームメイトに思われるようなQBが理想的です。

 

どういう理由があったかは知りませんが、殴られるようなQBではうまくいきません。

 

好きなQBの一人のDonovan McNabbもWikipediaによるとスーパーボウルの出来を巡っていざこざが起きたらしいです。

第39回スーパーボウルでニューイングランド・ペイトリオッツと対戦した彼は30本のパスを成功させて357ヤードを獲得、3TDをあげたがインターセプト3回、その内2回は敵陣で犯してしまい、チームは21-24で敗れた。またこの日彼は4回サックされた。試合終了後センターのハンク・フラリーやWRのフレディー・ミッチェルはマクナブへの不満をもらした。スーパーボウル敗戦後、エースWRのオーウェンスはマクナブと口をきかないようになった(しかし2010年のオフシーズンに、当時まだ所属先が決まっていなかったオーウェンスは「マクナブとプレイしたい」と語った。)。

(引用元)ドノバン・マクナブ - Wikipedia

 

 

ただここで、ファンタジスタRoberto Baggioの言葉を引用します。

「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ」

「PKを決めても誰も覚えていないが、外したら誰もが忘れない」

baggio

 

このPKの重圧はそのままQBの重圧と置き換えてもいいでしょう。

 

忘れがちですが、Roberto Baggioが外して負けた試合、実はFranco BaresiもPKを外しています。

FRANCO BARESI

  

時としてQBに文句を言いたいときがあるかもしれませんが、失敗してしまうのはその責任を大きさからです。

 

QBはそういった責任を背負う勇気を大切にして欲しいと思いますし、他のポジションをやっている人はそれに対してリスペクトを示して欲しいと思っています。

 

そうやってチーム全体がよくなっていくのではないでしょうか。

  

最後、少し話逸れてしまいましたが、QBの適性や必要な資質についてでした。

Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)