Written by Kyohei. (@twitter&@facebook)
今回は先日行われましたNFL FLAG南関東大会の試合レビューを書きたいと思います。
大会はワンデートーナメントで優勝すれば東日本大会進出になります。
ホームの所沢で行われた今回の大会1日目、結果は
34-0 vs 深川レッドギャング
38-0 vs 枚方リンクス
21-21 (TB 1-0) vs 東京ヌードラーズ
26-19 vs 本郷ヤーギーズ
の4連勝で優勝しました。
去年も南関東大会で優勝してますが、1日4試合を4連勝、しかも準決勝、決勝と接戦を勝てたのははじめてです。
1ヶ月後の東日本大会もどうにか勝って2年連続のFINAL進出を目指します。
いつものような戦術的な話はまだまだ試合が続くので避けますが、少しだけ試合レビューをしていきたいと思います。
今回の大会の勝因はなんといってもディフェンスの強さでした。1回戦、2回戦の連続完封はもちろん、準決勝、決勝と強豪相手に3TDに抑えてくれたのは非常にありがたかったです。
いいところでセーフティやインターセプトがありましたし、粘り強いディフェンスしてくれていて、相手オフェンスに対して分が悪くてTD許すことがあっても一発TDで一気やられる展開ではないので、サイドラインで休みながら考える時間がありました。
また、昨年もそうですが後半にほとんど失点しないというのも驚異的だと思います。1ポゼッション差で負けていても後攻なら同点ぐらいの感覚でいられます。
そういうディフェンスに毎回助けられながら勝てています。
今回、肝心のオフェンスはなかなか苦労しました。
というのも、肩にかなりの痛みがあり、投げるたびに痛くて全くリリースの感覚がうまくいかなくて、試合中も10ヤード投げられるかどうかという状況でした。
毎回大会の補助をしていただいている救護の方に診てもらった結果、
「筋力不足」
との診断をいただきました。
これまでずっと筋トレを続けていたのですが、3ヶ月ほどサボっていた結果がここに出たようです。
投げられない分ドロープレーで過去にないくらい走ったら、今度は足がガクガクしてきました。どうやら上半身も下半身もどちらも筋力不足のようです。
そんな状況のなかで勝てたというのは幸運でした。
試合後、祝勝会しながらチームのメンバーとビデオを見ながらあーだこーだ言う時間が一番楽しかったりします。
一番最初の記事に、フラッグフットボールを説明するときに以下のようなことを書きました。
では、「アメリカンフットボールの面白さのエッセンス」とは何かというと、一番は「ハドル」だと思います。
ハドルとは大雑把に言うと、作戦会議のことで、毎回プレー前に20秒ほど作戦を伝達する時間があります。そこで、誰がどのように動くのかを細かく決めることになります。
サッカーだとピッチにいる間は監督やコーチの指示を事細かく聞くことはできず、刻々と変わり続ける状況のなかでどこまで共通認識をもって対応していくのかポイントになると思いますが、アメフトでは毎回指示を受けられるので、より作戦的な勝ち負けが明確になり、より頭脳戦が展開されます。
フラッグフットボールにもこのハドルがあり、誰がどこに走るのか、どのタイミングでパスを受けるのかなどが決められた作戦を実行します。
作戦が決まっているので、「なんとなくのプレー」がないというのが個人的に一番面白く感じています。
どんな意図をもってどんな作戦を行うのか。その結果どうなって、それはどこがよくてどこが悪かったからなのか。どうやったら負けた試合を勝ちにできたのか。そういったことはいろいろ分析すればわかってきます。
そういった曖昧な領域が少ないなかでどのように相手と駆け引きをしていくのか、失敗すればそのまま自分の責任になるといくはっきりしたところが楽しいと思っています。
ビデオで試合を観て、どこが良かったのか、悪かったのか、という分析が比較的わかりやすくできるのがフラッグフットボールの魅力でもあります。
なぜこのときにそのプレーコールを出したのか、なぜここにパスを投げたのか、どうすればもっと良くなるのか、そういうことを話していくことでチームが強くなっていくのだと思います。
逆にそういうビデオ観ながらのレビューができていなかったり、あまり意図がなく何となくプレーしてしまっていて後でビデオを見返しても覚えていないような状態だとプレーが改善していかないのでチーム力は向上していきません。
一流のピッチャーはその日に自分の投げたボールすべてを記憶していて順番に挙げていけるらしいですし、キャッチャーはその打者への配球を数年前まで遡ることができるらしいです。
自分はそこまで記憶することは出来ませんが、ビデオ見ればそのときに何を考えてたか思い出せますし、「あの試合のこういうプレー」と言われれば過去の試合もだいたい出てきます。
丸暗記的な記憶が全くできない自分ですが、毎プレー考えて、終わった後にビデオ見直してということをやっていけば誰でもできるようになると思います。
あと、ビデオではサボっているプレーヤーがいるとすぐにわかります。
みんなでビデオを観ながら、相手のフラッグを取りに最後まで全力で追っていないメンバーがいれば必ず指摘されます。これはある試合で油断してしまったがために一発TDを取られてしまったのがキッカケでチーム全体で意識するようになりました。
こうした積み重ねが練習なしでも勝っていける原動力になっているんではないかと思っています。
決勝戦残り1分から勝ち越しTDを奪ったのは前日に急遽プレーブックに追加したそれまでなかったコンセプトの作戦でした。
なんか自画自賛的な記事になってしまいましたが、こういうことなんでしょうかね。
いつも、手を抜かずに頑張り尽くす人間には 必ず、良い結果が訪れる。 チャック・ノール
— アメフト名言bot (@football_no_bot) 2015, 10月 19
数インチの差や、ボールのバウンドのしかたによって チャンピオンになる人と、なれない人が居る。 しかし、これを『運・不運』の問題と決めつけてはいけない。 チャンピオンになる人とは、幸運を自ら引き寄せられる 能力のある人のことなのだ。 レッド・ブレイク
— アメフト名言bot (@football_no_bot) 2015, 10月 19
東日本大会に向けて筋トレします。
ということでNFL FLAGレビューでした。