Written by Kyohei. (@twitter&@facebook)
今回から小学校でのフラッグフットボールの指導案の作り方について書いていきたいと思います。
まずは、前提の話です。
フラッグフットボールには大きく分けて3通りの展開があります。
1つ目はここでよく書いているような中学生以上のブロックがないルールでの競技スポーツです。
これはNFL FLAG大会だけでなく、関東のFリーグといった国際ルールでの試合や「X Flag」などといったミックスルールでの試合も含みます。
2つ目は以前紹介した小学生によるブロックありのルールでの競技スポーツです。
これに関してはほぼNFL FLAG大会のみだと思います。
そして、3つ目が教育現場での教材としてのフラッグフットボールです。
教育指導要領の解説に「フラッグフットボール」が載ったことにより小学校での体育授業でフラッグフットボールをする学校が増えました。
これは上記の2つとは明らかに異なる展開です。
というのも、この3つ目は必ずしもフラッグフットボールでなくていいからです。
サッカーだろうが野球だろうがラグビーだろうが教育的な目的を達成することができればどんなスポーツでも構いません。フラッグフットボールをベースとしたオリジナルのスポーツをやっても構いません。
教育現場の先生は「フラッグフットボール」をプレーすること自体には価値を置いてませんし、ましてや競技の普及やアメフト選手の発掘などは考えてもいません。
このあたりに教育現場とアメフト&フラッグ関係者との認識の違いを感じます。
と言っても、自分も実際の教育現場を知っているわけではなく、所沢の小学校で200回いかないぐらいフラッグの授業を担当しただけの実感です。
正直に言うと、アメフト選手が小学校の体育の授業に出向いたところで、フラッグを「指導」出来ることはほぼないと思います。
ボールを投げること、捕ること、持って走ることの技術が向上することが目的ではないからです。
ただ、外部から講師が来て変わったスポーツをすると、自然とモチベーションが上がるので、結果的に教育的な目的を達成しやすい、というのはあると思います。
授業が終わるとみんな「楽しかった!」って言ってくれますが、それは単に「数学やらずに済んだ」ぐらいの意味です。
今後は教材としてのフラッグフットボールの展開についても書いていきたいと思います。指導案も載せようと思っています。