RED ZONE

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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

「あきめたら、そこで試合終了ですよ」のそのまえに

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Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)

今回はバスケ漫画「スラムダンク」の名言について書きたいと思います。

 

スラムダンクの名言といえばもちろん

http://moe-maxim.com/wp-content/uploads/2015/09/%E8%AB%A6%E3%82%81%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%9D%E3%81%93%E3%81%A7%E8%A9%A6%E5%90%88%E7%B5%82%E4%BA%86%E3%81%A7%E3%81%99%E3%82%88.jpg

 

です。

あきらめたら、そこで試合終了ですよ

この名言は非常に汎用性が高く、どんな場面にも使い勝手が良いことからスポーツをやっている人なら誰もが一度は聞いたことのあるセリフだと思います。

 

ただ、言いたいのがこれです。

 

http://livedoor.blogimg.jp/julyausspopotamous/imgs/4/9/49eff87e.jpg

 

SLAM DUNK(スラムダンク) コミック 全31巻完結セット (ジャンプ・コミックス)

SLAM DUNK(スラムダンク) コミック 全31巻完結セット (ジャンプ・コミックス)

 

 

セリフの文脈

言葉が汎用性高く流布した結果、本来の文脈を失っていくというのはよくあることです。

 

「中二病」もその例の一つですし、「壁ドン」なんて違う意味になっています。

news.livedoor.com

 

もちろんこの「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」というセリフ、非常にいいセリフだと思うんですが、重要な前置きが抜けてしまっています。

 

それは、こんなセリフです。

http://pds.exblog.jp/pds/1/200505/09/79/d0009379_21575265.jpg

 

27巻の147ページに登場します。

スラムダンク (27) (ジャンプ・コミックス)

スラムダンク (27) (ジャンプ・コミックス)

 

 

個人的にはここからのほうが断然グッときます。

 

それは、この言葉は諦めかけている者をたしなめるセリフではなく、自らが諦めていないことを表明のセリフだからです。

 

「あきめたら、そこで試合終了ですよ」というセリフは往々にして外から諦めた者に対して投げかけられます。でも、安在先生は内側にいて「自分は諦めていないけど、お前はどうなんだ?」と投げかけます。

 

そして、おそらく勝利へのプランニングができているはずです。だから、自分は諦めない。

 

この前置きがあると「どんな状況でも頑張れ」というような単純な話ではない、というのがわかると思います。

 

このセリフを引用するときには必ず「私だけかね?まだ勝てると思っているのは」を付けて欲しいと思いますし、人に言うときには「自分は勝つために全力を尽くしているのか」ということを自らに問いかけなければいけないと思っています。

 

別パターン

とは言うものの、この名言、こっちパターンもあるのでややこしいですよね。

http://serendipity-japan.com/wp-content/uploads/2014/02/fd4951150c3e8dfd1fd027102ac6fd79.jpg

 

このシーンは8巻の145ページにあります。

スラムダンク (8) (ジャンプ・コミックス)

スラムダンク (8) (ジャンプ・コミックス)

 

 

断固たる決意

単純なワードであれば「断固たる決意」がダントツで好きです。

http://img01.naturum.ne.jp/usr/m/e/n/mentai/app-033270100s1390137039.jpg

 

将来性のある選手を怪我を抱えたままプレーさせるという判断はあまり賛成できませんが、監督と選手でどれだけ「ダンコたる決意」を共有しているかによるのかな、とも思います。

 

 このシーンは31巻にでてきます。

スラムダンク (31) (ジャンプ・コミックス)

スラムダンク (31) (ジャンプ・コミックス)

 

 

スラムダンク勝利学

スラムダンク本編がおもしろいのはもちろんなんですが、スラムダンクで登場するシーンについていろいろ考えることができるこの本もおもしろいです。いつかこの本についても書きたいと思います。

 

スラムダンク勝利学

スラムダンク勝利学

 

 

ということで、スラムダンクの名言についてでした。

Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)