Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
今回はフラッグとタッチフットの違いについて書いていきたいと思います。
引用:武庫川女子大学[Mukogawa Women's University] -- ニュース・最新情報
フラッグフットボールとタッチフットボールの動画紹介
自分自身、タッチフットボールはプレーしたことがなくルールもなんとなくでしか知りません。なので、多少認識不足の点があるかもしれません。あくまで動画で見える範囲内の違いについて書いていきます。
フラッグフットボール
アメフトのタックルの代わりになるのは、両腰についているフラッグを取ることです。攻撃チームは3回の攻撃で15ヤード進むことができればファーストダウン獲得。さらに20ヤード進むことができればタッチダウンになります。
タッチフットボール
タッチフットボールでは、ボールキャリアにディフェンスプレーヤーが両手でタッチすることでタックル成立となりボールデッドとなります。アメフト同様に4回の攻撃で10ヤード進めなければ攻守交代となります。自陣から60ヤード進んでエンドゾーンにボールを運ぶことができればタッチダウンになります。
人数が違う
まず、両フットボールで人数が違います。
フラッグフットボールは5人対5人。
タッチフットボールは6人対6人。
これは後述するフィールドの広さとの関係もあるので、どっちがどうということは言えませんが、少なくとも人数が多い方が戦術的な広がりがある気がします。
フィールドの広さが違う
フラッグフットボールでは、30ヤード×60ヤードのフィールドを使用しますが、タッチフットボールの場合は40ヤード×80ヤードと一回り広いフィールドを使用します。
動画を見ても、断然スペースの広さが違うと思います。
フラッグの感覚では、オフェンスは広いフィールドを使えばなんだってできそうな気がしますし、ディフェンスは6人で足りるのか?と疑問に思ってしまいます。
タッチフットはブリッツが近い!
オフェンス優位と思いきや、そうさせないのがブリッツの存在です。
フラッグフットボールでは7ヤード離れたプレーヤーのみがスクリメージラインを越えてQBのフラッグを取りに行くことができます。
一方で、タッチフットでは0ヤードの近さでQBにタッチにしにいくことができます。
みんなの憧れ、ポラマルのあのプレー(みたいなの)ができます。
厳密には両手タッチの際に両脚が地面についていなくてはいけないので、できませんが、フラッグに慣れた自分にとっては手の届くぐらいのところにいるディフェンスプレーヤーから追われるというのはかなりのプレッシャーです。
オフェンスはQBがサックされないようにブロックができます。
引用:http://www.keio-gtf.com/touch/
きっと強いチームはこのQBを守る力、パスプロテクション能力に優れているんじゃないかと思います。このへんは同じくブロックがある小学生のフラッグフットボールも同様だと思います。
QBがプレッシャー掛からずに投げることさえできれば、ディフェンスが広いフィールドを守り切ることができません。
タッチフットはキックがある!
フラッグフットボールにはキックがありませんが、タッチフットボールにはキックがあります。これはフラッグフットボールにはないタッチフットボールの大きな魅力かもしれません。
単純にキッキングをやってみたい、というのもありますが、フィールドポジションを常に考えながらプレーしなくてはいけないというのがおもしろいです。
フラッグフットボールではインターセプトされなければ攻撃開始地点が5ヤードからと決まっているので、オフェンスはタッチダウンを奪えるか否かしか考えなくても大丈夫です。
しかし、タッチフットボールではアメフトと同じく4回目の攻撃を失敗してしまうとその地点が相手チームの攻撃開始地点となるので、ディフェンスのことも考えながらオフェンスを展開していかなければいけません。
自陣エンドゾーンから10ヤード進んだところで4回目の攻撃を失敗すれば、相手チームは残り10ヤード地点から攻撃開始になってしまうので、そのリスクを回避するために4回目の攻撃権を放棄してパントを選択しなければいけません。
リスクを負って4回目も攻撃するのか、リスクを回避してパントにするのか。
こういったリクステイクの選択はフラッグフットボールにはほとんどないので、なかなか羨ましいルールです。
ちなみに、パントはアメフトのようなブロック可能なパントではなく「宣言パント」というルールがあります。
タッチフットではQBランができる!
フラッグフットボールでは直接スナップを受けたオフェンスプレーヤーはスクリメージラインを越えることができませんが、タッチフットボールはQBランができます。
ブリッツがスグ近くから2~3人来るので、QBはかなり機動力が求められます。
走れるQBであれば、左右に大きくロールアウトしてパスを投げるか、ダメなら走る、みたいなプレーを積極的にできます。10年前の走れる頃の自分だったらタッチフットボールに挑戦してみたいです。いまはちょっとしんどいです。
まとめ
今回の春のNFL FLAG大会に川崎スーパーフリークスがエントリーしていますが、タッチフットボールからフラッグフットボールへの転向、またはどちらもプレーするというのは充分可能なように思います。
フラッグフットボールからタッチフットボールへの転向は、タッチフットボールだけの技術が多いのでなかなか時間が必要かもしれませんが、無理というほどではないと思います。
自分自身いつかどこかタッチフットボールをやりたいと思っていますし、お互い交流できるようなイベントみたいなものを企画できたらいいな、と思っています。
*追記
2017年6月にはじめてタッチフットボールを体験しました。
ということで、フラッグフットボールとタッチフットボールの違いについてでした。