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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

NFLシーズンに密着した「オール・オア・ナッシング ~アリゾナ・カーディナルスの挑戦~」が面白い!

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Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)

今回はNFLのドキュメンタリー番組「ALL or NOTHING」について書きたいと思います。

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引用:http://amzn.to/2baTTGE

 

 「ALL or NOTHING」

以前にNFLのトレーニングキャンプの様子を描いたドキュメンタリー番組「ハードノックス(Hard Knocks)」を紹介しました。

 

qboekendorp.hatenablog.com

 

今回の「ALL or NOTHING」はトレーニングキャンプだけではなく、アリゾナ・カーディナルスの2015年シーズンを全試合密着取材しています。

オール・オア・ナッシング ~アリゾナ・カーディナルスの挑戦~(字幕版)をAmazonビデオ-プライム・ビデオで

 

番組紹介にはこのように書かれています。

アマゾンとNFLが提供する前代未聞の番組。 NFLのプレーシーズンを通して、アリゾナ・カーディナルスの選手やコーチ、オーナーの様子に密着する。 ヘッドコーチのブルース・アリアンズやオーナーのマイケル・ビッドウィル、GMのスティーブ・カイムを始め、カーソン・パーマーやラリー・フィッツジェラルド、パトリック・ピーターソン、タイラン・マシューなど選手達の試合の裏側、私生活を目撃せよ。

 

 トレーニングキャンプでさえカメラクルーが入るのを嫌がるチームがあるのに、シーズンを通してヘッドコーチやGMに密着取材するというのはかなり異例なことではないでしょうか。

 

アメフトの試合というよりも試合と試合の間のチームの様子がメインになるのでアメフトやNFLをあまり知らない人でも楽しむことができると思います。字幕もできるだけアメフトの専門用語を使わないように工夫されています。

 

試合中、「相手のカバーは2なのに何故中央に投げないんだ?!」というシーンがあります。これは「カバーは2」ではなく、ディープカバーが2人になる「Cover 2」という作戦名であるということに気がつくのになかなか時間が掛かりましたが、翻訳でハテナになったのはこれくらいです。

 

NFLファンやカーディナルスファンはもちろんのこと、スーパーアスリートが集まる世界最高のリーグでどんなことが起きているのかという視点で見るのもオススメです。

 

全8話の構成

1話1時間で全8話で構成されています。タイトルとそれぞれの説明は以下のようになっています。

 

1.カーディナルスの基本原理

2015年のシーズンを開始したブルース・アリアンズ率いるアリゾナ・カーディナルス。 クオーターバックのカーソン・パーマーが膝の怪我からチームに復帰し、ベテランのレシーバー、ラリー・フィッツジェラルドや新加入のランニングバック2人と共にスーパーボウルでの優勝を目指す。

 

2.霧

カーディナルスはシーズン最初の危機に直面する。さらなる補強が求められる中、山奥のリゾートに遠征し、コーチのブルース・アリアンズが以前所属していたピッツバーグ・スティーラーズとのアウェー戦に臨む。

 

3.ペントハウス

シーズンの中盤、待ちに待ったバイ・ウィークが近づく中、セーフティーのタイラン・マシューとカーディナルスは、絶対に負けられない相手、NFC2連覇中のシアトル・シーホークスに目をつけ勝利を目指す。

 

4.ホイール

コーナーバックのパトリック・ピーターソンが人生の大きな転機を迎える一方で、クオーターバックのカーソン・パーマーは古巣のシンシナティ・ベンガルズに対面する。カーディナルスは過酷なNFC西地区を勝ち抜くため、かつてのライバルチームの本拠地に乗り込む。

 

5.12月のアメフト

新星ルーキーのランニングバック、デイビッド・ジョンソンの活躍で、カーディナルスは万事順調にレギュラーシーズンで一番重要な最後の追い込み期間に入る。 しかしNFLにおいて最も苛酷な1ヶ月間では、全てが一瞬で変わってしまう。

 

6.終わりと始まり

カーディナルスがタイラン・マシューの離脱という絶望的状況を乗り越えようとする中、NFCのトップ2であるグリーンベイ・パッカーズとシアトル・シーホークスがアリゾナに乗り込んでくる。

 

7.新たなシーズン

第16週の大敗のリベンジをかけ、アーロン・ロジャース率いるグリーンベイ・パッカーズが砂漠に再び戻ってくる。カーディナルスは、NFL史上に残る激しいプレイオフを繰りひろげる。

 

8.全か無か?

スーパーボウル出場を賭け、ノースカロライナへと向かうカーディナルス。 キャム・ニュートン率いるパンサーズを相手にNFCのチャンピオンシップ・ゲームに挑む。

 引用:オール・オア・ナッシング ~アリゾナ・カーディナルスの挑戦~(字幕版)をAmazonビデオ-プライム・ビデオで

 

視聴方法

「ALL or NOTHING」は「Amazon Prime ビデオ」のみで見ることができます。単体での購入視聴はできないので、「Amazon Prime」未加入の場合は年会費3900円(学生なら1900円)に加入する必要があります。

 

 

ただ、30日間の無料体験があるので、その間に見てしまえば実質タダです。そもそもNFLのドキュメンタリー番組というマニアックなDVDを買うとなれば3900円じゃきかないはずです。

 

「Amazon Prime ビデオ」では映画も見ること見ることができるのでこの機会にどうぞ。

 

qboekendorp.hatenablog.com

 

 

主演 HC:ブルース・エリアンズ

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引用:All-Access with Bruce Arians: Special teams in focus - Arizona Sports

 

物語ではヘッドコーチであるブルース・アリアンズが中心に、彼が率いるチーム全体がシーズンをどのように戦っていくのかが描かれています。

 

ブルース・アリアンズはコルツやスティーラーズのアシスタントコーチとして活躍し、特にQBの育成については定評があるコーチらしいです。

 

試合中の独り言なのか指示なのか叱咤激励なのかわからない声にはしょっちゅう「Fucking」が登場するくらい激情的な人で、そういう豊かな表情が番組を面白くしていると思います。

 

第1話のタイトルには「カーディナルスの基本原理」とありますが、アリアンズは冒頭のミーティングで「おれ専用の駐車スペースには止めるな」と激昂しています。

 

また、そのミーティングでは「おれはお前たちをよく罵るが、それはフットボールのことだ」とも言っています。敗戦のあとに選手にキレたことを反省しているシーンも出てきます。非常に家庭的な人で、激情的に見えて実はバランスの取れた人なんじゃないかなと感じたシーンでした。

 

助演

アリアンズHCだけではなく、中心選手であるQBカーソン・パーマー、CBパトリック・ピーターソン、Sタイラン・マシューズ、WRラリー・フィッツジェラルドなどの試合の裏のエピソードや私生活などについても密着しています。

 

QB:Carson Palmer #3

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引用:Sports Heaven :: The Legacy of Carson Palmer

 

オフェンスチームの大黒柱であり、チームリーダーです。2014年シーズンは彼の怪我により一気に失速してしまいました。劇中では彼のリーダーシップがどう発揮されるか、どうチームの苦難を乗り切るのか、というのが注目ポイントです。

 

CB:Patrick Peterson #21

http://a.fssta.com/content/dam/fsdigital/fscom/nfl/images/2015/12/21/122115-nfl-Patrick-Peterson-pi-mp.vresize.1200.675.high.56.jpg

引用:Cardinals' Patrick Peterson trolls Eagles fans with Star Wars taunt | FOX Sports

 

NFL屈指のコーナーバックであり、チームのムードメーカー的な存在です。毎週QB陣とボールをバケツに入れるゲームをやっているらしく、その罰ゲームで毎回コスプレさせられるのが印象的です。第4話では人生の大きな転機を迎えるので、そこにも注目です。

 

S:Tyrann Mathieu #32

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引用:Tyrann Mathieu: 49ers’ simple passing game made interceptions easy | KNBR-AM

 

NFL2年目にしてプロボウル選出され、ディフェンスチームのニューリーダーです。大学時代は問題児扱いされていた彼が、スター選手が揃っているカーディナルスを引っ張っています。劇中では婚約者も登場し、プライベートも披露しています。

 

WR:Larry Fitzgerald #11

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引用:NFL.com writer would like to see Larry Fitzgerald traded to the Patriots - Arizona Sports

 

オールプロ9回選出のNFL最高のレシーバーの一人です。スーパーボウルを経験している数少ないプレーヤーであり、12年目でキャッチ数のキャリアハイを記録する活躍でチームを牽引しています。彼のプレーオフでの活躍が注目ポイントです。

 

RB:David Johnson #31

http://bloximages.chicago2.vip.townnews.com/clintonherald.com/content/tncms/assets/v3/editorial/3/f7/3f770a24-5e12-11e5-a91f-9bda05e7319c/55fc210b8de32.image.jpg?resize=760%2C536

引用:Progress 3: Johnson, CHS grad, shines in NFL | News | clintonherald.com

 

スターターRBの2人を故障で欠くというチーム最大の危機を救ったのが、2015年に新加入した新人RBでした。しかも、ドラフトの指名は、指名しようと思っていたRBが直前で取られてしまったために急遽、というものでした。劇中でそのドラフトの様子も出てきます。

 

LB:Dwight Freeney #54

http://www.charlotteobserver.com/news/business/d409lx/picture45993840/ALTERNATES/FREE_640/Freeney

引用:NFL’S Dwight Freeney can pursue BofA, Merrill fraud claims | The Charlotte Observer

 

シーズン序盤にRBだけでなく、LBも3人が故障するという状況に見舞われます。この状況を救ったのはFAになっていたコルツで一時代を築いたフリーニーでした。故障の穴を埋めただけでなく、シーズン終盤に途中加入のベテランがチームをまとめていった、というのはチーム躍進の非常に大きな要因になったのではないかと思います。

 

Owner:Bill Bidwill & GM:Steve Keim

http://www.azcardinals.com/assets/images/imported/ARI/photos/article/MainFebruary2015/PowerBrokersMAIN.jpg

引用:New Contracts For Bruce Arians, Steve Keim

 

RBやLBの故障の穴を埋めたのは新加入の選手ですが、その選手を獲得してチーム作りをしていくのがGMの仕事であり、そのGMとともにチームを経営していくのがオーナーの仕事です。

 

上の写真は左から、オーナー、HC、GMです。このチームトップの3者が良好な信頼関係を築いているからこそカーディナルスは毎年安定した成績を残せているのだと思いました。

 

残念だったところ

1時間×8話で要らないシーンは1分もないほどかなり楽しめた作品だったのですが、一つ残念だったことがあります。

 

それは、コーチングはすべて精神論だったことです。

 

ミーティングでHCやポジション別のコーチが言うことのほとんどが「ちゃんとしろ!」とか「今日の練習は練習の範疇に入らないぐらい酷い」とか精神論や感情論でした。それはアリアンズHCのキャラもあると思いますが、きっと技術的なことや戦術的なことは機密事項であり、出しても伝わらないという判断でカットされているのだと思います。

 

だとしても、ちょっと話が精神論に振れ過ぎな印象が残りました。

 

アメフトが技術と戦術戦略に詰まった「知的格闘技」であるということを知らない人はもしかしたら精神論が支配している世界だと勘違いしてしまうかもしれません。

 

もしかしたら続編も?

2015年シーズンのアリゾナ・カーディナルスを描いた今作品ですが、とりあえず「シーズン1」という表示があります。

 

「Amazon Prime ビデオ」で配信されるどのTV番組にも「シーズンX」という表示があるのですが、一応続編制作の可能性がある、ということだと思います。

 

というか、そう信じています。

 

引き続きカーディナルスを追うのか、それとも別のチームを追うのか。いまから楽しみです。

 

*追記

シーズン2はロサンゼルス・ラムズでした。こちらもおもしろいです。

 

 

Madden NFL 17 (輸入版:北米)

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Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)