RED ZONE

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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

フィールドポジションごとのオフェンスの作戦の考え方

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Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)

今回はフィールドポジション、攻撃開始地点の違いをどのように考えるのかについて書きたいと思います。

http://blog.chron.com/ultimatetexans/files/2015/03/20141123_TexansBengals_KAW_056.jpg

引用:Texans’ 2015 QB situation could include both Ryan Mallett and Brian Hoyer - Ultimate Texans

 

フィールドポジションとは

フィールドポジションとは攻撃開始地点のことで、フィールドのどのへんからプレーを開始するのか、ということです。

 

アメフトでは「フィールドポジションを確保する」というような表現があり、得点できないまでもパントなどで自チームに有利な地点から相手チームに攻撃開始させることをいいます。

 

フラッグではパントやフィールドゴールがないので、相手チームのフィールドポジションは考える必要はありません。

 

ただ、攻撃時に作戦を考えるときにフィールドポジションをどう考えておくか、というのは重要になります。

 

 

シチュエーションとは

これまでの記事のなかで「シチュエーション」、もしくは「状況」という表現を使ってきましたが、フィールドポジションもそのなかのひとつです。

 

基本的にシチュエーションというのは「ダウン数×フィールドポジション」の組み合わせです。

 

「2nd & 10 to FirstDown」であれば2回目の攻撃でハーフラインまで10ヤードの地点から攻撃開始であり、「3rd & 7 to TD」であれば3回目の攻撃でゴールラインまで7ヤード地点から攻撃開始、というようなものがシチュエーションです。

 

これをもっと細かくしていくと、点差や残り時間、先行か後攻か、などといった要素も加わります。

 

 

「RED ZONE」

アメフトではゴールラインまで残り20ヤード以内を「RED ZONE」と呼びます。

 

日本語でいうところの危険区域、あるいは得点圏といった意味になります。野球の得点圏と似たように、ひとつのプレー成功がほぼ得点に結びつく、といった感覚です。

 

フラッグフットボールでは5~7ヤード以内ぐらいが「RED ZONE」になると思います。

 

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このフィールドポジションが「RED ZONE」に進入すると。ディフェンスは厳戒態勢に入ることになります。それまでの「多少のパスを通されて進まれることは許しても一発タッチダウンは許さない」というディフェンスから「パスは通させない」というようなディフェンスに変わります。

 

この厳戒態勢を敷いて守るのを「RED ZONE ディフェンス」といい、それに対抗するのが「RED ZONE オフェンス」です。

 

試合を勝つにはこの「RED ZONE オフェンス」、「RED ZONE ディフェンス」のときにしっかりとスイッチの切り替えができなければいけません。相手が「RED ZONE ディフェンス」をしているのにオフェンスがいつも通りの認識のままだとなかなかプレーを成功させてもらえません。

 

 

フィールドポジションの区分け

ハーフライン前

相手エンドゾーンから残り5~7ヤードの地点までを「RED ZONE」としましたが、ハーフライン前でも同様です。(下図、ブルー)

 

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このフィールドポジションは「RED ZONE」とは異なり、試合の状況やチームによってかなり考え方が変わります。

 

というのは、ディフェンス側の考え方として「ファーストダウンは許すけど、その次の攻撃開始地点をできるだけ下げることでタッチダウンを防ぐ」というのと、「一気に進まれるリスクが多少あってもファーストダウン防ぐ」という2通りが考えられるからです。

 

このフィールドポジションの場合には、オフェンスはディフェンスがどちらで守っているかを見極める必要があります。

 

ハーフライン後

前述の「次の攻撃開始地点をできるだけ下げる」という考え方がありましたが、フィールドポジションがハーフラインを越えてスグのところから攻撃する場合、オフェンスに不利な状況だと言えます。(下図、パープル)

 

なぜならエンドゾーンまで15~19ヤードもある上、使えるフィールドの広さが狭くなっているためディフェンスの寄せも早くなるからです。

 

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このフィールドポジションでオフェンスが考えなければいけないことは、ディフェンスにタッチダウンのプレッシャーを与えつつ不利なフィールドポジションを脱出することです。

 

このフィールドポジションからロングパスを決めるのはなかなか難しいので積極的には奥に攻めることはできませんが、フィールドを広く使うためにレシーバーを奥に走らせることで、ショートパスやミドルパスを決めてTDまで残り10ヤード以内、あわよくば「RED ZONE」進入を目指します。

 

 

自陣ゴールライン前

ハーフライン後すぐはオフェンスに不利なフィールドポジションでしたが、それ以上に不利なのが自陣ゴールラインから5ヤード以内です。(下図、グレー)

 

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このフィールドポジションはファーストダウンまで距離が15~19ヤードなので一発で挽回するには遠く、スナップやハンドオフミス、QBサックなどでセーフティになる可能性があります。

 

また、インターセプトされてしまうとリターンでそのままエンドゾーンまで運ばれる、いわゆる「Pick 6」(インターセプト・リターン・タッチダウン)を食らう危険性もあります。

 

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このフィールドポジションにおいては、上記の相手に点数を与えるようなプレーをしないようにリスクを避けた作戦を選ばなければいけません。

 

また、無理に攻めてインターセプトされるくらいならパスを投げ捨てて攻撃失敗で攻守交代にするぐらいの潔さも必要です。「Pick 6」を食らうくらいならおとなしくフラッグを取られてセーフティという判断もときにはありです。

 

まとめ

まとめるとフィールドポジションは下図のように区分けできます。

 

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厳密に何ヤードから何ヤードというわけではなく、なんとなくです。

 

オフェンスの作戦を選ぶときにこのぐらいのフィールドポジションを区分けしておくと、何を狙っていけばいいのか、何に注力していけばいいのか、何に気をつけなければいけないのかを考えるヒントになるのではないかと思います。

 

それぞれ「RED ZONE」みたいな名前がついているともっとわかりやすいのかもしれません。

 

ということで、フィールドポジションごとのオフェンスの作戦の考え方でした。

 

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