Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
今回はJJワットに続いて、オードリー若林さんが体育会TVで紹介していたトム・ブレイディについて書きたいと思います。
引用:At least Tom Brady and the Patriots won't cheat for a while - Baltimore Sun
体育会TV
先日、体育会TVにてオードリーの若林さんがアメフトやNFLの魅力について熱く語っていました。
せっかくなので、そのなかで紹介されていたトム・ブレイディ選手について紹介したいと思います。
こちらはJJワット選手の紹介です。
イケメン!
トム・ブレイディといえば、まずはイケメンです。
引用:'Deflategate:' 4-game suspension for Tom Brady - CNN.com
引用:11/16 – Tom Brady is better than Peyton Manning at this | BrainTypes.com
日本人から見た欧米人というフィルターはあるかもしれませんので、NFLで活躍する他の選手も載せておきます。
映画「テッド2」では優秀な遺伝子が欲しいということで主人公らが自宅に押し入るシーンが出てきます。それだけ、「イケメンでスポーツもできるといえばブレイディ」という共通認識があるということだと思います。
奥さんがスゴい
トム・ブレイディ自身がNFLのトッププレーヤーで20億円以上の年俸をもらっていますが、奥さんはそれ以上稼ぎ出しているトップモデルです。
引用:Giselle Bunchen: 8 Things You Didn't Know about Tom Brady's Wife
この人についてはよく知らないのですが、「ジゼル・ブンチェン」という方で、Googleで調べたところ、
米国では最も有名で、最も高給取りなスーパーモデルとして知られている。 14歳でモデル業を始動して以降、無数のビルボードやテレビに出演。現在、20を越える諸国のブランド広告に登場している。
らしいです。また、レオナルド・ディカプリオの元カノらしいです。
スーパープレー集
そろそろアメフトの話にします。
トム・ブレイディのポジションはクォーターバック(QB)で、主にパスを投げる役割を担っています。また、チームでどんな作戦を行うかを決める裁量を持つポジションでもあるので文字通り「司令塔」です。
野球に例えるならピッチャーとキャッチャーを合わせたようなポジションで、QBの出来が勝敗にそのまま直結します。
QBのスゴさというのはなかなか伝わらないものがあると思いますが、JJワットのようなバケモノが1~2m先から何人も襲ってくるなかで、的確な指令を出し、正確なパスを投げるというのは並大抵のメンタルのではできません。
そしてなにより勝ち続けているというのがブレイディのスゴいところです。
13回の地区優勝、6回のスーパーボウル(決勝戦)への進出、そのうち4回がスーパーボウル制覇というのは過去のNFLからみても圧倒的な成績です。「NFL史上最高のQBの一人」といって過言ではありません。
引用:Top 5 Super Bowl Games Since 2000 - tony's take
そして、第52回スーパーボウルでは伝説的な逆転劇で5回目のスーパーボウル制覇と4回目のMVP獲得の偉業を達成しました。奥さんからは引退をせがまれているらしいですが、あと数年はプレーするつもりみたいです。
所属チーム
そんな圧倒的なブレイディの成績を支えているのが、所属している「ニューイングランド・ペイトリオッツ」のチームとしての強さです。
引用:New England Patriots Archives - Psychology of Sports and More
2001年から2015年までで地区優勝を逃したのは2回のみで2000年代最強のチームとも呼ばれています。その快進撃を支えているのがヘッドコーチ(HC)のビル・ベリチックです。
引用:Bill Belichick cryptic on why he postponed press conference to meet with trainers | FOX Sports
ヘッドコーチとは野球やサッカーでいうところの監督みたいなもので、チームの戦略戦術を担当します。2000年からペイトリオッツでHCをやっており、現在までレギュラーシーズンで188勝69敗、ポストシーズンで22勝9敗といずれも勝率7割以上というとんでもない成績を残しています。
不祥事
ビル・ベリチックHCはその卓越した戦略で優秀な成績を残す一方で、2つの大きな不祥事を起こしています。
Spygate
1つめは「スパイゲート事件」です。
これは、2006年にペイトリオッツのビデオスタッフが対戦相手であるジェッツのコーチのシグナルを録画していたとされる疑惑です。
Delfategate
2つめは「デフレートゲート事件」です。
Deflategate - Wikipedia, the free encyclopedia
これは、2015年のAFCチャンピオンシップゲーム(リーグの決勝戦)でボールの空気圧を下げて使ってたとされる疑惑です。
この疑惑ですが、チームとしての処分は下りましたが、ブレイディ個人として関与していたのかどうかについては非常にグレーで、2015年シーズンに出場停止処分が出ましたが、取り消しとなり何事もなく出場しました。しかし、あらためて2016年シーズンについて4試合欠場処分が下りました。
2016年シーズンのペイトリオッツは、ブレイディが復帰するまでどれだけ耐えられるかがポイントでしたが、控えQBだったガロポロ、プリセットの活躍で、ブレイディ不在の4試合を3勝1敗で乗り切りました。
Brady 6
NFLにおいてレジェンド級の存在であるブレイディですが、実はエリートではありません。大学アメフトでそこそこの活躍はしたものの、NFLドラフトでは6巡目全体199位でペイトリオッツに指名されます。
NFLのドラフトの仕組みは下記の記事で詳しく解説しています。
ちなみに、JJワットは1巡目の指名です*1。6巡目というのはよほどのことがない限り話題にされません。
そうやってNFL入りしたブレイディですが、2年目に負傷したエースQBに代わって入るチャンスを得ます。たまたま転がり込んできた出番をものにし、そのままチームをスーパーボウル制覇まで導いてしまいます。こうしたシンデレラストーリーとともに、ドラフト時にブレイディ前に指名されたQB6人に迫ったドキュメンタリー「Brady 6」も有名です。
NFLの試合を観るには
ブレイディの過去の試合を観たい場合には、無料の「Free Friday Game」がオススメです。
いくつかペイトリオッツの試合がありますが、残念ながらほとんどが負け試合です。ペイトリオッツが勝つのが順当と思われているので、名勝負集にはあまり勝ち試合がリストアップされないというわけです。
勝ち負けは観てのお楽しみということで、2試合ピックアップしました。
第49回スーパーボウル
2015年2月に行われたスーパーボウルで、強力ディフェンス陣を擁するシアトル・シーホークスとの対決です。最後の最後まで目が離せない試合展開です。
2006年AFCチャンピオンシップ
ブレイディと並びレジェンドQBであり、最大のライバルでもあるペイトン・マニングが所属するインディアナポリス・コルツとの対決です。2000年代随一の名勝負です。
リアルタイムでの観戦はTwitterでもできます。
2016年シーズンはトム・ブレイディの大逆転劇で終わりました。毎回ブレイディが勝つのもおもしろくないので、来シーズンは新たなヒーローが出てくることを期待しています。
というわけで、トム・ブレイディについてでした。
Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
*1:全体1位と書いていましたが、間違いでした。1巡指名全体11位です。