Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
今回は密着ドキュメンタリー番組「オールオアナッシング」のカレッジシリーズとして配信がはじまったミシガン大学ウルバリンズ編について書きたいと思います。
引用:Amazon Michigan All Or Nothing - Awful Announcing
これまでのAll or Nothing
「ALL or NOTHING」では、過去2回NFLチームに密着してきました。
第1シーズンはアリゾナ・カーディナルスでした。HCとQBの苦悩や途中加入のベテランの活躍が描かれていました。
第2シーズンはロサンゼルス・ラムズでした。本拠地をロサンゼルスに移転しての1年目の混乱と苦悩、最後に最年少HCが登場が印象的でした。
第3シーズンはダラス・カウボーイズということでその公開を楽しみにしていました。
引用:NFL - Coming soon to All or Nothing... The Dallas Cowboys! | Facebook
まさかのカレッジシリーズ
そんななか公開されたのがミシガン大学ウルバリンズに密着したカレッジシリーズです。
この展開には驚きました。カウボーイズの第3シリーズがいつ配信されるのかわからないので嬉しい限りです。
ミシガン大学といえば、言わずと知れたNFLのスーパースター「トム・ブレイディ」の出身校です。
引用:Rob Gronkowski admits he’s sometimes scared of Tom Brady | Patriots Wire
ブレイディは本作にはたぶん出てきませんが、NFLのトップレシーバーだったデズ・ブライアントがちょっとだけ出てきます。
引用:49ers, Ravens lead list of 14 landing spots for Dez Bryant after Cowboys cut him - CBSSports.com
多くのNFLプレーヤーを輩出している大学なだけにちょくちょくNFLプレーヤーが登場します。
下記は上記のリンク先にある番組紹介欄を引用です。
本シリーズでは、最高に魅力的なカレッジフットボールの世界に密着し、ミシガン大学の2017年シーズンの裏側に迫る。若きチームを率いるのは同大学出身のジム・ハーボー監督。ミシガン大学の伝統の継承を託された学生アスリートたちのフィールド内外での生活を紹介する。
NCAA
「ALL or NOTHING」ではチームに密着しますが、スポットライトはプレーヤーというよりもヘッドコーチ(監督)に当てられています。
今回、主役となる監督はジム・ハーボー監督です。
引用:ハーボー監督 vs SEC – 新たななるライバリー | ANY GIVEN SATURDAY
ジム・ハーボーと言えば、ミシガン大学出身で、選手時代はインディアナポリス・コルツなどでQBとして活躍し、引退後はHCとしてサンフランシスコ・49ersをスーパーボウルまで牽引した名将として知られています。
下記の記事によると、契約は7年で4000万ドルらしいです。
日本では大学の監督に年俸5億円以上というのは考えられない数字ですが、カレッジフットボールを含めて全米大学スポーツを統括している全米大学体育協会(NCAA)とその所属大学が生み出す市場規模は2010年に80億ドルと言われており、メジャーリーグやサッカー最高峰リーグの一つであるプレミアリーグよりも上です。
過度な商業主義は批判の的になることも多いですが、お金を生み出すことで競技レベルや環境を向上させていける面もあり、日本版NCAAの設立という流れも進んでいます。
あらすじ
今回の番組では、そんな華やかであり、そして注目を浴びる分だけ過酷なカレッジフットボールの世界で奮闘するジム・ハーボー監督や若きフットボーラーを見ることができます。
全8話のあらすじを引用します。
1. 信頼、家族、フットボール
フットボール界の伝説、ジム・ハーボーが監督を務めるミシガン・ウルヴァリンズのキャンプ地はなんと、イタリアのローマ。チームの絆を深める経験を通してフロリダ・ゲーターズとの開幕戦に備えたいところだが、選手たちが最初にやらなければならないのは、寮の部屋探しだ。
2. 優秀学生アスリート
対フロリダ大学戦の後半に入り、依然不安定なクォーターバックのシチュエーション。ハーボー監督は、前半の失点を取り返してシーズン開幕戦に勝利する方法を考え出さなければならない。大学では新学期が始まり、ウルヴァリンズの新入生たちが学生アスリートとしての生活に慣れていく中、今季初のホームゲームが近づく。
3. アウェー戦
ケガと戦うワイドレシーバーのタリク・ブラックは、親友でチームメイトのドノヴァン・ピープルズ・ジョーンズに上を目指せとプレッシャーをかける。一貫性のないプレーが続くクォーターバックのウィルトン・スピートだが、あるプレーが彼の未来を変える。
4. ゲームチェンジャーになれ
宿敵ミシガン州立大学と豪雨の中で対戦し、緊張が高まるウルヴァリンズ。興奮の試合を終え、ラインバッカーのデヴィン・ブッシュ・ジュニアとランニングバックのカラン・ヒグドンは家族の支えを求める。ヒグドンにとってそれは、幼い娘とバスケをすることだ。ヒグドンのフットボールのキャリアを支えるため両親が彼の娘を連れ、はるばるフロリダからミシガンへ越してきた。
5. 絶対に諦めない
故郷のペンシルベニア州立大学との対戦を控え、さらにプレッシャーを感じるクォーターバックのジョン・オコーン。彼とオフェンスラインマンのグラント・ニューサムは、とある小さなウルヴァリンズファンに励まされ希望を見いだす。その人物は彼らをはるかに上回る試練を抱えていた。オコーンの苦境が続く中、ハーボー監督は2年生クォーターバックのブランドン・ピータースと交代する潮時の決断を迫られる。
6. 51パーセント
すばらしいパフォーマンスを見せたクォーターバックのブランドン・ピータースは時の人となるが、ハーボー監督は対ミネソタ大学戦の先発クォーターバックを誰にするか決めかねている。脊椎を損傷したクォーターバックのウィルトン・スピートは、一日も早くリハビリを終えチームに復帰しようと焦る
7. 反対派を黙らせろ
全勝のウィスコンシン大学との対戦、そしてオハイオ州立大学との伝統のライバル対決で低迷から抜け出せる可能性が出てきたミシガン・ウルヴァリンズ。ハーボー監督とウルヴァリンズの面々は家族と感謝祭を楽しむ。ブランドン・ピータースのケガでジョン・オコーンが先発に復帰できるチャンスがやってくるが、古いしきたりに阻まれる。
8. ミシガンの男たち
不本意な連敗の後、アウトバックボウルのサウスカロライナ・ゲームコックス戦で挽回のチャンスを得るウルヴァリンズ。クォーターバックのブランドン・ピータースが先発メンバーに復帰する。ディフェンダーのモーリス・ハースト(通称モー)とラインバッカーのマイク・マックレイは、カレッジフットボール最後の年を優勝で飾るべく奮闘する。
自分はまだ途中までしか見ていませんが、第1話では先発QBをどちらにするかという話に焦点があたります。
昨シーズンの中心メンバーの多くが卒業で抜けてしまい若くて未知数なディフェンス陣と、先発QBが決められないほど不安定なオフェンス陣という状況からスタートしていきます。あらすじを読む限りでは先発QB争いについての話は最後まで続くみたいです。
また、第1話の印象的なシーンとして1年生が学習指導の先生と面談で下記のような会話があります。
「卒業後は何をしたい?」
『できればNFLの選手に』
「それは素晴らしいと思う。でも、NFLは何の略だっけ?」
『Not For Long』
「そう。平均2年で引退するのよ。人生は長い。NFLの後はどうするの?」
NFLでもキャリアのことについていろいろと語っているシーンはありましたが、基本的には一定の地位を勝ち取っているプレーヤーばかりなので雲の上の存在として話を聞いていました。
しかし、今回は注目株の新人といえども19歳の大学生の話なので、また違った意味で楽しめるのではないかと思います。
Amazon Prime
この「ALL or NOTHING」は「Amazon Prime Video」にて配信されています。
年間3900円で過去シリーズまで見放題なので、アメフト好きであれば単純に「ALL or NOTHING」シリーズを見るだけでも元が取れたと感じられると思います。
アメフト関連だと「ドラフトデイ」も見ることができます。何度でも見たくなる大好きな映画です。
アメフト映画
Amazonプライムビデオでは見ることができませんが、アメフトのドキュメンタリー映画といえば「アンディフィーテッド 栄光の勝利」がオススメです。
あとは、「ロンゲストヤード」も好きです。オリジナル版は派手さに欠けますが、名作として挙げられることも少なくない1作ですし、リメイク版はわかりやすいのでアメフト映画の最初として最適です。
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ということで、「ALL or NOTHING」のミシガン大学編についてでした。