Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
今回は、12月13日に東京ドームで行われたジャパンXボウルについて書いていきたいと思います。
ジャパンXボウルとは
日本の社会人アメフトのリーグ「Xリーグ」の決勝戦を「Japan X Bowl(JXB)」といいます。リーグ戦からはじまり、トーナメントを勝ち進んできた2チームが最後に対戦をします。
今回の大会は30回目だそうです。
今回、決勝まで勝ち進んだのは、富士通フロンフィアーズとオービックシーガルズです。
富士通フロンフィアーズはここ4年連続でJXBまで進出しておりリーグ屈指の強豪チームです。一方のオービックシーガルズは3年ぶりのJXB進出ですが、そのまえまでは4連覇とリーグ最強を誇りました。
そんな2チームが今回も熱戦を繰り広げました。
試合展開とプレー動画
今回、東京ドームに観戦しながら、なんとなくの試合内容をツイートしていったのでそれを時系列順に載せていきます。
前半
JXBはじまりました。パスカバーされながらもキャメロンが狭いところにバスを通しています。 pic.twitter.com/3NWAWY1tDM
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
序盤はオービックのパスカバーがよく効いていましたが、キャメロンは何とかパスを通し、時にはQBスクランブルで走りフィールドゴールで先制します。
オービック、イリーガルフォーメーションで罰退。 #xleague pic.twitter.com/Pl2EvCeRNa
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
オービックの先発QBはニューハイゼル。富士通ディフェンスはブリッツやディスガイズが控えめできっちり守るという感じでした。オービックは反則もありうまく波に乗れない。
富士通、ランが苦しい。シーガルズのDLに圧され気味。 #xleague pic.twitter.com/eAgKJCHtDV
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
DLに圧され気味と書きましたが、LBがうまく穴を塞いでてビックゲインに繋がらない展開でした。もう少しディフェンスを外に広げないとランが厳しいように見えました。
富士通QBキャメロンのスクランブル。前半から消耗してしまわないか不安。 #xleague pic.twitter.com/P2YVWRwkpk
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
ただ、パスプロテクションがそこそこ保っていて、QBキャメロンが何度も自ら走ってファーストダウンを獲得します。
富士通ディフェンスはデイスガイズとかブリッツとか使わずに無難にやってるイメージ。と思いきやCBブリッツやってきた。 #xleague
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
富士通がファンブルリカバー。たぶん、ブリッツが入ってた。このシリーズは攻めのディフェンスが成功してる。 #xleague
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
またキャメロンのスクランブル。 #xleage pic.twitter.com/xoffF1Youl
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
2つのフィールドゴールで先制するとディフェンスも強気にいけます。それまであまりリスクを取ってこなかったのに、一気に攻めのディフェンスで勝機をたぐり寄せます。
ラインの攻防で苦戦してるのにスクリーンが一度もない。というか、オービックが4メンブリッツで充分プレッシャーかけられてるのがでかい。 #xleague
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
一方のオービックのディフェンスはブリッツを入れずに4人でラッシュにいって、そこそこプレッシャーを掛けられていますが、ビックプレーまでには至らず前半終了。
後半
後半開始。オービックのQBが菅原に交代。 #xleague
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
後半は準決勝でも活躍したQB菅原がフィールドに入ります。これで流れが変わると思いきやタイミングを見計らった富士通ディフェンスのブリッツに苦戦し、なかなか得点することができません。
オービック、パントのロングスナップをファンブル。そのまま自分でリカバーして蹴ったのを富士通がブロック。その跳ね返ったボールをキャッチして走る。こんなプレーはじめて見た。 #xleague
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
オービックのゴール前のちょっと凝ったプレー。富士通がよく守ってる。 #xleague pic.twitter.com/O0MQN6VwDY
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
続くランプレーも止めてフィールドゴールに抑える。 #xleague pic.twitter.com/tS4pZQ7Sfh
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
オービックはラッキーなプレーやエンドゾーン内でのパスインターフェアランスもあり、ゴール前まで進みましたがランプレーを3回止められフィールドゴール。このあたりオービックのオフェンスがすごく単調になっているように感じました。
ライン戦苦しいながらもだんだん富士通オフェンスがよくなってる気がする。 #xleague pic.twitter.com/G7ZFxzm82X
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
オービックディフェンスのレイトヒットが響いて富士通オフェンスがTD。ヒット後にサイドラインに出てるのに厳しい判定に見えた。 #xleague
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
富士通のオフェンスは何だかんだで進んでいきます。勢いや流れの影響もあると思います。サイドラインに出ようとするQBキャメロンを、出る直前にオービックディフェンスが押したプレーがレイトヒットの反則を取られたことによって一気にゴール前まで進んでいきました。
この判定については個人的には反則に見えませんでした。出ようとはしていましたが、サイドラインに出る前のプレー中なので、「プレー終了後のコンタクトで反則」と言われても納得はできません。その後、この試合唯一のタッチダウンが決まったのもあり、見ている人からはモヤモヤする要因になりました。
サードダウンロング、なんでMikeがこんな下がったんだろう。 #xleague pic.twitter.com/EnLBkTceIe
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
富士通ディフェンスのブリッツが効いてきた。オフェンスもオービックのブリッツにうまく対処していて流れは富士通な感じ。 #xleague
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
オービックのスペシャルプレーが失敗。4thダウンギャンブルも失敗。終戦感。 #xleague
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
オービック、スクリーンプレーでファーストダウン。こういうプレーを早めにやって欲しかった。 #xleague pic.twitter.com/xpm59mEINg
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
この試合もしかしたら唯一ぐらいのスクリーンプレー。両チームとのブリッツをそこまで積極的にやっていたわけじゃないのですごく効果的なわけではないですが、ラッシュに手こずっていたのは確かなので、プレッシャーを軽減するためにももう少しあってもいいんじゃないかと思いました。
オービック、4thダウンギャンブルからファーストダウン更新。一縷の望みをつなぐ。 #xleague pic.twitter.com/qenFMT8WjL
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
またもギリギリでファーストダウン獲得。その後、サックもあってオービックはなかなか勢いに乗れない。 #xleague pic.twitter.com/llZeqiel30
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
最後、13点差なのでタッチダウンを決めて、オンサイドキックを決めて、ロングパス一発でどうにかなる展開でしたが、そこは富士通ディフェンスが落ち着いて対応してきっちり勝ちきりました。
試合演出
JXBといえば、毎年ビジョンにリプレイを出さずに毎回不満をためる演出でお馴染みですが、今回もそうでした。下の去年の記事でも書いています。
リプレイできないのは人員なり予算の関係できっとできないのだろうと思うのでしょうがないと割り切っていますが、今回プレーとプレーの間にビジョンを使って観客を映しながら「本日の応援団長!」みたいなフレームを表示させて会場を盛り上げていました。
それ自体は映っている人はみんな楽しそうなのでいいのかもしれませんが、カップルを映してキスする「Kiss Cam」が試合中たくさん観られました。
引用:Most Hilarious Kiss Cam Goofs Ever - Album on Imgur
こんな微笑ましいようなものだけではなく、時にはノリで男同士で会場が大盛り上がりでした。
ただ、富士通がハイテンポでオフェンスを進めるのもあって、ビジョンでキスを見て盛り上がってる間にプレーがはじまっているということが多々ありました。正直、不快です。
全員が全員アメフトが好きで、アメフトを見に来ているファンで、プレーを見て楽しんでいるわけではないので、そういった人たちのためにいろいろと演出していくのことは悪くはないと思うのですが、肝心の試合が見てもらえない演出はあまりにも運営側がプレーヤーに対するリスペクトを欠いていると思います。
何回キスカムやってんだよ。試合終盤だぞ。 #xleague
— RED ZONE (@RED_ZONE25) 2016年12月12日
キスカムとか盛り上げるのは悪くないが頻度が多すぎる
— KMP1984 (@KMP84) 2016年12月12日
もっと試合に焦点を当てて欲しい
今日のJXB 本当キスカム連発は本当うざかった
— dedimar5 (@dedimar5) 2016年12月12日
そんなのよりもうちょいリプレイ流してくれたら良いのにな
キスカムは多すぎるね。まあ盛り上がるのはわかるけど。それならもうすこしリプレイとか増やして欲しいっす。良いプレイは何度か見たい。
— SULLEY (@Sulley_xxx) 2016年12月12日
特に一番ひどいと思ったのは怪我人が出た時の演出
— NEファンの人(審判好き)敷卍球審 (@seibu_umpire) 2016年12月12日
選手が怪我して動けない状況なのにビジョンの来場客を映してキスカム等をするのは如何なものかな・・・・・・
選手必死にプレーしてその中で怪我してるのにスタジアム全体はそんなのそっちのけ
昨日の試合のことをザッピングして思ったのだけども、ビジョンでリプレイが少なかったのは微妙な判定が多かったからなのかな?でも単純ないいプレイだけでも流してくれればよかったのになと。
— ぱちゃ (@pacha_kf) 2016年12月12日
それと、怪我人対応中なのにキスカムで盛り上がるって選手に失礼というか違和感あった
昨日人生初、アメフトXリーグの決勝に行ってきた。攻守噛み合った富士通が優勝。僅差ゲームではなかったが楽しかった。ただ日本でなぜアメフト人気が低いかヒントを得た。オーロラビジョンの演出が酷い。リプレイはほぼなし。ビジョンは試合に一致しない「盛り上がりファン」の映像の垂れ流し(続く)
— Zac Ikuma ザック生馬 (@ikumaisaac) 2016年12月13日
(続き)「とりあえず盛り上げないと」という意図なのかもしれないが、スタンドのファンが盛り上がるのはカメラに抜かれているから。リプレイほぼなしの状態なので試合で何がおきたかわかるわけがない。怪我人治療中の「キスキャム」は選手に失礼。この思いやりのないビジョン演出なんとかならないかな
— Zac Ikuma ザック生馬 (@ikumaisaac) 2016年12月13日
今年のJXBというか、Xリーグはいままでのような怠惰な運営を改めたようで、YouTubeで試合動画をアップしたり、JXBのホームページをちゃんと更新したりと最低限のことはなされるようになってきました。
今回のキスカムもいろいろと盛り上げようと画策した結果なんだと思うので、そこは評価したいですが、今回は失敗だと思います。
年明けに行われる「ライスボウル」ではそのようなことがないことを期待しています。
ということで、JXB観戦記でした。
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