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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

社会人アメフトXリーグの決勝戦「ジャパンXボウル2016」観戦記

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Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)

 今回は、12月13日に東京ドームで行われたジャパンXボウルについて書いていきたいと思います。

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ジャパンXボウルとは

日本の社会人アメフトのリーグ「Xリーグ」の決勝戦を「Japan X Bowl(JXB)」といいます。リーグ戦からはじまり、トーナメントを勝ち進んできた2チームが最後に対戦をします。

 

www.xleague.com

 

今回の大会は30回目だそうです。

 

www.youtube.com

 

今回、決勝まで勝ち進んだのは、富士通フロンフィアーズとオービックシーガルズです。

 

富士通フロンフィアーズはここ4年連続でJXBまで進出しておりリーグ屈指の強豪チームです。一方のオービックシーガルズは3年ぶりのJXB進出ですが、そのまえまでは4連覇とリーグ最強を誇りました。

 

そんな2チームが今回も熱戦を繰り広げました。

 

試合展開とプレー動画

今回、東京ドームに観戦しながら、なんとなくの試合内容をツイートしていったのでそれを時系列順に載せていきます。

 

前半

 

序盤はオービックのパスカバーがよく効いていましたが、キャメロンは何とかパスを通し、時にはQBスクランブルで走りフィールドゴールで先制します。

 

 

オービックの先発QBはニューハイゼル。富士通ディフェンスはブリッツやディスガイズが控えめできっちり守るという感じでした。オービックは反則もありうまく波に乗れない。

 

 

DLに圧され気味と書きましたが、LBがうまく穴を塞いでてビックゲインに繋がらない展開でした。もう少しディフェンスを外に広げないとランが厳しいように見えました。

 

 

ただ、パスプロテクションがそこそこ保っていて、QBキャメロンが何度も自ら走ってファーストダウンを獲得します。

 

 

  

 

2つのフィールドゴールで先制するとディフェンスも強気にいけます。それまであまりリスクを取ってこなかったのに、一気に攻めのディフェンスで勝機をたぐり寄せます。

 

 

一方のオービックのディフェンスはブリッツを入れずに4人でラッシュにいって、そこそこプレッシャーを掛けられていますが、ビックプレーまでには至らず前半終了。

 

後半

 

後半は準決勝でも活躍したQB菅原がフィールドに入ります。これで流れが変わると思いきやタイミングを見計らった富士通ディフェンスのブリッツに苦戦し、なかなか得点することができません。

 

 

オービックはラッキーなプレーやエンドゾーン内でのパスインターフェアランスもあり、ゴール前まで進みましたがランプレーを3回止められフィールドゴール。このあたりオービックのオフェンスがすごく単調になっているように感じました。

 

 

富士通のオフェンスは何だかんだで進んでいきます。勢いや流れの影響もあると思います。サイドラインに出ようとするQBキャメロンを、出る直前にオービックディフェンスが押したプレーがレイトヒットの反則を取られたことによって一気にゴール前まで進んでいきました。

 

この判定については個人的には反則に見えませんでした。出ようとはしていましたが、サイドラインに出る前のプレー中なので、「プレー終了後のコンタクトで反則」と言われても納得はできません。その後、この試合唯一のタッチダウンが決まったのもあり、見ている人からはモヤモヤする要因になりました。

 

 

この試合もしかしたら唯一ぐらいのスクリーンプレー。両チームとのブリッツをそこまで積極的にやっていたわけじゃないのですごく効果的なわけではないですが、ラッシュに手こずっていたのは確かなので、プレッシャーを軽減するためにももう少しあってもいいんじゃないかと思いました。

 

 

最後、13点差なのでタッチダウンを決めて、オンサイドキックを決めて、ロングパス一発でどうにかなる展開でしたが、そこは富士通ディフェンスが落ち着いて対応してきっちり勝ちきりました。

 

試合演出

JXBといえば、毎年ビジョンにリプレイを出さずに毎回不満をためる演出でお馴染みですが、今回もそうでした。下の去年の記事でも書いています。

 

qboekendorp.hatenablog.com

 

リプレイできないのは人員なり予算の関係できっとできないのだろうと思うのでしょうがないと割り切っていますが、今回プレーとプレーの間にビジョンを使って観客を映しながら「本日の応援団長!」みたいなフレームを表示させて会場を盛り上げていました。

 

それ自体は映っている人はみんな楽しそうなのでいいのかもしれませんが、カップルを映してキスする「Kiss Cam」が試合中たくさん観られました。

 

http://i.imgur.com/Tafy5ug.gif

引用:Most Hilarious Kiss Cam Goofs Ever - Album on Imgur

 

こんな微笑ましいようなものだけではなく、時にはノリで男同士で会場が大盛り上がりでした。

 

ただ、富士通がハイテンポでオフェンスを進めるのもあって、ビジョンでキスを見て盛り上がってる間にプレーがはじまっているということが多々ありました。正直、不快です。

 

全員が全員アメフトが好きで、アメフトを見に来ているファンで、プレーを見て楽しんでいるわけではないので、そういった人たちのためにいろいろと演出していくのことは悪くはないと思うのですが、肝心の試合が見てもらえない演出はあまりにも運営側がプレーヤーに対するリスペクトを欠いていると思います。

 

 

今年のJXBというか、Xリーグはいままでのような怠惰な運営を改めたようで、YouTubeで試合動画をアップしたり、JXBのホームページをちゃんと更新したりと最低限のことはなされるようになってきました。

 

今回のキスカムもいろいろと盛り上げようと画策した結果なんだと思うので、そこは評価したいですが、今回は失敗だと思います。

 

年明けに行われる「ライスボウル」ではそのようなことがないことを期待しています。

 

ということで、JXB観戦記でした。

 

 

Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)