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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

第33回ジャパンXボウル 富士通フロンティアーズvsパナソニックインパルス 試合レビュー

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Written by HOMMURA Kyohei. (@YouTube&@Twitter&@Facebook)

今回は2019年12月16日(月)に東京ドームにて開催された「Japan X Bowl」について振り返りを書いていきたいと思います。

 

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引用:https://xleague.jp/news/6656

 

Japan X Bowlとは

Japan X Bowlとは日本の社会人アメフトリーグ「Xリーグ」の優勝決定戦のことです。

略して「JXB」ともいいます。

 

https://xleague.jp/news/6656

 

勝者は2020年1月4日(金)に東京ドームで開催される「ライスボウル」に出場することになります。

 

これらのトーナメントの仕組みについては下記の動画を見てみてください。大学アメフトの仕組みも話しています。

 

www.youtube.com

 

試合のプレビュー

今回のJXBについてですが、動画にてプレビューをしてみました。 字幕もいれて結構頑張ったので見ていただけるとうれしいです。

 

www.youtube.com

 

今回のJXBの対戦カードは「富士通フロンティアーズ」と「パナソニックインパルス」です。

 

富士通フロンティアーズが過去3連覇中、パナソニックインパルスは3年ぶりの出場で、富士通フロンティアーズの3連覇の前のときにJXB制覇しています。

 

予選となる8チームリーグ戦において全勝優勝で絶対的な総合力の高さを見せつけている富士通フロンティアーズに対して、リーグ戦では3位だったものの強豪であるオービックシーガルズを倒して勢いにのるパナソニックインパルスという構図になっています。

 

注目ポイント

動画のなかで注目ポイントとして挙げているは、下記の3点です。

  • リーグ戦MVPにも輝いている富士通フロンティアーズのエースRBのサマジーグラント選手のランプレーをパナソニックインパルスのディフェンス陣がいかにして止めることができるか。
  • パナソニックインパルスのメインターゲットとなるWR頓花達也選手にリズムよくパスを通すことができるか。マッチアップするだろう富士通フロンティアーズのエースCBのアルリワン・アディヤミ選手が止めることができるのか。
  • パナソニックインパルスの佐伯選手のキックで有利に進めることができるか。富士通フロンティアーズのスペシャルチームがそれを防ぐことができるか。

 

試合のレビュー

ということで、実際の試合ではどうだったのかというのを交えてレビューしていきたいと思います。

 

まず、パナソニックインパルスの最初のオフェンス、いきなり富士通フロンティアーズのディフェンスがマンツーマンディフェンスを敷いてきたのは驚きました。いままでの試合を見るとあまりやっていない印象だったのでこの試合のための準備だと思います。

 

パナソニックインパルスもノーハドルで進めるなど、リーグ戦で富士通フロンティアーズに負けているだけに準備してきた感が見えました。前半についてですが、まずはパナソニックインパルスが富士通フロンティアーズのRBグラント選手のランをしっかり止めていたことが強く印象に残りました。

 

正直、ここが止まらないと話にならない感じがあったので、10-14とパナソニックインパルスは負けてはいるものの後半に期待できる内容だったと思います。

 

ただ、富士通フロンティアーズのWR中村輝晃クラーク選手に一発タッチダウンパスを2本決められてしまい、2本目はタッチダウンした直後というのは流れがあまりよくなかったように感じました。

 

また、ゴールまで残り16ヤードのところまで進んでフィールドゴールになってしまい同点で前半を折り返すことができなかったのはパナソニックインパルスとしては少し悔やまれるところです。

 

富士通フロンティアーズとしては、WR頓花選手にはパスを決められているものの、肝心なところでランプレーは止められているので丁寧にやっていけば後半もペースは握れるかなという感じで見てました。

 

後半は、いきなりパナソニックインパルスがインターセプトタッチダウンを決めて、17-14と逆転します。このときのプレー、どの選手がどう動いたのかイマイチ把握はできていないのですが、富士通フロンティアーズのカール&フラットを見事に読み切って狙ったインターセプトのように見えました。

 

パナソニックインパルスはこの後のシリーズでもフィールドゴールを決めて20-14とリードを広げます。

 

しかし、続く富士通フロンティアーズのオフェンスがグランド選手の75ヤードランタッチダウンを決めます。

それまでパナソニックインパルスのLB陣は穴を防いで複数人でしっかりランを止められていましたが、このプレーのときは大きく走路を空けてしまいました。この後もだんだんと富士通フロンティアーズのランプレーが出るようになりました。

 

パナソニックインパルスのディフェンスに疲れがあったのかもしれません。リードされてランが止まらないというなかなか厳しい展開でした。

 

第4クォーターに入って、パナソニックインパルスはフィールドゴールのチャンスになりますが、佐伯選手が外してしまいます。

 

富士通フロンティアーズの選手のブロックがあったのかどうかはわかりませんでした。ただ、全体を通じてパナソニックインパルスのキック、パントだったりキックオフがあまり効果的に機能しなかった印象がありました。

 

リーグ戦のときはキックオフでエンドゾーンまで蹴り込んでタッチバックにすることが多かったように思うのですが、この試合では短いキックでリターンを許すというケースが多くあったように思います。

もしかしたら東京ドームのプレー環境が普段とは違うのかもしれません。

 

最終的にはパナソニックインパルスが同点となるはずの2ポイントコンバージョンを失敗し2ポイントビハインド、最後は残り1分半でフィールドゴール圏内まで進めればというところまでいきますが、連続フォルススタートもあり、残念ながら試合終了、28-26で富士通フロンティアーズの勝ちとなりました。

 

富士通フロンティアーズは4連覇です。MVPは富士通フロンティアーズRBのグランド選手でした。

 

www.jiji.com

 

戦術的なことはもう一回見直さないとわからないので、印象だけで書きました。間違いがあったらすみません。

 

ただ、そういうことはとりあえず置いておいて、久しぶりにボウルゲームでおもしろい試合が展開されて見ていて楽しかったです。 最近はワンサイドゲームになることも多く、だいたいは3Q終了時に勝利チームが見えていました。

 

ですが、今回は3Q終了時で21-20と完全にわからない試合でした。

 

今回のJXBは前回よりも5000人ほど観客動員が減ったみたいですが、こういった試合が続くようであればもっとたくさんの人が来てくれるんじゃないかと感じました。他にもいろいろな要素があるので、いい試合しているだけじゃ足りないですが、今後に期待できる要素だと思います。

 

動画

当日会場にいって動画を撮りました。試合前の練習、両チームの入場シーン、ハーフタイムショーの動画です。

 

www.youtube.com

 

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ハーフタイムショーのMIYAVIさん、悪くはないように思いますが、ちょっと盛り上がりにくかったかなという印象を受けました。アジテーションのカッコよさはありましたが、一般の人の訴求力という面で少し物足りなかったかなと。

 

Rice Bowl

これで1月3日(金)に行われる「ライスボウル」は富士通フロンティアーズと関西学院大学との試合になりました。

 

https://xleague.jp/news/7299

 

正直、パナソニックインパルスのディフェンス陣でも1試合通じてランを止めることができなかったのに 果たして関学ディフェンスが止めることができるのかというのは不安ですが、毎回完成度の高いプレーを見せてくれる関学なので(失礼かもしれませんが)ジャイアントキリングを期待したいと思います。

 

開催しないほうがいいのでは、という話はまた別で書くか話します。

 

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  • 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
  • 発売日: 2019/12/24
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ということで、JXBのレビューでした。

Written by HOMMURA Kyohei. (@YouTube&@Twitter&@Facebook)