Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
今回はNFLのプレーオフ進出をかけたラスト1試合について書いていきたいと思います。
引用:National Football League playoffs - Wikipedia
プレーオフ制度
まず最初にプレーオフ制度についておさらいしておきます。
NFLはNFCとAFCの2つのカンファレンスに分かれており、さらにそのカンファレンスになかで東西南北の4つの地域に分かれています。それぞれの地区には4チームが所属しており、4チーム×4地区×2カンファレンス=32チームから成り立っています。
プレーオフはカンファレンスごとに6チームが進出することができます。
引用:NFL 2010-2011 Playoff Picture Bracket Contest - Hogs Haven
その決め方は少し変わっていて、各地区の優勝チーム4チームと「ワイルドカード」の2チームです。
「ワイルドカード」枠というのはそのカンファレンスで優勝チームをのぞいて成績がよかった2チームになります。
NFLの試合の組み合わせは全チームが公平に同じ数だけ対戦するようにはできていないので、その地区ごとに4チームすべてが成績がいいこともあれば、悪いこともあります。なので、ある地区の優勝チームが9勝7敗のそこそこの成績で、別の地区の2位チームが11勝5敗の好成績ということがあります。
なので、同地区で絶対的なチームがあったとしてもなんとか勝ち越していい成績を残せれば地区優勝はできなくともワイルドカード枠でプレーオフに進出することができます。
シード権争い
シード権は1位から4位までは地区優勝チーム、5位と6位はワイルドカードで成績のいいほうが上位になります。
シード権1位と2位は1回戦は免除され、準決勝から、しかもホームで試合を行うことができます。1回戦はシード3位と6位、4位と5位が対戦します。ここから少し複雑で、次の準決勝は勝ち上がってきたチームのシード順位で決定します。シード順位の低い方と1位が、高い方と2位が対戦します。
例えば、シード3位と5位のチームが1回戦を勝ち抜けば、1位と5位、2位と3位という組み合わせになります。
シード1位のチームはシード下位のチームと対戦できるというアドバンテージをもっています。また、プレーオフすべての試合においてホームで試合をすることができます。
AFC編
残念ながら、AFCはすでにプレーオフ進出するチームがすでに決まってしまいました。
東地区優勝:ニューイングランド・ペイトリオッツ
北地区優勝:ピッツバーグ・スティーラーズ
南地区優勝:ヒューストン・テキサンズ
西地区:オークランド・レイダース
西地区:カンザスシティ・チーフス
WILD CARD:マイアミ・ドルフィンズ
西地区に関してはレイダースが首位ですが、最終週の試合の結果では優勝はチーフスになるかもしれません。ただ、2位であってもワイルドカードでプレーオフには進出できます。
進出チームはだいたいは予想通りの感じがありますが、前回優勝したデンバー・ブロンコスや自分が推していたシンシナティ・ベンガルズがプレーオフ進出を逃して、そこまで評判を聞くことがなかったマイアミ・ドルフィンズが入ってきたのは驚きでした。
応援しているヒューストン・テキサンズは1試合を残して9勝6敗と微妙な数字ながらも地区のライバルだったインディアナポリス・コルツとの直接対決で2戦2勝、テネシー・タイタンズとジャクソンビル・ジャガーズを含めた同地区対決で5戦5勝と同地区チームに負けなかったのが一番大きかったと思います。
シード権争い
シード権争いは最終週まで残っています。最終週を残してのシード順位は以下のようになっています。
1位:ペイトリオッツ(東地区優勝)
2位:レイダース(西地区優勝)
3位:スティーラーズ(北地区優勝)
4位:テキサンズ(南地区優勝)
5位:チーフス(ワイルドカード)
6位:ドルフィンズ(ワイルドカード)
シード争いについて表にまとめてみました。
シード順位に変動がある可能性があるのは、第1シード、第2シード、第5シード、第6シードです。ここにペイトリオッツ、レイダース、チーフス、ドルフィンズが入っていきます。すべて上位チームが負けて下位チームが勝てばこの順位が逆転するので、野球でいうところの0.5ゲーム差がついているイメージです。
そのチームの色がついたチームがそのシード順位を得られると思ってください。
試合の日程は、ペイトリオッツvsドルフィンズ、レイダースvsブロンコス、チーフスvsチャージャースとなっています。ブロンコスとチャージャースはすでにプレーオフ敗退が決まっているのでモチベーションは低いということで、ペイトリオッツとドルフィンズの試合に注目です。個人的には、ペイトリオッツ、レイダース、チーフスが順当に勝って順位変動なしと予想します。
NFC編
一方、NFCはなかなかの混戦で多くのチームにまだ可能性が残っています。
最終週を残してプレーオフ進出が決まっているのは以下の通りです。
東地区優勝:ダラス・カウボーイズ
西地区優勝:シアトル・シーホークス
南地区優勝:アトランタ・ファルコンズ
東地区:ニューヨーク・ジャイアンツ
この4チームの他に、デトロイト・ライオンズ、グリーンベイ・パッカーズ、ワシントン・レッドスキンズ、タンパベイ・バッカニアーズの4チームのうち2チームがプレーオフに進出することができます。
開幕前にはカウボーイズがこんなに強いとは思っていませんでした。QBのプレスコットとRBのエリオットの活躍が大きかったようです。昨シーズンスーパーボウルまで勝ち進んだパンサーズが6勝9敗、個人的に推していたカーディナルスが6勝8敗1分けとなかなか意外な結果でした。
ライオンズとレッドスキンズはそこそこいいところまでは来るのではと予想していたのでここまで来たのは嬉しいですが、パッカーズとバッカニアーズは予想外でした。バッカニアーズは特に「春日の呪い」がかかっているはずなのに快進撃といってもいいと思います。
シード権&プレーオフ進出争い
最終週を残して順位はこんな感じになっています。
1位:カウボーイズ(東地区優勝)
2位:ファルコンズ(南地区優勝)
3位:シーホークス(西地区優勝)
4位:パッカーズ(東地区地区優勝)
5位:ジャイアンツ(ワイルドカード)
6位:ライオンズ(ワイルドカード)
このなかで1位のカウボーイズと5位のジャイアンツは確定しています。
2位はファルコンズ、シーホークス、ライオンズの3チームの可能性があります。パッカーズとライオンズはレッドスキンズ、バッカニアーズと入れ替わる可能性があります。複雑ですが、表にまとめてみました。
何カ所かライオンズが敗退するパターンやこれ以外のチームの成績によって変わってしまうところがあるのですが、ざっくりとしたイメージで見ていただければと思います。
試合の日程は、ファルコンズvsセインツ、シーホークスvs49ers、パッカーズvsライオンズ、ジャイアンツvsレッドスキンズ、バッカニアーズvsパンサーズとなっています。このなかでは断然パッカーズvsライオンズの同地区対決が注目です。勝てばプレーオフ進出、負ければ他の試合結果によってはプレーオフ敗退となるので最高に緊張感のあるゲームが展開されるはずです。
予想は、ライオンズ勝利、パッカーズ敗戦、レッドスキンズ勝利でプレーオフはライオンズとレッドスキンズが進出し、パッカーズはまさかの敗退としておきます。特に根拠はないです。
優勝予想していたベンガルズはすでに敗退決定してしまったので、あとはテキサンズがどこまで勝ち進むかというのが個人的な注目ポイントです。
というわけで、NFLのレギュラーシーズン最終週についてでした。