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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

日大フェニックスによる悪質な反則行為に対するチームと関東学生アメリカンフットボール連盟の対応について

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Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)

今回は、日大フェニックスDLによるレイトヒットおよび暴力行為について、日大フェニックスと関東学生アメリカンフットボール連盟による発表がありましたので、それについて書きたいと思います。

 

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引用:http://ricebowl.americanfootball.jp/archives/1166

 

事の発端

すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、5月6日(日)に行われた「関西学院大学ファイターズvs日本大学フェニックス」の試合で悪質なプレーがありました。

 

www.youtube.com

 

あまりに酷すぎてもう見たくない気分です。

 

この後、同じ選手が次の次のプレーでも同じようにボールを持っていないQBに対してタックルし反則、その次の次のプレーでも同じ選手がプレー終了後に相手プレーヤーを殴ったとして退場処分となりました。

 

もろもろと詳しい流れについては下記の記事を参照してください。

 

 

なかなかバズる

このプレーはTwitter上で拡散され、いくつかのサイトやブログで取り上げられることによってなかなかバズりました。

 

このブログもはじめて「はてなブックマーク」のホットエントリー入りしました。はてブは150以上ついて、アクセスは普段の10倍以上ありました。以前にはてブを使ってアメフトやフラッグフットボールを盛り上げていこうという記事を書いたのに、こうやってバッドニュースでブログが拡散され、盛り上がってしまうというのは非常に残念に思います。できたら「このプレーはヤバい!」というグッドニュースで注目されたかったです。

 

今回の場合は炎上しないと何もなかったことにされてしまうという危機感がありましたので仕方がないです。騒いでもアメフト界隈でしか知られないという結果に終わるよりかは、多くの人に知ってもらって関係各所に適切な対応をしてもらうほうがいいはずです。

 

関学QBの容態

5月12日に行われた関学による記者会見、およびホームページでの発表によると、

 

関学QBはこのプレーで負傷退場し、試合後に医師から全治3週間との診断を受けましたが、現在足に痺れが出ており、改めて精密検査を受ける予定です。

 

とのことでした。確か関学QBは負傷退場したあと後半にも出場してたと思うのですが、関学側も事態をしっかり把握できていなかったようです。後遺症が残らないことを祈ります。

 

 

連盟とチームの発表

試合から4日経った5月10日(木)に関東学生アメリカンフットボール連盟と日大フェニックスより発表がありました。

 

まずは、関東学生アメリカンフットボール連盟のホームページによる発表です。

 

 

決定事項について引用します。

 

弊連盟では、5月9日に開いた理事会で本件について協議し、以下の通り決定しました。

 

①当該選手の1回目の行為は、その後の検証の結果、当初、試合中に審判クルーが下した「アンネセサリーラフネス(不必要な乱暴行為)」を超えるものであったことが分かり、公式規則第6章の「(無防備なプレーヤーへの)ひどいパーソナルファウル」に該当すると判断できる。よって、競技団体として、当該選手は追加的な処分の内容が確定するまでは、対外試合の出場を禁止する。

 

②日本大学の指導者は、スポーツマンシップに則り、公式規則を遵守し、重要な規律をプレーヤーに継続して教えねばならないとして、厳重注意とする。

 

③一連の反則行為につき、調査・報告を行う為に規律委員会を理事会内に設置する。

 

今後は上記③の通り、速やかに規律委員会を設置し、詳細な調査を行った上で最終的な対応を決定する運びです。

 

まとめると、「当該プレーヤーは対外試合の禁止、指導者は厳重注意、それ以上のことについては規律委員会を設置し決定する」ということでした。

 

次に日大フェニックスのホームページによる発表です。

 

 

こちらは全文引用します。

 

5月6日に行われた本学と関西学院大学の定期戦において,本学選手による反則行為により大きな混乱を招き,関西学院大学の選手・関係者の皆さま,関東学生アメリカンフットボール連盟,また国内外のアメリカンフットボールファンの方々に多大な御迷惑と御心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

今回の事態を厳重に受け止め,今後はこのようなことがないよう,これまで以上に学生と真摯に向き合い指導を徹底してまいります。このたびのこと,重ねてお詫び申し上げます。

 

関連として、当該プレーヤーがカレッジ日本代表を辞退したことも発表されています。

 

 

ただし、リンク先のメンバー表は最新のものに更新されていくため、以前のものと照らし合わせをしないと誰が辞退し、誰が召集されたのかはわからなくなっています。

 

ないよりかはマシだけど

今回のことをなかったことにされてしまうよりは、炎上して何らかの対応をしてもらわないとは書きましたが、正直この対応は不誠実であると思います。

 

いまさらの対応

問題のプレーがあった試合は5月6日(日)です。しかし、関東学生アメリカンフットボール連盟の発表には下記のような記述があります。

 

弊連盟では、5月9日に開いた理事会で本件について協議し、以下の通り決定しました。

 

この対応は明らかに遅いです。

 

Twitter上で動画が話題になったのが5月7日(月)の夜、一気に広まったのは5月8日(火)です。理事会が開かれた5月9日(水)というのはその騒動のあとで、炎上してから対応したと思われても仕方のないタイミングです。

 

前回の記事にも書きましたが、「騒がないと何もなかったことのようにされてしまう」というのは遠からず当たっていたのかもしれません。そもそも下記の記事において連盟は「対象選手や大学にこれ以上のペナルティーを与えるつもりはない」と回答しています。

 

 

個別のプレーに関しては、100歩譲ってやってしまったことはしょうがないという見方もできなくもないですが、試合当日やその後、誰も問題視せずに何事もなくやり過ごそうとしている関東学生アメリカンフットボール連盟については明らかに批判の的になって然るべきであると思います。

 

関東学生アメリカンフットボール連盟の会議日程を見てみると、5月9日(水)に「定例理事会」が開かれることになっています。もしかしたら、すぐに集まらなくても定例理事会で話し合う段取りになっていたのかもしれません。

 

 

そうだったとしても、危機感のなさ過ぎるタイミングであるのは違いなく、即時に「定例理事会にて協議します」と発表していればここまで騒がれなかったかもしれません。

 

ちょっと話がズレますが、あの試合のレポートで関学のファーストシリーズを「関学大はじりじりと攻め込み、」と表現するのは違和感があります。

 

 

当該プレーヤーは誰なのか

連盟の発表において、「誰が」という部分について抜け落ちているのが致命的です。当該プレーヤーが大学生であること考慮して、誰であるのか明記を避けたのかもしれません。

 

しかし、協会が選手に対して出場禁止処分を下したのであれば、誰がなぜどのような処分を受けたのかということをその他のチームや観客に周知させる必要があります。「どのプレーヤーかは教えられないけれど処罰しました」というような態度はよくありません。

 

また「日本大学の指導者」とありますが、これも漠然としています。メディアによってはカッコ書きで内田監督と記載しているところもありましたが、本件において実状がまだわからない状況であるのであればチームの責任者、監督か部長の名前が明記された上で、「および日本大学の指導者と関係者」とするのが適切であると思います。

 

処分の内容について

次に処分の内容についてですが、当該プレーヤーには「追加的な処分の内容が確定するまでは、対外試合の出場を禁止」という処分になりました。

 

これについては、とりあえずは妥当であると思います。判断を先送りにしただけとも言えなくもないですが、騒ぎになって慌てて集まって短絡的な処分が下ってしまうよりはマシです。

 

指導者については、「厳重注意」となりました。当該プレーヤーとは違い追加的な処分について言及がありませんでした。これは考えられないです。

 

これだけの騒ぎを起こして、明らかに当該プレーヤーだけの問題ではないにも関わらず、監督や部長の名指しもない厳重注意という名の「お咎めなし」という処分で鎮火するわけがありません。しかも、内田監督は日刊スポーツにおいて下記のようなコメントを残しています。

 

最初の守備でDL宮川が、不必要なラフプレーの反則を連発した。さらにプレー後に相手を殴って、資格没収=退場となった。「力がないから、厳しくプレシャーをかけている。待ちでなく、攻めて戦わないと。選手も必死。あれぐらいやっていかないと勝てない。やらせている私の責任」と独自の持論を展開した。

 

 

暴力行為を容認するようなコメントを残しているにも関わらず、処分されないというのは驚き以外の何者でもありません。

 

また、後述しますが、監督が「私の責任」であると言うのであれば、当該プレーヤーと同じように活動を自粛するのが自然であるように思うのですが、そのつもりはないようです。

 

規律委員会の設置

この委員会については、今回の対応だけをするものなのか、それとも今後も有事の際に機能するものなのかはわかりません。ただ、一応評価できるものであると思います。

 

ただ、どのような方が規律委員会のメンバーになるのかわからないのでなんとも言えません。

 

ちなみに、Jリーグの規律委員会のメンバーは弁護士が中心となっています。

 

 

日大フェニックスの対応

そして、日本大学フェニックスの発表についてですが、敢えて点数をつけるのであれば「1点」です。

 

本来は0点でもおかしくありませんが、企業の謝罪文によくある検索を避けるための画像添付ではないということで1点です。

 

 

ここに書いてあることは「何かあったことをは認識しています」ということだけです。何も説明することなく、何の具体的なアクションを示すことなく、「多大な御迷惑と御心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。」というのは、特に何も言っていないことと同じであることは誰もが知っています。

 

また、悪質なタックルによって選手生命を絶たれる可能性があった関学QBに対しても、この「多大なご迷惑」に含まれるとしたら認識が軽すぎます。

 

非常に内容の薄い謝罪文に加えて、署名が「日本大学アメリカンフットボール部」となっている点についても信じられません。

 

連盟の「指導者」の話と同じように、こういったケースにおいては部の責任者である監督か部長の名前、もしくは日本大学の競技部の責任者や大学の理事長の名前のもとに発表されるのが通常です。

 

細かいことかもしれませんが、この発表をした日付もありません。「いつ」「誰が」という部分が抜け落ちている文章ははっきり言って無効に近いです。マネージャーにでも書かせたのかなと思うレベルに酷いです。ちなみに、関東学生アメリカンフットボール連盟の発表については、日付と理事長の署名が入っています。

 

はてブで知ったのですが、最近あった「東京大学中央食堂の絵画廃棄処分についてのお詫び」が非常に誠実な謝罪文を発表しています。

 

 

おかしなことはまだあります。それは、連盟による処分について何も言及されていない点です。

 

日大フェニックスが連盟の処分を知らずに同じタイミングで発表するとは考えにくいため、これは「当該プレーヤーは出場禁止、指導者は厳重注意」という処分を認識した上での発表であるはずです。だとするならば、どのような処分を受けたのかを自身のメディアでも発表するのが自然であるように思います。

 

少なくとも処分について受け入れる旨を表明していないのがおかしいです。参考までに先日Jリーグでおきた暴力行為についてのJリーグとジュビロ磐田の発表を載せておきます。

 

 

このジュビロ磐田の発表にもありますが、何か不祥事があったときにはJリーグからの処分とは別にクラブとしての処分もあるのが普通です。

 

今回のケースについては、プレーヤー個人の意思だけによって起きたことなのか、それともチームオーダーとして行われたことなのかというのがはっきりしないためいろんな処分が考えられます。

 

まずは、チームによる当該プレーヤーへの処分です。これはプレーヤー個人の意思だけによって行われたとした場合についてだけです。連盟から出場禁止という処分に加えて、例えば練習禁止、自宅謹慎などです。今回については、プレーヤー個人のみが罰せられるような事案ではないのでこれについては考えにくいです。

 

次に考えられるのは、日本大学、もしくは日本大学の競技部から日大フェニックス、もしくは指導者や当該プレーヤーについてへの処分です。

 

今回のケースについては、チームオーダー、もしくは監督かディフェンスコーチの指示による行為である可能性が高く、監督が暴力行為を容認するようなコメントをしたことを考えると、チームを管理する大学側からチームに対して処分が下るというのが自然であると思います。

 

これについては、どのくらいの処分が妥当なのかは難しいところです。とりあえずは、連盟からの当該プレーヤーへの追加的処分が決定するまでは監督も活動禁止とするのが妥当かもしれません。

 

最後に自己処罰です。当該プレーヤーはカレッジ代表を自粛したようですが、その程度で済む話ではないように思います。

 

当該プレーヤーは連盟の処分が追加的処分待ちになっているため、できるとすれば練習を自粛するというのが考えられます。妥当かどうかはわかりません。それよりも監督に対して外からも自らも処分がないのがおかしいです。

 

前述のジュビロ磐田の発表にあるように「クラブとしての処分については後日決定次第、お知らせいたします。」としておけばいいものの、何も言及がないというのは、チームや大学として「何の処分も考えていませんよ」と言っているようなものです。

 

こんな発表で炎上したものが鎮火すると思っているとしたら認識を改める必要があると思います。

 

こういった鎮火が下手くそなために、もしかしたら罪もない日大フェニックスの他のプレーヤーにまで被害が及ぶことを想定していないのでしょうか。正直同情します。あわせて、今週末に日大フェニックスと試合をする関西大学カイザースや名城大学ゴールデンライオンズがかわいそうです。

 

この件に関して求めること

この件に関して今後求めることは下記の点です。

 

  • 第三者を交えた当該プレーヤーおよび監督への聞き取り調査
  • 同じく関学への聞き取り調査
  • 日刊スポーツに掲載された日大監督のコメントの確認

 

  • それらを踏まえた上での事実確認と当該プレーヤー、監督、チームへの処分と説明
  • 再発防止策とレイトヒットおよびアンスポーツマンライクコンダクトの規則の確認

 

聞き取り調査

この聞き取りについては日大フェニックスはもちろん、関学ファイターズに対しても行うべきです。このプレーの前に日大QBと関学DLが接触しており、その報復行為である可能性がなくもないからです。個人的にはそこまで大したプレーではないと思うので報復の可能性は低いと思っていますが、もしかしたら周りには見えないところで何かが起きていた可能性も否定できません。

 

仮に関学側に何かアクションがあって、それに対するリアクションとしてあのプレーがあったのであれば両チームへの処分が必要です。アメフトの反則のように両者反則相殺のオフセット判定はあり得ません。

 

日大側については、個人の判断で行ったプレーなのか、それとも監督およびチームの指示によって行われたプレーなのかを明確にする必要があります。ただ、個人の判断で行ったプレーだったとしてもそれを容認するようなコメントを残している監督、およびそのようなプレーヤーのマネジメントができていなかったチームの責任が大きいです。

 

また、考えたくもないですが、見えていない部分においても不適切な行為があった可能性があります。チームとして行った行為であるとするならば、当該プレーヤー以外にも何かがあった可能性があります。

 

日大監督のコメントの確認

日刊スポーツに掲載された内田監督のコメントは酷すぎます。もしコメントが本当にあったものであれば、とても「厳重注意」で済むような話ではありません。

 

逆にこのコメントがねつ造されたもの、もしくは都合よく切り取られたものであるとするならば内田監督に対する名誉毀損です。

 

このコメント掲載についても関東学生アメリカンフットボール連盟は確認する必要があると思います。

 

当該プレーヤー、監督、チームへの処分と説明

そういった経緯を踏まえて事実確認をした後、出場停止などの処分を発表するべきだと思います。

 

もちろんなぜそのような処分になったのかという説明は必須です。

 

ちなみに、2011年から2012年に法政大学が不正フォーメーションからのプレーを行い、2012年の甲子園ボウルにおいて審判への誹謗発言があった件については、監督に対して1年間の資格剥奪の処分となっているそうです。

 

 

詳しいことは知らないので何とも言えませんが、感覚的には今回の件は不正フォーメーションや誹謗発言より軽いとは思えません。

 

再発防止策とレイトヒットおよびアンスポーツマンライクコンダクトの規定の確認

当然、再発防止策が必要です。

 

アメフトの性質上、いつでも今回ようなプレーを行える状況にあるわけで、プレーヤーはその恐怖と戦いながらプレーしています。再発防止策がなされないと、プレーヤーは相手を信頼してプレーすることができませんし、これからアメフトをやっていこうという人に二の足を踏ませることになります。

 

下記の記事のような感想を持つ人が増えて当然です。

 

 

具体的に再発防止策をどうするかというのは事実確認がなされないことには何とも言えませんが、何かしら言及されるべき点です。

 

また、今回の件に関して審判団の判断について、個人的には不適切だとは思いませんが、ルールと照らし合わせて適切だったのかどうか検証し説明する必要があります。

 

関東学生アメリカンフットボール連盟の発表において、下記のような記述があります。

 

当該選手の1回目の行為は、その後の検証の結果、当初、試合中に審判クルーが下した「アンネセサリーラフネス(不必要な乱暴行為)」を超えるものであったことが分かり、公式規則第6章の「(無防備なプレーヤーへの)ひどいパーソナルファウル」に該当すると判断できる。

 

2回目のアンネセサリーラフネス、3回目のアンスポーツマンライクコンダクト、また同一プレーヤーによる複数回の反則については許されるという線引きでいいのかどうかわかりません。

 

それは「それぞれ公式規則を参照してください」ということなのかもしれませんが、これを機にちゃんと規則を明示した上でジャッジの線引きチームへの周知徹底をすることを発表して欲しいです。

 

関学の対応

前回の記事では鳥内監督のコメントだけでしたが、日大に対して経緯説明と謝罪を求める文章を送ったそうです。

 

 

関学は会件を開き、鳥内監督と小野宏ディレクターは下記のようなコメントをしたそうです。

 

試合中はボールを追っていたため、判断できなかったと言うが、翌日にビデオで当該プレーを確認した鳥内秀晃監督は、「まさか、え?と思った。あってはならないことだと思う」と納得がいかない様子。小野宏ディレクターは「これまで弊校と日大はお互いに敬意を持って戦ってきた。激しい憤りを持っている。アメリカンフットボールだけでなく、スポーツを冒瀆(ぼうとく)する行為。真相を究明することが重要だと思っている」と話した。

 

アメフット関学大・鳥内監督怒りの会見「あってはならない」日大選手の悪質タックル/スポーツ/デイリースポーツ online

 

また、5月10日付けで日大フェニックスに抗議文書を送付し、チームとしての見解と謝罪を求めると同時に、内田監督の試合後のコメント等に対する見解と謝罪を求めたとのことです。

 

加えて5月11日付けで関東学生アメリカンフットボール連盟に対しても要望書を提出したそうです。

 

 

 上記より概要を抜粋して引用します。

 

申し入れた内容の概要については以下の通りです。

・日大DLの関学QBへの1回目のパーソナルファウルに対するチームとしての見解を求めると同時に、関学QBおよび保護者へのチームからの正式な謝罪を求める。
・日本大学監督が試合後にメディアに対して出したコメントの見解と、コメントの撤回および前項の行為が発生したことについての指導者としての正式な謝罪を求める。

 

日本大学からの回答について、弊部として誠意ある内容であると判断できない場合、次年度以降の定期戦は行いません。

 

加えて、5月11日付で関東学生連盟に対しても要望書を提出いたしました。関東学生連盟では「ひどいパーソナルファウル」について規律委員会を設けて詳細を調査するとのことであり、その調査の過程で弊部へのヒアリングを行うことを強く要望しております。

 

 

 

内部からの証言

詳しくはわかりませんが、監督の指示であったことを裏付ける証言が出ているそうです。

 

 

誰からどのように出ているのかわからないので、こういった話をもとに断定するには時期尚早かなと思います。まずは、規律委員会の調査と判断に期待したいと思います。

 

炎上したところで

今回、各SNSにおいてこの件が広がり、全くの不十分ではありますが関東学生アメリカンフットボール連盟と日大フェニックスの対応を求めることができました。

 

ただ、ここまで書いてきたように今回のような対応で鎮火するとは思えませんし、やはり舐められているように感じます。

 

今回のRED ZONEの記事は7万ぐらいのアクセスがありました。facebookには3000以上シェアされています。

 

 

その一方で、日大フェニックスのfacebookへのコメントは18件しかありません。

 

 

意見を表明する人は多くいても直接意見を言う人は少ないのではないかなという印象です。

 

直接文句を言うべき!とは思いません。自分が納得のいく処分が下るように悪質なプレッシャーを掛けていくことは、無防備なQBにタックルをするくらいアンモラルな行為であると思います。

 

そういった意味では節度のある炎上の仕方であると言えるかもしれません。

 

しかし、今回の対応を考えると周りを燃やしたところで本丸に影響がなければ軽く見られてしまうのではないかという猜疑心が沸いてきます。

 

だとしても、直接罵詈雑言を浴びせに行くのは不適切であると思うので、当初の通り自分の意見を発信するだけにしておきます。

 

この件において、当該プレーヤーや日大フェニックスに心ない攻撃が及ばないことを願うばかりです。周りの人間に処罰する権利はないので、関東学生アメリカンフットボール連盟の追加的処分の発表を待ちます。

 

 

ということで、日大フェニックスと関東学連の対応についてでした。

Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)