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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

NFL FLAGオンラインルールテスト解説(Q1~Q10)

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Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)

今回はNFL FLAG大会規則のオンラインテストの解説を書いていきたいと思います。

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オンラインテスト

先日公開したオンラインテストは下記のURLから受講することができます。

 

 

ルールについてどのように考えているかは下記の記事を参照ください。

 

 

また、順序が逆になってしまいましたが、2017年度版のNFL FLAG大会規則がリリースされています。ご確認ください。

 

 

この2017年度版をもとにオンラインテストの解説をしていきます。

 

Q1.フィールドの横幅は

 

  1. 20ヤード
  2. 25ヤード
  3. 30ヤード
  4. 35ヤード

 

A1.【2】25ヤード

 

これは伝わりきっていなかったかもしれませんが、2017年度から横幅は25ヤードに変更になりました。

 

昨年、ハーフのノーラインニングゾーンがなくなったことによって少しオフェンス優位に振れましたが、5ヤード横幅が狭くなったことによって、ランプレーが出にくくなったり、ランアフターキャッチが減ったりと多少ディフェンス優位に振り戻しになるのではないかと思っています。(これが改正の理由ではないです。)

 

正答率は70%ほどでした。

 

Q2.1ヤードはメートルにすると

 

  1. 0.6m
  2. 0.7m
  3. 0.8m
  4. 0.9m
  5. 1.1m
  6. 1.2m

 

A2.【3】0.9m

 

正確には、1ヤード=0.9144mですが、メートル表示のメジャーしかない場合には小数点2位以下切り捨てで0.9mで運用します。

 

正答率は90%弱でした。

 

Q3.QBがラッシャーをかわそうとして、その場で急激に回ってディフェンスを避けてからパスを投げて成功させた。(1stダウン)

 

  1. パス成功
  2. パスは認められずプレビアスから次の攻撃(2ndダウン)
  3. パスは認められず回った位置から次の攻撃(2ndダウン)
  4. パスは認められず、反則としてプレビアスから5ヤード罰退して次の攻撃(2ndダウン)
  5. パスは認められず、反則としてプレビアスから10ヤード罰退して次の攻撃(2ndダウン)
  6. パスは認められず、反則として反則地点から5ヤード罰退して次の攻撃(2ndダウン)
  7. パスは認められず、反則としてプレビアスから5ヤード罰退して、同じダウンを繰り返す。(1stダウン)

 

A3.【3】パスは認められず回った位置から次の攻撃(2ndダウン)

 

(ルール講習会のときとは少し文章を変えたので正答が変わっています。)

まず、スピンについてですが、大会規則には以下のような記述があります。

 

page8[注釈]

スピンとは「360度程度の、他の選手に接触してしまうような急激なターン」を指す。

 

ルール講習会にて説明しましたが、下図のようなQBがロールやハンドオフの過程でターンするのはスピンに該当しません。ただし、足を止めてその場で回転するようなターンはスピンに該当します。

 

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スピンがあった場合は、バイオレーションに下記の記述があるので、反則地点でボールデッドになります。

 

page11[バイオレーション(罰則<罰退 >を伴わない反則 )一覧]

 

次の攻撃は、反則した地点から次の攻撃を行う。

[接触時等の反則][オフェンス

ボールキャリアが、ジャンプ、ダイブ、スライディング、スピンをした。

 

バイオレーションの場合は即ボールデッドになるので、パスは認められません。仮にディフェンスがインターセプトをしてもスピンの時点でボールデッドになるのでインターセプトは認められませんし、仮にプレーは流れてしまってもディフェンスチームは反則の辞退はできません。

 

また、スピンした地点が自陣エンドゾーン内の場合にはセーフティとなります。

 

正答率は25%でした。

 

Q4.相手のパスをインターセプトした選手がリターンしたが、自陣エンドゾーン内でフラッグを取られた。(2ndダウン)

 

  1. タッチバックとして攻守交代し、5ヤード地点から攻撃
  2. パス失敗として攻守交代せずに、プレビアスから次の攻撃(3rdダウン)
  3. セーフティとして攻撃側チームに2点入り、攻守交代
  4. タッチバックとして攻守交代し、0ヤード地点から攻撃

 

A4.【1】タッチバックとして攻守交代し、5ヤード地点から攻撃

 

下記の記述によりタッチバックと判定します。

 

page3[ゲーム][2 ゲームの進行]

 

6 インターセプトをした選手は、相手陣地へボールを運ぶことができる。そのプレーがボールデッドとなった地点から、次の攻撃を開始する。ただし守備側のエンドゾーンでインターセプトし、そのままエンドゾーン内でボールデッドになった場合には、自陣5ヤードライン上のセンターライン上から次の攻撃を開始する。

 

ルール講習会では、攻守交代する時として「インターセプトがあった時」とあるので、インターセプトしたあとにリターンした守備側選手は攻撃側選手として捉えることが出来、攻撃側選手が自陣エンドゾーンでフラッグを取られた場合はセーフティになるのでは?というご意見をいただきました。

 

細かく言葉を追っていけばそういった解釈ができるかもしれませんが、個別の事案として記述があり、リターンについては言及がないので、リターンがあった場合でもエンドゾーン内であればタッチバックという判定が妥当だと考えます。

 

なお、自陣エンドゾーン内でフラッグを取られれば5ヤード地点から攻撃を開始することができますが、少しだけリターンし自陣エンドゾーンから出て1ヤード地点でフラッグが取られれば、次の攻撃は1ヤード地点からになります。

 

なので、無理してリターンしてしまうと損してしまう可能性があります。5ヤード以上リターンできないと判断した場合はすぐに自分でヒザを着くなどしてボールデッドにすることをオススメします。

 

正答率は70%ほどでした。

 

Q5.パスルートを走るレシーバーに抜かれそうになったので、ついレシーバーのフラッグを取ってしまった。パスはエンドゾーン手前でキャッチされ、もう片方のフラッグは取られることなくエンドゾーンまで進入した。

 

  1. フラッグがついていないレシーバーがキャッチしたということで、キャッチした地点でボールデッド
  2. フラッグがついていないレシーバーがキャッチしたということで、キャッチは無効としプレビアスから次の攻撃
  3. ボールを持っていないレシーバーのフラッグを取ったということで、反則としプレビアスから5ヤード罰退してオートマッチクファーストダウン
  4. ボールを持っていないレシーバーのフラッグを取ったということで、卑怯な行為としアンスポーツマンライクコンダクトとしプレビアスから10ヤード罰退
  5. プレーに影響がなかったとし、パスキャッチならびにその後のゲインは有効とし、タッチダウン

 

【4】ボールを持っていないレシーバーのフラッグを取ったということで、卑怯な行為としアンスポーツマンライクコンダクトとしプレビアスから10ヤード罰退

 

まず前提にあるのは、フラッグが取られたレシーバーがパスキャッチをしたときはその時点でボールデッドになります。

 

page7[オフェンス][3 パスについて]

 

9 フラッグが取れた選手がパスをキャッチした場合は、パスは成功となるがボールをキャッチした時点でボールデッドとなる。

 

なので、自分でフラッグを取ってしまった場合や、左右に正しくフラッグが付けられていない場合にはこれを適用してキャッチした時点でボールデッドとなります。

 

次にレシーバーのフラッグをディフェンスが取ってしまった場合についてです。下記の記述では5ヤード罰退となっています。

 

page11[反則一覧][接触時等の反則]

 

5ヤード罰退

・ボールキャリア以外の攻撃側選手のフラッグを故意に取った。

 

ただ、これはハンドオフでボールキャリアを見誤ったケースを想定のものだと考えられます。パスルートを走っているレシーバーをボールキャリアと見誤るわけがないので、普通に考えればディフェンスがフラッグを取る理由はありません。

 

問題のケースでは、抜かれそうになってついフラッグを取ってしまった、となっていますが、これは前述にあるように「フラッグが取られたレシーバーはキャッチしたらボールデッド」というルールを悪用してランアフターキャッチをさせないようにした、とするのが妥当です。

 

なので、この場合には、卑怯な行為としアンスポーツマンライクコンダクトを取ります。

 

page10[反則][1 アンスポーツマンライクコンダクト]

 

明らかに卑怯な行為が試合中に発生した場合は、レフリーは、罰則や得点を与えたり、試合を中止したりするなど、適切と判断するいかなる処置をも行うことができる。

 

アンスポーツマンライクコンダクトは通常10ヤードの罰退です。なので、オフェンスはレシーバーがキャッチした地点か、プレビアスから10ヤード罰退された地点からファーストダウンかを選ぶことができます。

 

仮にレシーバーがパスを落としたり、取れなかったりした場合は、同じ地点から次の攻撃を行うのか、10ヤード罰退して(進んで)ファーストダウンを選ぶことができます。

 

また、明らかにディフェンス側が「やり得」と思われるケースにおいては、10ヤード罰退以上の処置を行うことが出来ます。ディフェンスにフラッグを取られずそのままプレーが続行されていればかなり高い確率でタッチダウンだったと主審が判断した場合にはタッチダウンとしても構いません。

 

そういう意味で「プレーに影響がなかったとし、パスキャッチならびにその後のゲインは有効とし、タッチダウン」という選択肢も不正解ではありませんが、プレーに影響なかったから、ではなくディフェンスに卑怯な行為があったから、でありアンスポーツマンライクコンダクトを宣言し、両チームのキャプテンを呼んで説明しタッチダウンとしてください。

 

正答率は18%でした。

 

Q6.ラッシャーがハンドオフに引っかかってボールを保持していないオフェンスプレーヤーのフラッグを取った。ボールキャリアは別におりランプレーで8ヤードゲインした。(ハーフ前。2ndダウン)

 

  1. プレーに影響なかったということで、8ヤード進んだところから次の攻撃(3rdダウン)
  2. ボールキャリア以外のフラッグを取ったとし、プレビアスから5ヤード罰退(悪質と判断した場合は10ヤード)してオートマチックファーストダウン
  3. 反則とし、上記の2つのどちらかを攻撃側チームが選択する

 

A6.【3】反則とし、上記の2つのどちらかを攻撃側チームが選択する

 

これは前述の「・ボールキャリア以外の攻撃側選手のフラッグを故意に取った。」のケースです。

 

プレーに影響なかったとしても、オフェンスが「ボール持っていても持っていなくてもとりあえず取ってしまおう」という姿勢でフラッグを取っているのであれば反則であり、卑怯な行為だとも言えます。

 

また、プレーに影響がなかったとありますが、ハンドオフしたオフェンスプレーヤーがパスコースに出てパスキャッチをする可能性があります。その場合にはフラッグ取られているのでキャッチをした時点でボールデッドになってしまいます。この場合には影響が出ますし、それを考えてパスではなくランプレーに切り替えた可能性もあります。

 

その後のオフェンスの動きによって、ディフェンスの行為が反則かどうか変わってくるというのは運用として不適切だと考えますので、基本的には反則とします。審判が、「やり得」でやっていると判断すればアンスポーツマンライクコンダクトで10ヤードの罰退、もしくはそれ以上の処置を行います。

 

これらは審判、主に主審の主観によって決定するしかありません。主審は他の審判と協議の上、処置を行います。プレーヤーはその決定に従ってください。

 

正答率は30%でした。

 

Q7.グローブに接着剤を塗ってプレーをした。(1stダウン)>

 

  1. 装備不正とし、10ヤード罰退して次の攻撃(2ndダウン)
  2. 装備不正とし、10ヤード罰退して同じダウンを繰り返す(1stダウン)
  3. 装備不正としない
  4. 装備不正としないが、ただちに使用をやめるさせる

 

A7.【3】装備不正としない

 

接着剤という言葉の響きがよくなかったのかもしれません。下記のようなグローブの滑り止めです。

  

NISHI(ニシ・スポーツ) ゴリラゴールド T7896

NISHI(ニシ・スポーツ) ゴリラゴールド T7896

 

 

滑り止めについては特に記述がないので使用可能です。キャッチ力が向上するので是非試していただきたいです。他のものを使うときには、スポーツ用のものにしてください。

 

正答率は27%でした。

 

Q8.スポーツ用のサングラスを着用して試合に出場した。(1stダウン)

 

  1. 装備不正とし、10ヤード罰退して次の攻撃(2ndダウン)
  2. 装備不正とし、10ヤード罰退して同じダウンを繰り返す(1stダウン)
  3. 装備不正としない
  4. 装備不正としないが、ただちに使用をやめるさせる

 

A9.装備不正とし、10ヤード罰退して次の攻撃(2ndダウン)

 

サングラスの利用については、大会倫理規約で禁止されています。

 

[注意事項]

医学的な配慮からサングラスの着用が必要な場合を除き、サングラスの着用は禁止(安全面)します。

 

大会倫理規約は下記からダウンロード出来ます。

 

 

メガネは使用可能です。自分は度付きのクリアレンズを下のようなスポーツ用のサングラスフレームに入れてプレーしています。

 

(オークリー)OAKLEY Racing Jacket OO9171-25  Polished Black w/JadeIrdVt&BlkIrdVt Free

(オークリー)OAKLEY Racing Jacket OO9171-25 Polished Black w/JadeIrdVt&BlkIrdVt Free

 

 

なお、運営側がサングラスの使用をOKした場合に限り使用可能とします。

 

判定はアンスポーツマンライクコンダクトの「不正な装具を身に付けてはならない。」に該当します。ただ、使用禁止のサングラスを試合中、急に使用して反則となるケースは考えにくく、試合前のセレモニーのときに着用しているプレーヤーがいたら注意してください。この場合は反則適用しなくて大丈夫です。

 

正答率は0%でした。【4】「装備不正としないが、ただちに使用をやめるさせる」が30%いましたが、これも間違いではないです。

 

Q9.スナップミス(ロングスナップではない)をしてボールがセンターとQBの間に落ちた(エンドゾーン内ではない)。(1stダウン)

 

  1. プレビアスから次の攻撃(2ndダウン)
  2. ボールが落ちたところから次の攻撃(2ndダウン)

 

A9.ボールが落ちたところから次の攻撃(2ndダウン)

 

この場合、下記の記述があるのでボールを落ちた地点がボールデッドとなります。

 

[page6][ボールデッドになるとき]

 

6 スナップ、ピッチ、ハンドオフの失敗によりボールが地面に着いた時

その地点に一番近いセンターライン上が、次の攻撃開始の地点となる。

 

「その地点」というのはどこか、というのはこれだけではわかりませんが、少なくともプレビアスではないということで、ボールが落ちた地点と解釈するのが妥当だと考えます。

 

Q10.スナップを終えたセンターがその場で止まっていたところ、QBに真っ直ぐ向かっていたラッシャー(挙手)と接触した。(1stダウン)

 

  1. オフェンスの反則とし10ヤード罰退して次の攻撃(2ndダウン)
  2. ディフェンスの反則とし10ヤード罰退してオートマチックファーストダウン

 

A10.オフェンスの反則とし10ヤード罰退して次の攻撃

 

これはセンターがラッシャーの進路を確保しなかったということでオフェンスの反則になります。

 

下記は2017年度版から追加された記述です。内容的にはいままでと変わりはありませんが、ラッシュ妨害をわかりやすくするために追加になりました。

 

page11[3 反則一覧][接触時等の反則][オフェンス]

7ヤード後方から手を挙げてラッシュを行う守備側選手の進路を、攻撃側選手が確保しなかった。

 

Fリーグなどで使われているルールだと、スナップした後のセンターはその場にいたらラッシャーは避けなければいけないことになっていますが、NFL FLAG大会規則にはそのようなルールはありません。センターはすみやかにラッシュを避けるようにしてください。

 

ロングスナップに一生懸命でラッシャーが避けられない、ということであれば「現行ルールではロングスナップはしないでください」と言うしかありません。セット時に手を挙げているラッシャーを確認し、ロングスナップをしたあとに速やかにラッシャーが避ける体勢を作れる方のみロングスナップを行ってください。

 

このルールについては議論の余地があることは重々承知しています。どうするのがよいか検討中です。

 

 

NFLの(非)常識―なぜフィールド上で円陣ハドルを組んだのか

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ということで、とりあえずQ10までの解説でした。

Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)