Written by HOMMURA Kyohei. (@YouTube&@Twitter&@Facebook)
今回はNFLプレーオフ進出チームが決定したということでこれからの展望について書いてみたいと思います。
引用:Deshaun Watson gives the Texans hope after winning his 1st NFL start - SBNation.com
プレーオフの仕組み
NFLでは32チームをAFCとNFCの2つのカンファレンスに分け、その16チームをさらに東西南北の4つの地区に分けられています。
それぞれのカンファレンスにおいて、各地区の優勝チームである4チームと、優勝チームを除いて成績上位の2チームがワイルドカードとしてプレーオフに進出することができます。
6チームによる一発勝負のトーナメントで勝ち進んだ2チームによってスーパーボウルが行われます。トーナメントの対戦の仕方は少し複雑で、シード順位によって変動するシステムになっています。
第1シードから第4シードまでは各地区の優勝チームの成績によって振り分けられ、ワイルドカードも成績のいいほうが第5シード、悪い方が第6シードとなります。地区優勝チームよりも地区2位のチームのほうが成績がよくても、ワイルドカードのチームが第4シードになることはありません。
同じ枠組みのなかで、同じ戦績の場合にはたぶん「ストレングス・オブ・ビクトリー」と呼ばれるタイブレイキングシステムを採用するみたいです。「Stranght of Victory」については下記に説明がありました。詳しくはいろいろややこしいので省略します。
プレーオフの初戦(ワイルドカードプレーオフ)は、第3シードと第6シード、第4シードと第5シードが対戦します。第1シードと第2シードはお休みになります。
毎週のように試合が続くNFLにおいて1週間休みになるというのは大きく怪我を回復することができますし、対戦相手の研究もすることができます。また、シード順位が高いほうがホームで試合をすることができます。なので、レギュラーシーズンはまずはプレーオフ進出権獲得を目指し、それが確定すれば第2シード以上(ファーストラウンドバイ)を目指すことになります。
次の試合(ディビジョナルプレーオフ)は初戦でどのチームが勝ったのかによって対戦相手が変わります。
第1シードはワイルドカードプレーオフで勝った2チームのうちシード順位が低いほうと対戦します。なので、シード順位#3と#5が勝てば#1と#5、#2と#3になります。#6と#5が勝てば、#1と#6、#2と#5が対戦になります。
次の試合(ディビジョナルチャンピオンシップ)はそこ2試合の勝者同士の試合になります。
前置きが長くなりましたが、NFLプレーオフはそんな感じで進みます。
プレーオフ進出チーム
ということで、2018-2019年シーズンのプレーオフ進出チームはこんな感じになりました。
それぞれのシード順位は下記のようになっています。
AFC
- カンザスシティ・チーフス
- ニューイングランド・ペイトリオッツ
- ヒューストン・テキサンズ
- ボルティモア・レイブンズ
- ロサンゼルス・チャージャーズ
- インディアナポリス・コルツ
NFC
- ニューオリンズ・セインツ
- ロサンゼルス・ラムズ
- シカゴ・ベアーズ
- ダラス・カウボーイズ
- シアトル・シーホークス
- フィラデルフィア・イーグルス
予想結果
シーズンをはじまる前した予想の結果を見てみたいと思います。
AFC
- ペイトリオッツ →○
- スティーラーズ →×(地区2位)
- テキサンズ →○
- ブロンコス →×(地区3位)
- レイブンズ →○
- ジャガーズ →×(地区4位)
的中率50%でした。なによりアレックス・スミスを放出したチーフスが大躍進して第1シードを獲得したのが意外でした。マホームズをQBに据えて育成のためのシーズンになると思っていました。
レイブンズがよくなるというのは予想できましたが、ブロンコスとジャガーズの予想は大外れでした。
ブロンコスはともかく、昨シーズンディビジョナルチャンピオンシップまで進んだジャガーズが地区4位に沈むというのはNFLの厳しさであり、面白さかなと思います。
NFC
- イーグルス →○
- バイキングス →×(地区2位)
- セインツ →○
- ラムズ →○
- レッドスキンズ →×(地区3位)
- パッカーズ →×(地区3位)
こちらも的中率50%でした。正直なところ16チームのうちプレーオフ進出の可能性があると言えるのは12チームよりも少ない気がするので的中率50%というのは低いのかもしれません。
NFCはベアーズが全く予想外でした。ディフェンスはいいにしても12勝4敗という好成績で2位というのはチーフスに次いでの躍進だと思います。マホームズにしてもトゥルビスキーにしても「育てながら勝つ」という一番難しいことを成し遂げているのがすごいです。
引用:super cub on Twitter: "ハロルド作石『ストッパー毒島』より引用… "
シーホークスはさすがの終盤力でした。レッドスキンズはこれからというときにアレックス・スミスの怪我が痛かったです。
今後の展開予想
どうせ当たらないでしょうが、プレーオフの今後の予想をしておきます。
AFC
テキサンズ#3 vs コルツ#6 →テキサンズ
レイブンズ#4 vs チャージャーズ#5 →チャージャーズ
チーフス#1 vs チャージャーズ#5 →チーフス
ペイトリオッツ#2 vs テキサンズ#3 →テキサンズ
チーフス#1 vs テキサンズ#3 →チーフス
テキサンズが第2シードになるかと思いきや第3シードになってしまったために勝てば必ずペイトリオッツと対戦することになってしまったのは微妙な感じです。ただ、あのトム・ブレイディでさえQBレーティング40台という乱調なときもあるので、そこにテキサンズのディフェンス陣がつけ込むことができればワンチャンあるんじゃないかと。
引用:Texans defense becoming a dominant fantasy unit
ただ、さすがにスーパーボウルに進むまでの自力はないのかなと。チーフスがレギュラーシーズンの勢いそのままに一気に勝ち進むのを予想します。
NFC
ベアーズ#3 vs イーグルス#6 →ベアーズ
カウボーイズ#4 vs シーホークス#5 →シーホークス
セインツ#1 vs シーホークス#5 →セインツ
ラムズ#2 vs ベアーズ#3 →ラムズ
セインツ#1 vs ラムズ#2 →セインツ
ここはレギュラーシーズンの感じを見ると、セインツかラムズだと思います。オフェンスのセインツが勝つのか、ディフェンスのラムズが勝つのか、という構図です。プレーオフはディフェンスの強いチームが勝つと言われていますが、今シーズンのドリュー・ブリーズがハンパないのでここはセインツを予想します。
引用:Drew Brees and Patrick Mahomes are Way Out Front in MVP Race | The Big Lead
スーパーボウルについてはまたカードが決まったら予想しますが、チーフスvsセインツとなればセインツですかね。
なんにせよプレーオフも楽しみです。
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ということで、プレーオフ予想についてでした。