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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

【Q&A】Vol.2 「なぜフラッグフットボールを普及させようとするのか」

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Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)

今回はフラッグフットボールの普及について書きたいと思います。

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Question

今回お答えする質問は「Peing質問箱」でいただいたこちらです。

 

なぜフラッグフットボールを普及させようとするのですか。何を目指しているのですか

 

 

 

なかなか概念的な話になるので難しいですがお答えします。

 

Answer

まず、Twitter上での回答は下記の通りです。

 

潜在的なものも含めてプレーしたい人がプレーできる環境にしたいと思っているのが一番です。「素晴らしいスポーツだからみんなにやって欲しい」というような気持ちはないです。

 

だいたい言いたいのはこんな感じなのですが、付け加えていきたいと思います。

 

主語はなに?

ちょっと引っかかるのが、質問の主語が抜けていることです。

 

たぶん、私自身がなぜ、ということだと解釈したのですが、例えば日本フラッグフットボール協会がなぜ普及させようとしているのか、ということを問われているのであれば全く別のアンサーになりますし、それは私が答えるべき質問ではないと考えます。

 

何を目指しているのか、については「私が何者になることを目指しているのか」というようにも読めなくもないですが、とりあえずはフラッグフットボールを普及していった先になにがあるのか、という質問であると解釈します。

 

フットボールが一番?

まずは「『素晴らしいスポーツだからみんなにやって欲しい』という気持ちはないです。」という部分についてですが、もしかしたら「アメフトをナンバーワンのスポーツにするために」というような回答が考えられるかな、と思ったので入れました。

 

はっきり言ってそのような目標は自分のなかには全くありませんし、フラッグフットボールの普及をしていく上でアメフトの普及やその先にある強化に貢献している気はありません。

 

自身が学生時代は野球していたこともあり、いまでも野球は好きですし、それと同じくらいサッカーも好きですし、モータースポーツも好きです。そのなかでアメフトが一番であるとは全く思いませんし、そのような認識が広がることはまずありえないと思っています。

 

どうやったってサッカーのほうが手軽さもあるので人気が出ますし国際的なので魅力的です。

 

アメフトが一番奥深いとか面白いとかって言うのは、私が映画は「13人の刺客」が一番面白い、というのとさして変わらない話のように思います。

 

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自分がかなり好きですし、他の人にも見て欲しいとは思いますが、切腹シーンからはじまる三池崇史監督の悪ふざけも入った現代版の時代劇映画が多くの人の好きな映画になるわけないですし、人に勧めてもどうしようもないだろと思うのが普通だと思います。

 

小学生への普及については教育的な価値があるということもありますが、それは体育授業で大いに活用して欲しい、という話ですので多くの小学生がフラッグフットボールのクラブに所属して競技大会に出るような状況になって欲しい、とは思っていません。好きなスポーツをやるのがベストですし、その結果としてフットボールが選ばれるとしたらうれしい、という感じです。

 

普及の目的

ということで、普及の目的についてです。

 

自分のやっていることの何が「普及活動」なのかちょっとわかりかねる部分はありますが、そのへんは置いておいてざっくりひとまとめに考えます。

 

なぜ普及をさせようとするのか、端的に答えるならば「来シーズンの対戦相手を確保するため」です。

 

大会運営者としてもっとマクロに答えるならば「継続的に、かつ定期的に、魅力ある大会を開催するため」です。

 

早い話がマイナースポーツの競技人口というのは、穴の空いたバケツのようなもので常に中にある水量が減り続けていく状況にあります。しかも、中にある水量はかなり少ないです。

 

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引用:https://takuhirokosa.com/bucket/

 

水量がある一定を割ってしまえばバケツが撤去される可能性があります。つまり、競技人口が減り続ければ大会自体が開催されない可能性があるということです。

 

そうならないためには常にバケツに水を入れ続けるしかありません。新しいプレーヤーやチームを増やしていくことです。これができない限り、マイナースポーツは衰退していきます。もちろん穴を埋めていく必要もあります。

 

継続的に、定期的に開催するためには絶対に普及が必要です。

 

いきなり出場チームが5チームぐらいになって大会が縮小していく可能性も大いにあります。

 

「魅力ある」とあるのはそうやって規模が縮小していってマンネリズムになるのも面白くないと考えるからです。

 

やはり多種多様な人たちがいて、いろいろな対戦相手がいた方が魅力的です。

 

自分がNFL FLAG大会に参戦しはじめた頃は大学生でフラッグフットボールをやっているチームがほとんどなく、肩身の狭い思いをしながらプレーしていたのを覚えています。アメフトOBチームが悪いわけでは決してありませんが、そのようなチームばかりあるのも個人的にバラエティに欠けて面白くないです。

 

まとめ

フラッグフットボールをしている多くの人が自分のチームのことぐらいで普及のことについてはあまり興味ないかもしれませんが、自身がプレーするためには対戦相手が必要ですし、大会という場が必要です。

 

それを確保するためには普及活動をしなければいけません。

 

このあたりは大会運営しているかどうかは関係ないと思うので、プレーヤーそれぞれが意識していただきたいです。大会参加者全体としてバケツに水を入れ続けて大会が継続できるようにしていけたらと思っています。

 

はっきり言うと、大会運営だけではなく、そういった普及についても数人に大きくのしかかっている状況なので、モチベーションのバケツは穴だらけです。

 

質問箱

下記のURLより質問を受け付けております。

 

本村 恭平の質問箱です | Peing

 

基本的にはすべてお答えしようと思っていますので、是非ご質問ください。NFL FLAG大会やフラッグフットボールのこと以外でも構いません。

 

オードリーのNFL倶楽部 若林のアメフト熱視線 (Number Books)

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ということで、普及活動についてでした。

Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)