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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

【Q&A】Vol.9「大会で勝ち上がるためには、どのようなことが必要だと思いますか?」

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Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)

今回は、大会で勝ち上がるために必要なことについて、という質問に回答したいと思います。

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Question

今回はこのような質問について回答したいと思います。

大会で勝ち上がるためには、どのようなことが必要だと思いますか?

 

 

Answer

シンプルな質問ですが、かなり回答は難しく、自分でもどう答えていいのかわかりません。

 

とりあえず、NFL FLAG南関東大会のレギュレーションを考えると、なるべく後の日程にエントリーしておいたほうが強いチームが勝ち抜けていくので、プレーオフにいくには有利になるはず、という戦略が一番確実です。

 

冗談半分ですが。

 

試合数をこなす

ひとつ考えられるのは、負けてもとにかく試合をこなすことでレベルアップを図るのがいいと思います。

 

フットボールは「準備のスポーツ」とも言われているほど練習が重要視されますが、準備をするにも知識やスキルが必要になります。それがなく練習に取り組んでいてもあまり効果がありません。

 

それならより実戦経験を積んだ方が自分は効果があると思います。たくさん試合を積んでいけば強いチームのプレーをたくさん見ることができますし、自分たちに足りないところも見えてくるはずです。

 

試合のビデオを撮って、試合後にそのビデオを見ながらチームのメンバーといろいろと話し合うことでいろいろとわかることもあります。

 

チームコンセプト

試合数をこなすといってもただ漠然とプレーしているだけだと得るものも少なくなってしまいます。

 

試合後に何かしらの評価ができるようにチームコンセプトをもって臨むのが必要があります。

 

コンセプトといってもふわっとしていますが、どのようにして勝つチームなのかということを考える、ということです。

 

点の取り合いで打ち勝つチームなのか、守り勝つチームなのか、というざっくりとした戦略的なものから、とにかくエースレシーバーを活かすことで機能していくチームなのか、走力のあるQBがいるところがストロングポイントなのか、というチームの特徴というようなものまでいろいろとあると思います。

 

それに合わせて試合を展開させるように考えていきます。

 

自分のチームについてで言えば、ディフェンスにストロングポイントがあるチームなので、QBとしてはまずはインターセプトをしないことを意識します。危ないと思ったら投げ捨てる。ひたすら我慢して、前半に手の内を見せず後半アジャストする。

 

こういったことを事前に考えておけば、試合中に迷うことはないですし、あとで評価しやすいです。

 

QBとして「点数結構取れたけどインターセプトを3回食らった」よりも「点数はあまり取れなかったけどインターセプトはされなかった」という方向性に自分を置いていかないと勝ちに近づいていけません。(例えばの話なので極端ですが。)

 

また、ウィークポイント注目するのであれば、交流戦や練習試合などについては自分でプレーの縛りを設けてプレーするようにしています。

 

例えば、「すべてのプレーをロングスナップにしてミドルへのパスを中心に攻める」みたいな感じです。ラッシュが速いという想定なので、ロングスナップを受けてからさらにドロップバックをして投げるようにしています。

 

こういった戦略的なことではなくても、例えば「5ヤードフックをしっかり通して刻みながら前進していく」というのを目標してもいいですし、「インターセプト食らってもロングパスにチャレンジしていく」というものでもいいですし、「ディフェンスでディスガイズを多用して相手オフェンスを混乱させる」でもいいと思います。

 

どんなものでもいいので、「この試合をガムシャラに頑張る」ではなく、「チームコンセプトとしてこういうものだから、この試合はこれをテーマに頑張ってみよう」と考えるのがいいと思います。

 

というか、自分はこういうことで勝てるようになったと思っています。

 

似ているチームを探す

チームコンセプトを考えていくなかで、似ているチームを探すというのは大事なことだと思います。

 

似ているということでなくても、こういったプレーができるチームになりたい、という願望込みでも構わないと思います。お手本を探すというイメージです。

 

試合のビデオは公開されているので、ある程度それぞれのチームの戦術というのはわかります。そのなかで自分たちに近いお手本になるようなチームはないかと探します。

 

そういったチームが見つかれば、プレーをそのままコピーしてやってみるとおもしろいと思います。

 

シチュエーションや相手によって必ずしもうまくいくとは限りませんが、たくさん点取れるようなチームになりたいと思うのであれば、たくさん点が取れているチームのマネをしてみるのが一番手っ取り早いはずです。

 

そのなかで、点は取りたいけれどこんなロングパス投げられる肩はないな、と思えば、じゃあQBの肩が強くなくてロングパスの多用はしないけれど得点力のあるチームはどこだろう?と探します。

 

もっと極端なことを言えば、勝てていないのであればプレーブックに何かしら問題があるんだから、強いチームのプレーブック使ってみれば違うかもよ、って感じです。プレーブックにはプライドだったり拘りがあったりしますからなかなか難しいことかもしれませんが、やっていくうちに結局自分のオリジナルになっていくと思います。

 

戦術的には

そういったことを経た上で、戦術的に必要になるのはいかにディフェンスを下げることができるのか、ということだと思います。

 

これについては以前も記事を書きました。

 

 

ショートパスしか捕れないからといって、レシーバーのルートランニングがQBから近いところばかりを走ってしまえば、オフェンスとディフェンスの距離が近くなり、キャッチの難易度が高くなってしまいます。

 

より余裕をもってレシーバーにパスキャッチをしてもらうためには、オフェンスとディフェンスの距離を作らなければいけません。そのために、レシーバーはより広い範囲で動く必要があります。

 

レシーバーは奥のスペースに走り込み、そこにパスが来るかもしれないとディフェンスに思わせることができれば、同じショートパスを通すにしてもディフェンスの人数が少なかったり、距離が空いていたりするので比較的キャッチがしやすくなります。

 

ディフェンスにパスが来るかもしれないと思わせなければいけないので、少なくともそこに投げるチャレンジが必要です。どうせ奥に引き付けるために走っていて投げるつもりがないなとディフェンスに思われてしまってはダメです。

 

自分は試合のなかで「得点出来なくてもいいからこのシリーズはロングパスを狙っているように見せよう」と考えるときがあります。ディフェンスに「さっきはこのシチュエーションからロングパスを狙ってきた」と思わせるだけで、簡単に前に出させない効果があります。

 

あとは、QBとしてはとにかくプレーエリアが狭くなってしまってはディフェンスが守りやすくなってしまうので、より遠くにパスが投げられるように練習しました。筋力トレーニングももちろんですが、ステップや投げ方などについてもいろいろと考えています。

 

まずは「QB道場」に参加してみるのがいいかもしれません。

 

 

ライムスターの「K.U.F.U.」の歌詞の引用ですが、

常に研究、常に練習、知恵を結集し、君をレスキュー

武器はたゆまぬK.U.F.U.

 てのがすべてだと思います。

 

質問箱

下記のURLより質問を受け付けております。

 

 

基本的にはすべてお答えしようと思っていますので、是非ご質問ください。NFL FLAG大会やフラッグフットボールのこと以外でも構いません。

  

フラッグフットボール入門

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ということで、大会で勝ち上がるために必要なことについてでした。

Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)