Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
第52回スーパーボウルのレビューを書きたいと思います。もちろんネタバレありです。
前半戦
前半は22-12でイーグルスがリードで終わりました。
ざっくりとまとめるなら、イーグルスはOLが安定していて時間を使いつつ攻めることができている一方、ペイトリオッツはパスが要所要所で決まってはいるが得点に結びつかず、後半勝負という感じ。
お互いのチームがどんどん攻めていて、ハイスコアゲームとなっていく予感がしていました。
作戦は「グロンコウスキー」
ということで、後半戦ですがいきなりペイトリオッツがタッチダウンを奪います。
前半戦はいいところのなかった、というか結構ブロッキングで使われていたグロンコウスキーですが、いつものミドルパスが簡単に決まっていきます。よく言う、作戦は「グロンコウスキー」というやつです。
前半スグに決めた後、もう1本ゴール前でも決めました。
TB12 to @RobGronkowski...
— NFL (@NFL) 2018年2月5日
AGAIN.
Touchdown, @Patriots! #SBLII #NotDone pic.twitter.com/P7nh7Keowv
Classic Gronk. 😳#SBLII #NotDone pic.twitter.com/ofE1saOSwy
— NFL (@NFL) 2018年2月5日
Fadeのコースで、ここからバックショルダーパスもあるとなると止めようがないというのが正直なところです。
ブレイディはこの他にもホーガンにもタッチダウンパスを通しており、32-33とペイトリオッツが一時逆転します。
TB12 finds @ChrisHogan_15 for the @Patriots TOUCHDOWN! #SBLII #NotDone pic.twitter.com/BJ6wZwts0g
— NFL (@NFL) 2018年2月5日
タイムマネジメント
逆転されたイーグルスですが、試合時間5分を残してFG圏内に入りますが、時間を使ってFGという気はなく積極的にTDを取りにいきます。
前半とは違いあまりランプレーが出るという感じではなく、そこそこQBにプレッシャーが掛かるようになっていたのでこの判断は個人的には微妙かなと思っていたのですが、QBフォールズがきっちりパスを通しタッチダウンまで持っていきます。
This @NFoles_9 pass was absolutely perfect. #SBLII #FlyEaglesFly pic.twitter.com/v3NOAeUTKM
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.@NFoles_9 to @ZERTZ_86 for the @Eagles TD!! #SBLII pic.twitter.com/WyaH93hkw2
— NFL (@NFL) 2018年2月5日
レギュラーシーズンを観ていないので何とも言えませんが、このへんの積極性が躍進の鍵だったのかもしれません。それにしてもペイトリオッツのディフェンスはこういった勝負所になってもアクセルが掛かっている感がなくて不思議でした。
ブレイディの逆転劇か
イーグルスが逆転し、5点ビハインドで残り2分半ぐらいという展開でペイトリオッツのオフェンスがはじまりました。
こういうときにトム・ブレイディはとてつもない強さを発揮してきているので、誰もがそのドライブに注目していたと思います。
OH MY GOODNESS. #SBLII pic.twitter.com/t5NrJ5WeHG
— NFL (@NFL) 2018年2月5日
なのに、まさかのファンブル。この試合、はじめてのサックで攻撃権を失います。意外すぎる展開でした。
その後、攻撃権を得たイーグルスはファーストダウンを取ればほぼ勝ちの状況でしたが、ランプレーで無理することなく時間を使ってFGで3点を加え8点差にします。
注目選手に挙げていたジェイク・エリオットが見事に46ヤードを決めました。スーパーボウル新人記録らしいです。
リスクテイク
ということで、残り1分で8点取るという使命を課せられたブレイディでした。
しかし、直前のキックオフでわざとリターンさせて止めるというハイリスクな作戦に出て、結果ブレイディに10ヤード地点からスタートさせることに成功します。
イーグルスは逆転された後、リスクを冒してTDを取りにいって、ターンオーバー奪ったらリスクを冒さず時間を消費させFGで得点を追加し、再度リスクを冒して攻撃開始地点を下げる、という流れでした。結果論かもしれませんが、この押し引きが絶妙だったというか、すべていい方向に転んだ感じがします。
うまく時間を使いつつ50ヤード地点ぐらいまで進みましたが、最後はヘイルメアリー失敗で、イーグルスの勝利となりました。
The Philadelphia #Eagles are Super Bowl Champions.#FlyEaglesFly pic.twitter.com/KyzzEiEgHz
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最終スコアは41-33です。
WHAT A GAME!
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FINAL: The @Eagles just won the @SuperBowl! #SBLII #FlyEaglesFly pic.twitter.com/eHVImTtYVk
Under Dog
引用:Can Nick Foles Play Even Better Next Week? – Philadelphia Magazine
MVPはニック・フォールズが選ばれました。
From backup QB to #SBLII MVP...
— NFL (@NFL) 2018年2月5日
HAVE A @SUPERBOWL, @NFoles_9! #FlyEaglesFly pic.twitter.com/eSOlzG4zoJ
成績的にはトム・ブレイディのほうがパス獲得500ヤードを記録しているので、374ヤードだと微妙な感じはしますが、タッチダウンパスレシーブというのは大きいと思います。今後、52回大会を紹介する1プレーとして何度も観ることになるはずです。
そのプレーがなくても、試合を通じてサードダウンに強かったように思います。
ランが多少上手くいかなくてサードダウンで距離が残ってしまっても、きっちりパスでファーストダウンを獲得してドライブを継続していけるというのはかなり大きかったと思います。
過去のRED ZONEの記事を振り返ってみると、イーグルスは地区最下位の予想をしていました。これは単純に自分の見る目のなさというだけですが、誰もフォールズが活躍するなんて思っていないわけで、51回スーパーボウルに並ぶくらいドラマチックな試合になったと思います。
点の取り合いで観ていておもしろい試合でしたが、もう少し両チームのディフェンス頑張れよ、とは思いました。
オフシーズンはこの本を読みます。
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ということで、第52回スーパーボウルのレビューでした。