Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
今回は2018年NFLドラフトのヒューストン・テキサンズの指名を振り返りについて書きたいと思います。
引用:2018 Texans NFL Draft: Grading the Justin Reid selection | Texans Wire
前置き
結構前ですがTwitterのアンケート機能を使って「RED ZONE」でどんな内容を書いて欲しいかというのを聞いたところ、NFLについてという意見が一番多くなってしまいました。
なってしまった、というのも自分はNFLは好きですし、日本のアメフトよりも断然観ていますが、そこまで詳しくないんですよね。NFLについて書かれているブログがいくつかありますが、同じような感じで詳しく書けないというのはご了承いただきたいです。
今回は、自分の推しチーム「ヒューストン・テキサンズ」のドラフトについて書いていきますが、昨シーズンの試合は前半戦ぐらいしか観ていません。正直言ってDEワットやQBワトソンが怪我してそこから散々な結果になってすっかりテンションが落ちてしまいました。
なので、的外れなことを書いてしまうかもしれません。ドラフト候補も把握していないので、あくまで指名プレーヤーをハイライトで観た印象ばかりです。という、後ろ向きな前置きをしておきます。
テキサンズの現状
まずは現状把握です。
引用:https://www.gq.com/story/deshaun-watson-real-life-diet
ここ数年の課題だったQBについては、デショーン・ワトソンの登場でなんとか戦う目処が立ちました、また怪我すればほぼシーズンエンドという状況ですが、それは他のチームも大して変わらず昨シーズンのフィラデルフィア・イーグルスのケースは稀です。
まずは他のチームに見劣りしないQBがいる、というのはテキサンズにとっては評価ポイントだと思います。
あとは、ストロングポイントと言えばJJワットやクラウニーを中心とするフロント7ですが、怪我が多いのが気になります。パフォーマンスが落ちた感があるわけではないので、うまくバックアップを用意して消耗しないように気を遣うことも必要かなと思います。
それよりもDBの補強が必要です。どれだけフロント7が頑張ってサードダウンロングにして、パスシチュエーションからさらにプレッシャー掛けにいっても結局ターゲットが空いてしまってロングゲイン許す、みたいなことが散見されました。
相手のエースWRにマンマークできるようなCB(移籍してしまったボイエがいれば…)、それにインサイドでパスカバーもランストップもできるようなハイブリッド型のSが補強ポイントだと思います。昨シーズンはCBがどんどん怪我していったので、ある程度のレベルでの頭数も必要です。
理想を言うなら、WRのホプキンスとフラーがいい感じではあるものの、ここも怪我人が出たことによってかなり選択肢が狭くなってしまったので補強が欲しいところです。
OLも相変わらずな感じもするし、結局全部補強したいところだとは思うのですが、どう優先順位つけて補強するのかというのがドラフトの見所です。
Tyrann Mathieu
そんなテキサンズに大型移籍がありました。
引用:Cardinals, Tyrann Mathieu working on restructured contract | Cards Wire
アリゾナ・カーディナルスで活躍していたタイラン・マシューが契約にこじれてリリースとなり、テキサンズが獲得しました。待望のDBです。
まさにハイブリッド型のセーフティで、セーフティだけではなくスロットCBにも入ることができるので戦術的な幅も広がりますし、セーフティとCBどちらかが欠けたときにも柔軟に対応することができます。
アリゾナ・カーディナルズの「ALL or NOTHING」にも登場してきていて、非常に好きなプレーヤーが移籍してきたというのは心躍ります。
数年前の悪夢のようなQB獲得を払拭したいところです。
ただ、怪我の多いプレーヤーで、カーディナルズ時代にはシーズン終盤に大きな怪我をやらかして欠場、それと同時にチームが失速していくというパターンが2回あった気がします。そのへん過度に期待をしないように、チームへのフィットを待ちたいと思っています。
Andre Hal
Mathieu加入に盛り上がっていたところに悲報が入りました。
引用:Performance Review: Texans Safeties - Full Press Coverage
セーフティの核となるはずだったAndre Halが病気になり欠場が確実になりました。
Texans Safety Andre Hal Is Bigger Than His Cancer Diagnosis, And Footballhttps://t.co/zQ80JSw1P9 pic.twitter.com/9DJYGSkUX2
— Texas HS Football (@texashsfootball) June 12, 2018
とりあえず、セーフティ1枚は足りているという感覚でいたのに、彼の欠場はかなり痛いです。時系列は前後してしまいますが、ドラフトでDBを獲得したとしてもさらに補強が必要な展開かもしれません。
Richard Sherman
引用:Richard Sherman and Aqib Talib Were Luxuries, Not Necessities - Boston Sports Extra
シアトル・シーホークスのエースCBだったリチャード・シャーマンがFAとなり、サンフランシスコ・49ersに移籍になりましたが、テキサンズも獲得に乗り出しているという噂がありました。
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テキサンズのディフェンス戦術にシャーマンが合致するのかどうかはわかりませんが、獲得してたらしてたでおもしろくなっていた気がします。サラリーキャップ的にマシューとシャーマンどちらも獲得というのは考えにくい話ですが。
Earl Thomas
引用:Cowboys rumors: Dallas still 'holding out hope' for Earl Thomas
同じシーホークスのFS、アールトーマスも契約で揉めており、トレードの可能性が噂されています。
補強ポイントどんぴしゃですが、契約最終年でのトレードなのでドラフト1巡指名権など出すのはなかなか気が引けます。うまいことして獲得できれば一気に地区優勝に近くなりそうです。
ドラフト指名権
ということで、いよいよドラフトです。
今回のドラフトは例年になくテンションが上がりませんでした。それもこれもドラフト1巡指名権がないからです。なんで大事な大事な指名権がなくなってしまったのかはイマイチちゃんと覚えていませんが、確か大金を叩いて獲得したQBを引き取ってもらうために手放したような気がします。
テキサンズQBオズワイラーがブラウンズへトレード - RED ZONE
このへんの記憶は消し去りたいので振り返らないことにしています。
そんなこんなで1巡指名権がないなか、どれだけレギュラーとして起用できるプレーヤーを獲得することができるのか、バックアップを用意できるのかというのがポイントになります。
それぞれの指名選手を順番にチェックしていきたいと思います。
Justin Reid / S
引用:Stanford Safety Justin Reid Career Highlights ᴴᴰ - YouTube
最上位指名になったのは補強ポイントになっていたDBでした。ドラフト時にはCBいなかったのかなと思わなくもなかったのですが、Halが欠場となった今ではいい指名だったように思います。
サンフランシスコ・49ersからFAになっているEric Reidの弟らしいです。
Martinas Tankin / OL
引用:2018 NFL Draft prospect profile: Martinas Rankin (OT, Mississippi State) - Big Blue View
2人目の指名はOLになりました。ハイライト動画からOLを評価するのは全く以て無茶な話なので、特に言及できるところはありませんが、DBにOLと確実に補強ポイントを突いた指名しているというのはいい感じです。
Jordan Akins / TE
引用:NFL Draft & Combine Profile - Jordan Akins | NFL.com
3人目はTEでした。TEは大きな穴という感じはしませんが、各チームレシービングTEが活躍しているのを見ると物足りなさが残るポジションではあるのでありかなと思います。
ハイライトを見る限り、パスレシーブが上手く、縦にも攻められる感じがあるのでワトソンのパスオフェンスを助けられそうな感じがします。
MLBに指名されてからの2015年からのフットボール転向で、すでに26歳らしいです。
Keke Coutee / WR
引用:Keke Coutee Highlights HD | Texas Tech | 2018 NFL Draft - YouTube
4人目はWRでした。レシーバーは頭数が不足している感があったので、ホプキンズ、フラーに次ぐ3番手でスロットでうまく起用されるといいかもしれません。
ハイライトを見ているとインサイドでのキャッチが目立つので、うまくチームにフィットすれば大きな戦力になると思います。
Duke Ejiofor / DE
引用:Duke Ejiofor NFL draft profile | The Draft Wire
5人目はDEでした。JJワットはもちろんClowneyも怪我しやすいのでバックアップはいるにこしたことはないです。
Peter Kalambayi / LB
引用:Peter Kalambayi | Stars Management Portfolio | Sports Management
6人目はLBでした。ハイライトが見当たらないのでなんとも言えません。どうやら足が速いそうなので、スペシャルチームのカバーが強化できるとうれしいです。
Jordan Thomas / TE
引用:How does Jordan Thomas impact the Houston Texans depth chart? | Texans Wire
7人目はTEでした。Akinsに続いてTE2人目です。そんなにTEに困っていたっけなという印象です。Akinsよりも体格がよく、スピードというよりもゴール前でのパスターゲットになったり、ブロッキングに入ったりするのが感じでしょうか。
Jermaine Kelly jr. / CB
引用:Texans draft San Jose State CB Jermaine Kelly in 7th round | Texans Wire
8人目、最後の指名選手がCBになりました。このへんになると戦力になればラッキーぐらいの感じだとは思います。
総括
NFLのドラフトはいろいろな思惑があって、必ずしも今年のニーズだけを見て指名できるものではありません。来年以降の指名候補選手やFA市場、サラリーキャップなどいろいろなことを考慮に入れて指名していくので、素人が口を出したところでしょうがないです。
なので、今回のドラフトがよかったのか、悪かったのかというのは結果を見て判断するしかないのかなと思っています。
そもそも1巡目、2巡目のないドラフトに大きな期待をもつのは無茶です。
思い切って今シーズンは地区優勝!なんて言いたいところですが、同じ地区のジャクソンビル・ジャガーズが積極的に補強していて、いつぞやみたいに五分ちょっとの成績でもプレーオフ進出というのは難しくなっています。
それでもここからまだ補強があるかもしれませんし、キャンプで一気に才能が開花するかもしれません。今年もまたテキサンズに注目していきたいと思っています。
Bulls on Parade
最後になりましたが、いつも参考にさせていただいていたテキサンズについてのブログが休止されることになりました。
この記事を書くにあたって大いに参考にさせていただきました。非常に感謝しています。
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ということで、2018年のテキサンズのドラフト指名について振り返りでした。
Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
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