Written by HOMMURA Kyohei. (@YouTube&@Twitter&@Facebook)
今回は自分がなぜブログやYouTubeで情報発信を続けているのか、ということについて書きたいと思います。
情報発信をしている理由
自分がブログやYouTubeで情報発信をしているのかの理由は1つに集約されます。
それは過去の自分がそのような情報を必要としていて、苦労したからです。
自分が過去苦労した経験があるから、その当時必要としていただろう情報を発信しています。マーケティングとかでターゲットになる顧客を細かく設定していく人物像を「ペルソナ」と言いますが、そのペルソナは過去の自分です。
過去の経験
自分は大学生になってからフラッグフットボールを知り、所沢の小学生にスポーツ教室をおこなうサークルにてコーチをやりました。
それまでアメリカンフットボールはちょくちょくNFLを見るくらいでちゃんとルールは知りませんでしたし、ずっと野球をしてきたのでプレーヤーとしての経験もありません。そのなかで、いきなりフラッグフットボールのコーチとして活動することになりました。
サークルにはアメフトを経験している先輩や数年フラッグのコーチをしている先輩がいましたが、チーム発足間もないこともありなかなか勝てず、知識としてもあまり積み上がっているようなものはなかったように感じます。そのなかで自分もコーチをやりはじめたので本当にわからないことだらけでした。
数少ないフラッグの本を読んだり、アメフトも勉強したり、コーチングについて学びながらいろいろと現場で試行錯誤していきました。ここでの試行錯誤が結果的にいまのプレーヤーとしての自分を成長させてくれたものであるとは思っています。ただ、やっぱり時間がもったいなかったという気持ちもあります。
初歩の初歩で試行錯誤するよりももっとレベルの高いところでいろいろ考えることをしないと最終的に教えている小学生も自分自身も結果的にレベルアップしていけません。なにより試行錯誤のトライアンドエラーの段階でエラーのデメリットを受けるのは自分ではなく教えている小学生です。
そういった経験を踏まえて、誰もがアクセスできるところにしっかりと情報があり、そこからコーチとしての基礎を学ぶことができる環境が必要だと考えるようになりました。サークルの後輩が自分の同じように初歩の初歩で苦労しているかもしれない、日本のどこかで自分のように情報を必要としている人がいるかもしれない。そういった人のために自分は情報発信をし続けていこうと思っています。
不遜な言い方になってしまいますが、フラッグフットボールの普及を進めていく上で、自分のような存在が1人でも多く必要です。
現場でいろいろとやることもあると思いますが、地方へのアプローチを考えるとやはりオンラインもやっていかないと届きません。最近はブログよりもYouTube動画をアップすることも多いですが、ブログよりもYouTubeのほうが触れている時間は長いだろうし、よりわかりやすく伝えることができるのではないかと思いそちらに注力しています。
学習の高速道路論
このブログで何度か出しているかもしれませんが、将棋棋士の羽生善治永世七冠の「学習の高速道路論」というものがあります。
下記は「ウェブ進化論」からの引用です。
ITとネットの進化によって将棋の世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということです。でも高速道路を走りぬけた先では大渋滞が起きていきます。
この本は2006年に発行されたものなので、10年以上経った今はITとネットに加えてAIの発達によってどちらがどのくらい優勢なのか、その場面での最善手はどの手なのかが瞬時にわかるようになったので、もはや「高速道路」のレベルではないかもしれません。
高速道路の先の渋滞はとりあえず置いておいて、情報が平坦化していくことで誰にでもある程度強くなるチャンスがあるという状況がこれから普及していこうとするフラッグフットボールのとって必要なのではないかと考えています。もちろんアメリカンフットボールもそうです。
「自分が経験した苦労を後輩にも経験させる」なんてナンセンスなことを止めて、みんなで高速道路を作っていかないと普及は進みません。
自分はこの高速道路を作るつもりでブログやYouTubeで情報発信をしています。結果的に近道程度だったり、回り道になっているのかもしれませんが、そういったムーブメントをやっていくしかないと思っています。
これからフラッグフットボールをやったこともなければ見たことも聞いたこともない先生が授業をやるケースがたくさん出てきます。そうなったときに、どうやったら技術が向上するのか、どういうことを考えてプレーしたらいいのかという情報は非常に貴重になるはずです。
もちろん情報に頼ってばかりでやってしまうと自分で考える力が衰えたり、創造性が失われたりする可能性はあります。
でも、そうなったらそうなったときに考えるのがいいのかなと思っています。
正直楽しくはない
過去の自分にとって必要だった情報を発信していくことで、過去の自分のような人たちの役に立てればいいなと考えていますが、そんな人はおそらくかなり珍しい存在だと思っています。
自分の推測でしかないですが、ブログやYouTubeなどを積極的にキャッチアップしようとしてくれている人は50人ぐらいしかいないんじゃないかなと思っています。もっと少ないかもしれません。
それだけの数の人のために自分は数時間を費やしてコンテンツを作成しています。
正直、そんな楽しくはないです。
なにかやるたびに無力感に苛まれそうになります。でも、そこは自分が提供するもののクオリティが低いので効力感がない結果になってしまってもしょうがないかなと割り切っています。
ニヒリズムに負けるなってなことで、今後も情報発信していこうと思っています。
ということで、なぜブログやYouTubeで情報発信し続けているのかでした。