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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

ゾーンディフェンスへの対策 その4「オプションルート」

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Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)

以前「ゾーンディフェンスへの対策」というテーマで書きましたが、今回はそれの追加版としてまた書いてみたいと思います。

 

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ゾーン・ディフェンスへの対策

これまで3回にわたってゾーン・ディフェンスをしてくる相手に対してどのように攻めたらいいのかについて書いてきました。

この「ゾーンディディフェンスで守ってくる相手に対してどのように攻めていくのか」という話が雑誌の「タッチダウン」に載っていたので、それに合わせて追加版を書こうと思った次第です。

タッチダウン 2015年 09 月号 [雑誌]

タッチダウン 2015年 09 月号 [雑誌]

 

 

オプションルートとは

「タッチダウン」の記事ではゾーンディフェンスに有効な対策として「ストレッチ」と「オプションルート」が挙げられていました。

 

詳しいことは雑誌にて確認してください。

 

「ストレッチ」とは縦や横にディフェンスを広げさせるようなパスルートを使うことで、このブログではその3の「シームを狙う」の記事に書いた

 

・ディフェンスを上下、または左右で挟む

・ゾーンを対角線に攻める

 

という話と同じような話です。

 

もう一つのポイント「オプションルート」についてはこのブログに書いていなかったので書きたいと思います。

 

「オプションルート(Option Route)」とは相手のディフェンスの動きを見て、いくつかあるルートの選択肢から1つを選んで走る、というやり方です。

 

レシーバーの判断で勝手に変えてしまうとそれにQBが対応できなかったり、全体として作戦の意図が変わってしまうので、ルート変更はしないのが一般的です。

qboekendorp.hatenablog.com

 

 

ただ、QBが対応できるように、最初からルート変更の含みを持たせた作戦を組むことが出来ればレシーバーはルート変更することで後出し的に空いているスペースに走り込むことが出来ます。

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上の作戦では一番右のレシーバーがオプションルートになっています。

 

イメージとしては、

 

「3-1 ZONE」なら真っ直ぐ走ってCBの後ろへ走る、

 

「2-2 ZONE」なら45度に曲がって逆サイドに向かうか、真ん中で止まるか、

 

「1-3 ZONE」なら30度に曲がってCBとSの間へ走る、

 

といった感じです。

 

 

空いているスペースへ走り込むというのは「ゾーンディフェンスへの対策 その3」で書いた「時間差を活用する」というのにも近いです。

 

オプションルートのメリットとデメリット

このオプションルートは便利ではあるのですが、QBとレシーバーの感覚が一致していないと成功することが難しいです。

 

QBは「1-3 ZONE」と判断して30度曲がってくれることを期待しても、レシーバーが「3-1 ZONE」だと判断して真っ直ぐ走ってしまうと、パスが投げられる場所やタイミングがかなり違ってきてしまいます。

 

オプションルートはマスターすればかなりの効果を発揮しますが、採用する場合には事前の準備が欠かせません。

 

レシーバー全員に高い戦術理解が必要ですし、自分たちは普段ほとんど練習することができないので、オプションルートは採用していません。

 

ただ、上記の作戦のような4つも選択肢あるのではなく、選択肢が2つで「相手ディフェンスに勝てそうならA、ダメならB」みたいなオプションの仕方ならある程度できそうな気がします。

 

ということで、ゾーンディフェンスへの対策の追加版として「オプションルート」についてでした。

Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)