Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
今回はスパイラルの掛かったパスを投げるための練習道具について書きたいと思います。
以前、ボールの投げ方についての記事でポイントに「なるべく手首を立てて投げる」というのを挙げました。
ここではスパイラルの方向の話しかしてませんが、もう一つのポイントの「スパイラルを掛ける意識を持たない」にも通じるんですが、手首だけでスパイラルを掛けようとしないようにするためでもあります。
詳しいことは以前、紹介した「QB道場」のこの記事に書いてあります。
簡単に言うと、強いパスを投げたり、ラクに投げるためにはチカラを効率よくボールに伝えなければいけないのに、手首でスパイラルを掛ける投げ方はそれができない、ということです。
また、手首でスパイラルを掛けようとすると、ボールを離す位置が下がってしまい、肩への負担が大きくなってしまいます。
離す位置が下がってしまうことで、さらに遠くまで投げられなくなってしまいます。
そんなときに便利なのか、これ!というほどでもありませんが、手首を固定するボウリングの道具が有効だそうです。
ただ、このリスタイという道具、あんまり身近にあるものではないし、ゴテゴテしてて投げづらそうだな、と思ったので、自分は野球のバッティングのリストガードです。
リストガードといえば、天谷選手の右手についてるアレです。
最近では筒香選手の左手についてるサポーターみたいなものです。
これはボウリングのリスタイよりも固定力は減ってしまいますが、バンド1枚を手首に巻くだけなのでさらっと使えるのではないかと思っています。
少し変形しているのは仕様ではなく、使っているうちにクセがついてしまっているだけです。
さすがに大会で使うことはありませんが、練習中や中学生を相手にするような試合ではこれを着けてなるべく手首に頼らずに全身を使って投げる意識でやっています。
肩の内旋をしっかり使って投げられていないと、多少は投げられても全然チカラがボールに伝わっていかないことを実感できると思います。
少し離しがすれるかもしれませんが、Tom Bradyのフォームはカラダを回転だけで力感なく投げられている感じがして、憧れます。
遠くまで投げられるQBというのはディフェンスにとってそれだけで脅威になります。
なぜならレシーバーの走り込むスペースが限定されないからです。
右にロールアウトしていっても左奥に投げられればディフェンスは常にフィールド全体を見なくてはならず、守りにくくなります。
どれだけ効率的にボールを投げることができるのか、というのを追求していくことでよりよいQBになれるのではないかと考えています。
ということで、スパイラルを投げるための練習道具についてでした。