Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
今回は小学校の体育授業のルールについて書きたいと思います。
前回までは、「フラッグの3つの展開」と「学習指導要領解説におけるフラッグの立ち位置」について書きました。
vol.1で競技スポーツに近いNFL FLAG大会と小学校の体育授業とではルールや考え方が違うということを書きました。
vol.2では、その理由として学習指導要領解説におけるフラッグフットボールの立ち位置があるということを書きました。
学校現場でのルール
では、学校現場ではどのようなルールのフラッグフットボールが行われているのか。
これは、正直わかりません。
なぜならvol.2で書いたように、学校や先生の考え方や生徒のレベルによってルールをアレンジされており、統一されていたり、アナウンスされていたりするわけではないからです。
研究授業や大学の研究などで集計されているのかもしれませんが。
ネットにあるものをざっと調べてみたところ、下記の2つが見つかりました。
http://www.city.kawasaki.jp/nakahara/cmsfiles/contents/0000063/63564/rule.pdf
千葉県の6年生の指導計画と川崎市中原区の大会ルールです。
川崎市の大会ルールのほうには公式規則とありますが、これは日本フラッグフットボール協会が決めた5対5でのルールです。
このルールはNFL FLAG大会規則に比べれば易しく作られていますが、それでも学校現場でやるには複雑なので、さらに簡易化されます。
各学校が作戦を考えて、その出来を競い合う「作戦スーパーボウル」ではオフェンスが3人から5人でまちまちです。ディフェンスの人数も異なります。
また、見て分かるように人数だけではなく、スナップもあったり、なかったりします。中野区の3対3のルールを見るとわかりますが、ダウン制でもありません。
それぞれの場所でそれぞれのルールでそれぞれの目的を持ってフラッグフットボールを行っているので、学校授業ではコレ!というルールはありません。
例えば、スナップをする理由って何なのか、ちゃんと考えないままにアメフト出身者がスナップの仕方を指導する時間ははっきり言って無駄です。スナップがなくともフラッグフットボールは成立します。
フラッグフットボールの指導案を作るときにはこういったルールの取捨選択が非常に大きな要素になります。
次回はどういったルールがあるのかについても書いていきたいと思います。