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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

「ハドルボウル2016」2日目レビュー

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Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)

今回はハドルボウル2日目について書きます。

qboekendorp.hatenablog.com

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2日目の試合は準決勝以降だったので非常に高いレベルの試合が多かったように思います。

 

とくに、レギュラーの決勝戦は日本最高峰の試合だったと思います。審判しながら見た雑感を書いていきたいと思います。得点経過はよく覚えていないので、あくまで印象として、ですが。

 

決勝カードは関西学院大学vs日本体育大学

昨日の記事で関西学院がかなり強いと書きましたが、予想通り決勝に進出しました。

日体大は試合見てませんが、関学と同じくディフェンスが強い印象です。

流れを引き寄せるセーフティ

序盤は両チーム、ディフェンスが安定しているだけあって均衡した試合展開だったのですが、エンドゾーン内でQBのフラッグを取るセーフティを関学が決めたことで徐々に流れが関学に行きつつあったように感じました。

2つのインターセプトを活かせず

関学ムードにあるなかで日体大は2つのインターセプトを決めます。この2つの好機をうまく活かすことができれば一気に日体大に流れが行くはずだったのですが、得点に結びつけることが出来ず、均衡ムードになった印象です。

やっぱり最後はスーパーキャッチ

フラッグにおいて、セーフティやインターセプトなどといったターンオーバー以上に勢いをもたらすのはスーパーキャッチです。

 

関学の外側にセットしたレシーバーはFリーグでも活躍されているプレーヤーだと思うんですが、後半の中盤でその方のハンパないスーパーキャッチで関学がリードします。

1回のタッチダウンでは追いつけない点差、2ポゼッション差になったことでその後の展開も関学が優位に進めました。

 

日体大もビックプレーでタッチダウンを奪うものの届かず、関学の勝利となりました。

 

優勝された関西学院大学チームと自分たちが試合したら、と考えてみましたが、きっと凄惨なことになると思います。ホントに強かったです。

 

 

全体を振り返って

ラッシャーがランカバー

以前のハドルボウルを見てても思ったのですが、なぜラッシャーはランカバーにいくんでしょう?

 

ランで確実にゲインされるのが嫌なのはわかりますが、狭いフラッグのフィールドであればどこからでもTDを狙えるような肩とコントロールを持っているQBにパスを投げるための猶予を与えるのはあまり得策ではないように思います。

 

ランは多少ゲインされても、プレーアクションでミドルパスやロングパスを投げさせないようにQBにプレッシャー掛けたほうがリスクを軽減できるはずです。

 

それぞれのチームの考え方があるとは思いますが、毎回ハンドオフフェイクでもラッシャーが一度追う方針でやっているチームが多かったので不思議でした。

 

ランカバーはLBとCBに任せてラッシャーはまずはQBにいって、ランカバーは確実にボールキャリアーがわかったときだけというようなスタンスでいいような気がします。

 

レシーバーの捕球範囲

レシーバーのカラダの進行方向側に投げられたパスを「リードボール」、進行方向とは逆側に投げられたパスを「逆リード」もしくは「ターンボール」と呼びます。

 

QBは通常レシーバーが捕りやすいリードボールを投げるようにパスを投げるわけですが、状況によってはターンボールを投げなければいけないときがあります。

 

それは、レシーバーがディフェンスにきっちりカバーされているときです。

 

リードボールは相手ディフェンスから遠い位置に投げられるのでカットされにくくランアフターキャッチで大きくゲインする可能性が高い反面、ディフェンスがレシーバーのスピードに負けずにタイトにカバーされていると予想通りのところにパスが飛んでくるのでカットされやすくなります。

 

要はQBはいつでもリードボールを投げていればいいわけではなく、状況によってはターンボールを意図的に投げる必要があります。

 

ターンボールを投げることでインターセプトやパスカットを狙っていたディフェンスの狙いを外すことができます。

 

パスキャッチ能力の高いレシーバーはスピードやテクニックはもちろんですが、リードボールでもターンボールでもどこにパスが来ても対応ができる捕球範囲の広さが違うように思います。決勝のスーパーキャッチもディフェンスに寄せられているなかターンボールを捕ったものでした。

 

いつもリードボールを投げてもらう練習ばかりだと、いざ試合で意図的かたまたまかターンボールが来たときに対応ができなくなるので、あえて逆リーのパスを受け続けるというのも練習の1つだと思います。

 

最後に

今回は救急車の出るような大きな事故や怪我なくてよかったです。また、スムースに試合進行ができ非常に楽しいイベントだったと思います。

 

ハドルボウルをきっかけに息子さんがフラッグをはじめた、という話も聞いたので、フラッグの普及にも効果があるようです。

 

最後に、運営スタッフの方々、お疲れさまでした。


お昼は、アメフト界ではお馴染みの高級ハンバーガー「ゴリゴリバーガー」をいただきました!

Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)