Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
スーパーボウル特集記事が続きます。
後輩の次は先輩に寄稿をお願いしました!
Written by Yoshi.
明日は待ちに待ったスーパーボウル!ということで、私が注目している選手を紹介したいと思います!
ブロンコス
QB18番 ペイトン・マニング
NFL史上最高と言っても過言ではないQBですね。
ディフェンスを読み、攻撃を組み立てることに関してこのQBの右に出る選手はいないと思います。また、これほど見ていて楽しい選手はいないなとも思います。独自のオーディブルコール、ノーハドルオフェンスを駆使して、相手守備を駆逐していく様は見ていてワクワクします。
ただ、大一番に弱いと言われております。レギュラーシーズンでは無類の強さのプレイを見せていても、プレイオフの一発勝負で勝てないということが間々あります。プレイオフの試合終盤でこの攻撃を成功させないと勝ちは厳しいという時に、パスが成功しない印象があります。これもまた彼の魅力の一つで、試合終盤のハラハラドキドキを高めてくれます(笑)。
今シーズンはケガの影響もあり、かつてないほど低い成績ですが、引退間近と言われている中、有終の美となるのでしょうか。
CB21番 アキブ・タリブ
優秀だけど、素行面に難ありの選手です。フィールド内外でトラブルを起こす選手で、ドラフト時から素行面が悪いため指名順を落とすのではと言われています。
結果的にドラフト1巡でバッカニアーズに指名されますが、ドラフト時の懸念通り、フィールド内外でトラブルを起こします。一度怒りが爆発すると止まらないタイプなんじゃないかと思います。ペイトリッツに移籍後はその面は目立っていませんでした。
本人もインタビューで「真のプロフェッショナルを学んだ」と言っています。
NFL JAPAN.COM|CBタリブ、「ペイトリオッツで真のプロフェッショナル学んだ」
が、ブロンコスに移籍して、今シーズンには目つぶし行為で出場停止処分を食らうということをやらかしてしまいます(笑)。本人には言い分があるようですが、いけませんね。
そんなタリブですが、プロボウルにも選出されるほど実力は折り紙付き。ぜひスーパーボウルでは気性の粗さではなく、優秀なプレイで注目を浴びてほしいですね。
【ちょっと注目選手】DB33番 シャイロー・キオ
スタメン選手ではないため、頻繁に見ることはないかもしれませんが、スーパーボウルでは伏兵のプレイが勝負の明暗を分けることが多々あります。
キオはドラフト5巡でテキサンズから指名され、一時期スタメンを張っていましたが、結局目立った活躍はなく、解雇されました。
ブロンコスが先発選手の故障の穴埋めとして他の選手を獲得した際には「俺を欲しくなかったのかい?」とツイッターでブロンコスにメッセージを送ったということで、「そこまで実力とは思わないのに、よく言ったな」と私は思いましたが、その後ブロンコスと契約することができたのです。
NFL JAPAN.COM|ツイッターでの売り込み成功?Sキオがブロンコスと契約
思い返せば、ドラフト候補生が集まり、スカウトの前でパフォーマンスを披露するコンバインと呼ばれるイベントがドラフト前にありますが、コンバインのパスカバー練習の際に、ボールが取れなさそうな位置にある場合、他の選手があっさりボールを追うのをやめていたのに対し、キオはダイビングしてまでボールを取ろうとしており、ガッツのある選手だなと思っていました。
今プレイオフでもキオのガッツがスーパーボウルの勝負の明暗を分けるかもしれません。
パンサーズ
QB1番 キャム・ニュートン
今回のスーパーボウルの見所の一つとして新旧QB対決があります。旧はもちろん上述のマニングで、新はキャム・ニュートンです。新と言っても5年目の選手です。ドラフト1位でパンサーズから指名され、今シーズンは怒涛の勢いで連勝を重ね、スーパーボウルに辿り着きました。
ドラフト時から安定感のなさ(性格・プレイにムラがある)ことが指摘されていて、私もここ最近1位指名されて活躍できなかったモバイルQB(投げれて走れる選手、ヴィンス・ヤングやジャマーカス・ラッセル等)とイメージが重なり、プロ入り後の活躍には懐疑的でした。プロ入り当初は、やはり安定感に欠け、ベンチでの振る舞いも自己中心的だと指摘されていました。
ただ、今シーズンは自身の成績も、チームの成績も飛躍しました。ニュートンが上記の活躍できなかったQBと違う点は何かなと考えると、モチベーションの高さだと思います。インタビューの発言を聞いていても、プロで活躍したい、自分の力を証明したいという気持ちが強いことが感じられます。その気持ちがあったからこそ、今シーズン遂にスーパーボウルというフィールドに立てたのではないかと思います。
LB59番 ルーク・キークリー
今のNFLを代表するMLBだと思います。タックルよし、パスカーバーよしという申し分のない選手です。ニュートンとは違い(笑)、ドラフト時から活躍間違いなしと言われていた選手で、オールプロに3度も選出される活躍をしています。
今シーズンのパンサーズはトータル守備が7位ということで、守備陣の活躍がスーパーボウル進出に大きく貢献しています。対峙することになるブロンコスのマニングもパンサーズ守備陣を警戒しています。
MLBはディフェンスのリーダーを担うことが多いですが、キークリーは、前任のオールプロだったジョン・ビーソンの後をしっかり引き継ぎ、守備リーダーとしてもチームを支えています。
【ちょっと注目選手】WR19番 テッド・ギンJr.
引用:#19 テッド・ギン、ジュニア - Crazy Dol-Fan Diary
今シーズン、パンサーズはエースレシーバーのケルビン・ベンジャミンを故障で欠き、パスゲームは苦戦を強いられると思われていましたが、TEグレッグ・オルセンの頑張りもあり、結果的にそれほど大きな影響はありませんでした。オルセンだけではなく、ギンもエースレシーバー不在の状況で代役として頑張りました。
この選手は元々ドルフィンズのドラフト1巡の選手なのですが、なかなか面白い選手なのです。大学時代優勝決定戦で試合開始のキックオフリターンでタッチダウンを取ったが、はしゃぎ過ぎて足をケガし、その後試合に戻れなかったという武勇伝があるのです(笑)。
快速ですが、上背はないため、エースレシーバーとしての活躍は厳しいかなと思っておりましたが、案の定、プロ入り後目立った活躍はできず、数チームを渡り歩くジャーニーマンとなってしまったのです。
今シーズン、パンサーズの一員として久々にそれなりの成績を残すことができました。このままパンサーズに定着するかわかりませんが、思ったよりも息の長い選手になりそうです。スーパーボウルにてどれくらいパスキャッチできるか見物です。
勝敗予想
ブロンコスの勝利
マニングが好きなので、予想というより願いになってしまいますが、マニングがベテランらしい落ち着いたゲーム運びと硬いディフェンスが勝利を呼び寄せてくれると思います。
特に序盤ロースコアで進めば、ニュートンも勢いに乗らず、ブロンコスの勝利の可能性が高まると予想してます。
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