RED ZONE

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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

スーパーボウルを振り返って

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Written by Yoshi.

記念すべき第50回のスーパーボウルが幕を閉じました。

 

結果としては、守備陣の活躍によりブロンコスが勝利を収めることができました。今回のブログでは、戦術的にどうだったから云々というよりは、自分がスーパーボウルを見て思ったこと・感じたことを中心に書きました。

TENNESSEE MANNING

mediacenter.smugmug.com

 

我慢比べ

ブロンコスはディフェンスの活躍でパンサーズオフェンスを封じ込め、勝利を収めた訳ですが、試合前私が想定していたのは、序盤ロースコアで進んだ際に、どちらのディフェンスがどこまで踏ん張れるかでした。でも、試合を振り返ってみると、どちらのオフェンスが踏ん張れるかが勝敗を分けたのかなと思います。

 

ブロンコスの強力パスラッシュの影響かパンサーズのOL陣はフォルススタートを頻発してしまい、踏ん張ることができませんでした。ブロンコスDCのウェイド・フィリップスの思うつぼになってしまいましたね。

 

一方、ブロンコスオフェンスはディフェンスを助けるような仕事はしていませんが、ディフェンスに多大な負担を掛けるようなことはなく、最後まで試合を壊さず、時間を使うことができました。

 

ペイトン・マニングの勇姿?

ブロンコスオフェンスが試合を壊さず進められたのは、個人的な想いがかなり強いかもしれませんが(笑)、やはりペイトン・マニングの存在ではないでしょうか。

マニングといえば、先日の注目選手のブログでも書きましたが、大一番に弱いと言われ、肝心なところでパスを成功できなかったり、本当にダメな時は「初心者か!」というツッコミをしたくなるようなヘボいプレイをしたりと、ファンをイラつかせます(笑)。

 

そのため、マニングのオフェンスに頼ったチームはなす術なく、敗退を喫します。前々回の対シーホークスのスーパーボウルはまさにそんな印象がある負け方でした。

 

今回もそうなってしまうのかというハラハラ感を抱いていましたが(これがマニングの一つの魅力(笑))、試合前にマニングが映し出された映像を見て、いつもと違った印象を抱きました。

 

まず、試合前にスーパーボウルの歴代MVPが登場するコーナーがありましたが、その時第41回MVPのマニングも紹介されました。当然この後の試合に出るため、ロッカールームでの姿が映るだけでしたが、その姿がまず印象的でした。

 

一人椅子に座り、スポーツドリンクを飲みながら、前を見据えていました。一見、スポーツジムで汗を流したおっさんがスポーツドリンクを飲み、やりきった感を一人で醸し出しているだけに見えるかもしれませんが(笑)、私の目からすると、試合に向けてというか、勝利に向けてものすごく集中力を高めているように見えたのです。かつてないほど「勝つ」ということに対して自信を持ち、意識を集中させている姿でした。

Written by Yoshi.

その後、選手がフィールドに登場し、毎度恒例の国家斉唱があり、ジェット機がスタジアムの上空を駆け抜けていきます。その後(もしかしたらその後コイントスをやっていたかもしれませんが)、QBが軽くキャッチボールをします。その時にマニングの投げる様子が映し出されましたが、先ほど同様、顔は緊張というより、かなり引き締まった表情で、集中した顔つきでした。

 

脱線しますが、もし私がスーパーボウルのフィールドに立つことができたら、おそらくあのジェット機が上空を駆け抜けていった後、サッカーワールドカップで国家斉唱時に感極まって涙を流した鄭大世(チョン・テセ)のように、私も「遂に夢の舞台にまで辿り着いたんだ」と涙を流しちゃうと思いますね。

www.asahi.com

 

あの国家斉唱後にジェット機が駆け抜けるシーン、いよいよこれからスーパーボウルなんだ!っていう具合で試合前の興奮度をグッと高めてくれますよね! ああいう演出がいいですよね。

 

特に今回は第50回という節目で、試合前に歴代MVPが登場するコーナーがあって、特別感が強まったと思います。おじいちゃん、お父さん、とか世代を交えて家族でTV観戦していたら、懐かしい話しとか出てきて楽しい思い出になりそうです。

 


さて、話を戻して、そのマニングのキャッチボールの様子を見た私にはいつも抱く「今日は大丈夫かな~」というハラハラ感はなく、今日のマニングは勝ちを持ってきてくれるなと感じました。その集中があったからこそ、試合開始後の最初のドライブでTDまで至らずも、FGで先制することができ、そして、踏ん張り続け、そのままリードを保つことができたカギではないかなと思っています。


勝利への集中と自信というのは何もマニングだけではなく、チーム全体で共有されていたように思うのです。前日記念撮影だけで練習をしなかったという噂がある(笑)パンサーズとは違い、ブロンコスはこの2週間勝利に向けた準備を徹底して行うことができたと思います。

 

結果、リードを守り切り、キャム・ニュートンを勢いに乗せず(試合後のインタビューでフード被って出てきて、途中退席しちゃうくらいガックリ感すごかったですね(笑))、勝利を収めることができました。ブロンコスの選手やコーチ達の試合後のインタビューを聞いても、準備がしっかりできていたことが覗えます。

www.nfljapan.com


「マニングに対する想いから妄想しただけろ!」と突っ込まれれば、それまでですが(笑)、マニング好きな自分としては、マニング自身のパフォーマンスは良くない、むしろ悪いくらいだったけど、しっかりと勝利に向けてオフェンスをコントロールしたマニングの勇姿に興奮と感動を抱いたのです。


というわけで、スーパーボウルは楽しいし、ハーフタイムショー含めてこんなに興奮度を高めてくれるスポーツエンターテイメントってないんじゃないかな~って改めて思えて、またフットボールが好きになりました。

Written by Yoshi.