Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
今回は「NFLに一番近い日本人選手」と言われているIBMの栗原嵩選手がオーストラリアのプロリーグのチームと契約したそうなので、そのニュースと周辺情報について書きたいと思います。
ニュース
契約のニュースソースはこちらです。
Gold Coast Kings | Kings Sign Japanese WR Takashi Kurihara
本文を引用します。
Gold Coast Kings have confirmed the signing of Japanese wide receiver Takashi Kurihara.
Most recently the wide receiver led Japanese team IBM BigBlue to the 2015 Japanese X Bowl with 614 yards and six touchdowns in eight games throughout the season, also making All XLeague first team selection as both a wide receiver and kick returner.
At college level, Kurihara represented the Hosei University Tomahawks, where he played 52 games over four years, winning a national championship in 2006. Kurihara was named MVP of the Kanto collegiate league in 2009, and also picked up the best wide receiver award in 2007 and 2008.
Kurihara, who attended the NFL Veteran Combine in 2015, is an explosive athlete who sports a 4.48 second 40-yard dash and 35 inch vertical leap, and has previously been invited to the Baltimore Ravens camps in 2013 and 2014.
According to the Japan Times, Kurihara is the closest any Japanese player has come to making an NFL roster.
これを高校偏差値40代の自分がさささと翻訳しますと、下記のようになります。
ゴールドコースト・キングスは日本人WRの栗原嵩選手と契約した。
最近では、シーズン8試合で614ヤードと6個のタッチダウンを記録し、IBM BigBlueを2015年のX Bowlへと導いた。また、オールXリーグのファーストチームにワイドレシーバーとキックリターナーの両方で選出された。
大学時代では、法政トマホークスで4年間で52試合に出場し、大学選手権で優勝している。2009年には関東大学リーグのMVPに選ばれており、2007年と2008年にはベストWRに選ばれている。
2015年のNFLベテランコンバインでは、40ヤード走で4.48秒、垂直ジャンプで35インチを記録するほどの爆発力を持ったアスリートで、過去には2013年と2014年のボルティモア・レイブンズのキャンプに招待されている。
ジャパンタイムズによると、栗原選手は最もNFLロスターに近い日本人選手である。
ニュアンスが違っているかもしれませんが、こんな感じです。
オーストラリアのプロリーグについて
今回栗原選手が契約した「ゴールドコースト・キングス」というのはオーストラリアで今年からスタートするNGLというプロリーグらしいです。
NGL | Official Site of the National Gridiron League
NGLというのはNational Gridiron Leagueで、「Gridiron」というのはアメフト競技場を意味します。
2016年シーズンから8チームでスタートし、開幕は9月4日(日)のようです。
オーストラリアのアメフトのレベル
まだはじまっていないリーグのレベルはわからないので世界選手権のオーストラリアの成績を調べてみました。
2015年第5回大会
グループリーグB
オーストラリア○47-6●韓国
オーストラリア●3-53○フランス
オーストラリア○16-8●ブラジル
5位決定戦
オーストラリア○42-14●韓国
2011年第4回大会
グループリーグA
オーストラリア●6-24○日本
オーストラリア●14-36○カナダ
オーストラリア●20-30○ドイツ
7位決定戦
オーストラリア●10-48○オーストリア
2007年第3回大会
不参加
2003年第2回大会
5位
1999年第1回大会
グループリーグB
オーストラリア●6-22○スウェーデン
オーストラリア●54-0○日本
5位決定戦
オーストラリア○10-7●フィンランド
スコアを見る限りはそこまで強くないようです。
ただ、昨シーズンではオーストラリアのラグビー選手がNFLデビューするといったこともあるので、日本にいるよりもNLのほうがNFLから見てもらいやすくなる可能性があるのかもしれません。
ということで栗原選手のニュースとその周辺情報でした。
*追記
翌日このニュースは誤報だったようで、本人によるとオファーが来ただけで正式決定はしてないそうです。