Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
今回は9月8日~11日に行われた「第8回IFAFフラッグフットボール世界大会」について書きたいと思います。
引用:https://www.facebook.com/juveniles2005/
IFAFフラッグフットボール世界大会
「IFAFフラッグフットボール世界大会」とは「International Federation of American Football(国際アメリカンフットボール連盟)」が主催する世界大会です。
2016年9月8日~11日に行われた今大会は第8回目になります。
第7回大会は2014年にイタリアで行われ、日本代表は「第3回JAFAフラッグフットボール選手権」で優勝した川崎フロンティアーズ(男子)、富士通マロンティアーズ(女子)が出場しています。
結果は、男子が12位/17チーム中、女子が11位/14チーム中でした。
その前の2012年に行われた第6回大会はスウェーデンで行われ、リバーサイドギャンブラーズ市川(男子)と富士通マロンティアーズ(女子)が出場し、11位/16チーム中、5位/12チームという結果でした。
この大会の試合の様子はYouTubeでも見ることができます。
ちなみに、フラッグフットボールの国際大会は世界大会のほかに、アジア大会とアジアビーチゲームス(ビーチフラッグフットボール)があります。
日本代表チーム
フラッグフットボール世界大会の各国の代表チームのやり方はその国それぞれで、サッカー日本代表のように各チームの優秀なプレーヤーが集まったチームもあれば、その国での予選大会で優勝したチームもあります。
日本代表の場合は後者のやり方で、日本選手権で優勝したチームが世界大会に出場します。第8回になった今大会の日本代表チームは、京都ジュベナイルズ(男子)とFFFC富士通マロンティアーズ(女子)です。
京都ジュベナイルズ
引用:フラッグフットボール世界大会に挑戦する日本代表を支援しよう! - RED ZONE
FFFC富士通マロンティアーズ
ジュベナイルズは初出場、マロンティアーズは脅威の6回連続6回目の出場になります。
「第8回IFAFフラッグフットボール世界選手権」 大会概要及び日本代表チームのお知らせ
クラウドファンディング
今回、選手の渡航費の支援として男女ともにクラウドファンディングが活用されました。
男子日本代表
女子日本代表
男子日本代表の京都ジュベナイルズについては記事も書きました。このブログを経由して支援された方もいると聞いています。
女子代表チームの記事も書きたかったのですが、間に合いませんでした。お礼が充実していて後発ながら男子代表チームの支援額を上回ったようです。
日本を代表してプレーされている選手たちにアメフト協会やフラッグ協会が支援できないというのは残念ですが、こういったシステムが整備されていくことでどんどんチャレンジできる環境になっていくのはいいことだと思います。
日本代表の結果
ということで、第8回大会の結果を下記のページの情報よりまとめました。
第8回 フラッグフットボール世界選手権が閉幕 / American Football Japan National Team
男子日本代表
男子は13カ国が2つのグループに分かれてリーグ戦を行い、上位チームは決勝トーナメントに、下位チームは順位決定戦に進みます。
グループ分けは下記の通りです。
グループA:カナダ、メキシコ、デンマーク、イタリア、イギリス、韓国、グアテマラ
グループB:アメリカ、オーストリア、日本、パナマ、イスラエル、ニュージーランド
日本代表の試合結果
vs アメリカ 25-48 ●
vs オーストリア 0-27 ●
vs パナマ 32-31 ○
vs イスラエル 24-26 ●
vs ニュージーランド 14-20 ●
1勝5敗のグループB6位で順位決定戦へ。
順位決定戦はグループAの5位~7位であるイギリス、韓国、グアテマラと、グループBの5位~6位であるニュージーランド、日本の5カ国の総当たり戦で行われました。
vs ニュージーランド 20-14 ●
vs イスラエル 27-20 ○
vs 韓国 19-33 ○
vs イギリス 26-0 ●
2勝2敗で全体11位という結果となりました。
優勝はアメリカでリーグ戦からトーナメントまで全勝でした。2位は決勝戦でアメリカに1点差で敗れたデンマーク、3位はメキシコでした。
詳しい結果は下記のリンク先を参照してください。PDFファイルです。
女子日本代表
女子は11カ国が男子同様に2グループに分かれてリーグ戦を行い、上位は決勝トーナメント、下位は順位決定戦へ進みます。
グループ分けは下記の通りです。
グループA:メキシコ、オーストリア、ブラジル、デンマーク、イスラエル
グループB:アメリカ、フランス、カナダ、日本、パナマ、グアテマラ
日本代表の試合結果
vs アメリカ 6-38 ●
vs フランス 7-31 ●
vs カナダ 25-43 ●
vs パナマ 6-23 ●
vs グアテマラ 27-6 ○
1勝4敗のグループB5位で順位決定戦へ。
順位決定戦はグループAの5位であるデンマークと、グループBの5~6位である日本とグアテマラの総当たり戦で行われました。
vs デンマーク 13-0 ○
vs グアテマラ 27-6 ○
2勝0敗で全体で9位という結果になりました。
優勝はパナマ、2位はオーストリア、3位はメキシコでした。男子では好成績だったアメリカが5位、デンマークが10位というのがなかなか印象的です。
詳しい結果は下記のリンク先を参照してください。PDFファイルです。
また、これもPDFですが各日程のレポートも公開されています。
記録ミス?
今回、日本アメリカンフットボール協会のホームページを参考に結果をまとめたのですが、男子日本代表のパナマ戦について京都ジュベナイルズのFacebookを見てみると、敗戦とあります。
資料では、32-31で日本の勝ちとなっているのですが、ここでは30-31で負けとなっています。勝った試合を自分たちで負けと報告することは考えにくいので、恐らく資料が間違っているのではないかと思います。
激闘の様子
両代表チームはレベルの高い試合というだけではなく、かなりの過酷な日程をこなしているはずです。ジュベナイルズの方は肋骨を2本骨折と肉離れしたと聞きました。
日本のトッププレーヤーがそんなことになるのですから、恐ろしい世界です。
自分は2012年にタイで行われたAsia Championshipという大会に出場しましたが、国際マッチはフィールド外にもたくさん戦いがありました。
一番困ったのが試合開始時刻が守られないことでした。これはタイの方の気質もあるのかもしれませんが、きっちりアップを済ませて待っていたのに試合が開始されたのは予定の1時間後とか、ハーフタイム終了したのに主審が見つからず後半がはじめられない、なんてこともありました。
今回の世界大会ではどうだったのかわかりませんが、日本の代表として激戦を戦ってくれたことに敬意を表します。お疲れさまでした。
なお、両チームの様子はそれぞれのfacebookページからも見ることができます。
個人的に思う課題
今回、情報をまとめてみて思ったのが、せっかくクラウドファンディングでやるのであれば、カメラマンやライターの方も帯同してもっと情報発信を欲しい、ということです。
これから進むのかもしれませんが、試合のビデオあると国内のチームは参考になりますし、試合のことだけではなく世界大会ならではのフィールド外の話もありながらの詳しいレポートを公開すれば、より多くの人にフラッグフットボールを知ってもらえる機会を作ることができます。
こういったレポートをプレーヤーがやることはかなり難しいことだと思います。
なので、支援する側はサポートスタッフも分も支援金に入れて、帰国後に情報を公開してもらい「日本代表が試合をしてきたこと」以上のリターンをもたらせるような方向に進めていって欲しいですし、自分も力になりたいと思います。
ということで、フラッグフットボールの世界大会の結果でした。