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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

ウォーミングアップに最適な頭とカラダの連動を鍛える「コーディネーションダッシュ」

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Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)

今回はウォーミングアップで効果的なコーディネーションダッシュについて書いていきたいと思います。

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コーディネーショントレーニングとは

今回のトレーニングのベースとなるのは、「コーディネーショントレーニング」と呼ばれるもので、ざっくり言うと頭とカラダの連蔵を鍛えるトレーニングです。

 

jacot.jp

 

sportsmemories.jp

 

小学生を相手に、神経系を鍛えるものとしてよく行われているトレーニング方法で、自分のカラダを思っているように動かす、素早く反応して動く、ということに主眼を置いています。小さいころはハードトレーニングで筋力を上げたり、技術練習で細かいテクニックを身につけるよりも、どのスポーツでも共通するような基礎となる(運動)神経を鍛えるほうが後々になって運動能力が伸びると言われています。

 

ゲームなどがわかりやすい例だと思うのですが、やり込んでいくとイチイチ考えることなく条件反射的にコントローラーを動かすようになるのですが、そのルールが一度変わってしまうと全く動けなくなってしまいます。

 

条件反射的に動けるようになるというのは悪いことではなく、それによってその競技のその反応だけが早くなって結果的に競技力がアップすることは間違いないのですが、それだけに頼った動きをしているといざ違うことが起きたときに処理できなくなってしまいます。

 

知覚処理と運動制御

フットボールで例えるなら、QBの「Go!」の合図で動き出すことに慣れて条件反射的に動けるようになったはいいものの、「GoGo!」の2回目の合図で出る作戦には全く対応できない状態です。

 

この状態は特定の動きが速くともそれ以外は全くダメということになってしまうのであんまりよくありません。

 

なるべく「感じる」→「考える」→「動く」というプロセスを通り、このプロセスを素早くこなす能力を上げた方が総合的な競技力アップにつながります。

 

そして、このプロセスを通るように「知覚認知」と「運動制御」を組み合わせたトレーニングが「コーディネーショントレーニング」です。

 

ウォーミングアップに最適

コーディネーショントレーニングはアタマを使うのでなるべくフレッシュな状態でやるほうがいいと思っています。慣れてくれば疲れた状態でいかにアタマ回せるか、という方向性もありですが、運動強度を調節してウォーミングアップとしてカラダを動かすついでにアタマの体操もやっておこうという感じがいいと思います。

 

今回、参考にしたのは野球のウォーミングアップでやっているものです。

 

この動画の3:21からやっているものをアレンジしてみました。

 

www.youtube.com

 

コーディネーションダッシュ

ということで、その練習の様子です。

 

www.youtube.com

 

前にいる指示者が頭、腕、足の動きに合わせてスタートします。動画では、左右1つずつの指されたら下に出された方向にダッシュします。

 

頭が右、腕が左、足が右に出ていれば右2左1なのでスタートしません。両腕が左右に開いたら右1左1でも高さが一緒のときはスタートしません。

 

一つの部位に集中して見ていると他の部位が見えなくなってしまうので、指示者全体をぼやっと見るソフトフォーカスの練習にもなります。

 

いきなりここまで複雑なのをすると難しいので、最初はもっと簡単な条件からはじめます。

 

例えば、ダッシュの方向を一方だけにして、「頭が右、足が左のときだけスタートする」という感じです。単純に部位だけ見ていればわかるものから、全体を見て考えなければいけない条件へと複雑化させていきます。

 

自分がそうなんですが、こういったのが極端に下手な人はやっているうちにスタートの条件を忘れてしまいます。そうなるのはプレーする上で話になりません。

 

そうなってしまわないためにこういったコーディネーショントレーニングの要素を入れたウォーミングアップをするのがオススメです。

 

 

ということで、コーディネーションダッシュについてでした。

 

Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)