Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
今回はどうやったらたくさんの人がスーパーボウルやフットボールに興味を持ってもらえるか、ということを第51回スーパーボウルのネタバレなしに書いていきたいと思います。
引用:https://www.nfl.com/super-bowl
理想はネタバレなしで観てもらうこと
これまで何度かネタバレ禁止について書いてきました。
だいたいの主旨としては、どうやってもどこかでネタバレされてしまうのは避けられないので自衛しか手段はない。フットボールの価値を高めていくためにはネタバレを気遣うよりも思いっきり楽しんで、SNSに投稿して盛り上がったほうがよい、という話でした。
どこかで不意にネタバレされてしまっても、「情報遮断できないほど日本でのフットボール人気が高くなってきている」と捉えるべきですし、逆に情報遮断しようと思えばできるほどまだフットボール人気は低いという現状を憂うべきだと考えています。
ただそのうえで、やっぱりどうせ試合を観るならネタバレされないほうがいいというのは理想的です。
どんな展開なのか、どんなプレーが行われるのか、どちらが勝つのか、というのがわからずにハラハラドキドキして観る方が試合は面白いです。
新規開拓の方法
もともとフットボールが好きで、スーパーボウルを観たいけど観られないという人は情報を遮断して再放送を思いっきり楽しめばいいと思います。その楽しみ方は誰にも否定できません。
問題は、普段フットボールに興味のない人がどうやったら再放送を見てもらえるか、です。
自分が楽しむのはもちろんですが、なるべくならたくさんの人とそれを共有できればなおよし、ですよね。
そういったときに、「おもしろかったから是非観てみて!」と伝えるのは余りにも言葉が足りないように感じています。
ラグビーが一時期人気が出てワールドカップの試合が放送されたときは、日本代表という文句なしに感情移入できるチームがあったから、応援するという側面もあって観る人がたくさんいたと思っています。あの試合の再放送に関しては、日本代表の大逆転ということが知られていたにも関わらず再放送がなされました。
あのときにラグビーに注目が集まったのは、五郎丸というキャッチーな選手キャラクターの登場というのもありましたが、残り時間わずかで監督の指示に敢えて背いてトライを狙いにいった、みたいな話がテレビで多く語られたのも大きな要因だったと思います。
結局、ある程度はネタバレしつつどこがどう面白いのか、ということを伝える努力をしていかないと関心持ってくれる人は増えないように思います。
「おもしろかったから是非観てみて!」だけで観てもらえるだけの説得力がある人は特別だと思います。きっと乃木坂46の斎藤ちはるがブログに書いただけで観てみる人はそれなりにいるはずです。
でもそれは特殊な例で、たいていは「興味ないからいいや」と思われるのが関の山です。
どっちが攻めているの?
仮にアメフトのルールがよくわかっていない人が「おもしろかったから是非観てみて!」というのを受けてスーパーボウルの再放送を観てみたとしましょう。
その結果、「どっちが攻めているの?」という感想しか出てこない可能性があります。
「とにかくスゴいから観るんじゃなくて感じるんだよ」なんて言う人もいるけど、知らないより知っているほうがいいはずです。
作戦がどうなっているのかということもそうですし、どこまで進めばフィールドゴールが入る距離なのか、それぞれのチームや選手がどんな特徴をもっているのか、など知っているからこそ楽しめる側面もたくさんあるはずです。
だからこそもっと言葉を尽くさなければいけないと思っています。
最近アメフトのプレーを紹介して解説してくれているTwitterアカウントを見つけました。こういう解説があれば興味持ってもらえるということも多分にあるはずです。
【12 shot wing trey (right)からPower to strong Fake Pass Slant】Beckham Jrの個人技に注目してしまいますが、hand offファイクを入れることでOLBとSFを左方向へ釣り、WRのslantを効果的にしています。 pic.twitter.com/DyF6NdkQdb
— アメフトのプレーブック (@FB_Freak_JPN) 2017年1月27日
個人的な希望を言うと、こういうアメフトならではの妙を現役Xリーグプレーヤーにいろいろと解説して欲しいです。
きっと映画と同じ
例えば、ここで自身が好きな映画「ゴーン・ベイビー・ゴーン」をすごくおもしろくてオススメです、とだけ書いたところで興味を持ってくれる人はいないでしょう。
でも、予告編を見て、どういったテーマがあるのか、どこがおもしろいポイントなのかをネタバレせずにうまく書くことができればもしかしたらついでにレンタルする人がいるかもしれません。
以前、オードリーの若林さんがNFLの魅力をテレビで語っていましたが、そうやってキャッチーなところを取り上げて伝えていく必要があります。アメフトの場合、テレビ上はもちろんですが、ネット上でも絶対的にそういった情報数は少ないと感じています。
映画評論でもどこまでネタバレするのか、というところは非常に難しいポイントですが、ネタバレしてしまうのを恐れて情報がなくなっていくことが一番残念な結果を招くような気がしています。
第51回スーパーボウル
そういう意味で、今回のスーパーボウルでの「最強の矛vs最強の盾」というのキャッチーで興味もってもらえるポイントなのかもしれません。
日本でも人気のあるレディ・ガガがハーフタイムショーをすることも興味を持ってもらえる大きな要因ですし、イケメンQBや春日&相武の呪いというのもいいかもしれません。
自分は注目選手にフォーカスを当ててスーパーボウル記事を書きましたが、いろいろな人がいろいろな視点を持って、ネタバレを恐れず、発信していかないと新しくフットボールを観てみようと思う人は増えていかない気がします。
クライマックスを先に知ってしまうとおもしろくないと思う人もいれば、そんなストーリーなら、そんな大どんでん返しがあるなら観てみたいと思う人いると思います。
こんなの人それぞれでわかりようがありません。
だからこそ、どうやったらスーパーボウルで自分が味わった感動を人に伝えることができるのか、ということを「おもしろいから是非観てみて」以外で伝えられたらと考えています。自分自身、答えは出ていません。
とりあえず、下手な鉄砲を打ってみている状況です。
映画の予告編ムービーみたいにほどほどネタバレしつつ、観たくなる動画とかあったらいいのかな、とか思っています。どうやったらいいんですかね。
ということで、スーパーボウルの視聴者を増やすためには、でした。