Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
今回はNFL FLAG大会規則の解説の続きを書きたいと思います。
Q11.ランプレーでキャリアがLOSを越えたところで審判が間違って笛を吹いてしまったが、プレーは続行され10ヤードゲインした。
- 10ヤードゲインしたところから次の攻撃
- 笛を吹かれたところでボールデッドとし、その地点から次の攻撃
- 攻撃側チームが上記の2つから選択する
- 攻撃側が笛を吹かれたところから次の攻撃をするか、攻撃をやり直すかを攻撃側チームが選択する
- 攻撃をやり直す
A11.攻撃側が笛を吹かれたところから次の攻撃をするか、攻撃をやり直すかを攻撃側チームが選択する
これはミスホイッスルがプレーに影響していたのかどうかは問わず、ホイッスルが吹かれた地点か、攻撃やり直しかを攻撃チームが選択します。
page6[ボールデッドになる時]
8 審判が誤って笛を吹いた時
笛が吹かれた時点で攻撃側のチームが、笛が吹かれた地点でボールデッドとするか、プレーをやり直すかを選択できる。
審判をやっているとつい吹いてしまったということはよくあると思います。その笛が影響あったなかったと争うことは不毛ですので、基本的にはミスホイッスルがあればすべてプレーは止まる、という認識でプレーしてください。
逆に審判はしっかりと確認した上でホイッスルを吹くようにしてください。
正答率は60%ほどでした。
Q12.QBがハンドオフやトスをする前に、7ヤードより手前にいたディフェンスプレーヤーがスクリメージラインを越えた。しかし、QBから離れておりプレーには影響しなかったがパス失敗に終わった。
- パス失敗としプレビアスから次の攻撃
- ディフェンスの不正なラッシュとし5ヤード罰退してファーストダウン
A4.ディフェンスの不正なラッシュとし5ヤード罰退してファーストダウン
これはいままで「7ヤード離れていないディフェンスがパスラッシュをした」というような表現だったので、プレーに影響がなければ反則にならないというような解釈ができなくもない状態でしたが、2017年版から下記の記述に変わりました。
page11[3 反則一覧][その他の反則][ディフェンス]
[5ヤード罰退] プレー開始時に、スクリメージラインより7ヤード後方にいなかった守備側選手が、クォーターバックがパス、ピッチ、ハンドオフを行う前に、スクリメージラインを越えた。
これによりプレーに影響したのかどうかに関わらずスクリメージラインを越えた時点で反則になります。仮にパスが成功していれば攻撃側チームはボールデッド地点から次の攻撃を行うか、5ヤード罰退(進んで)ファーストダウンを行うかを選択できます。
正答率は80%ほどでした。
Q13.レシーバーがサイドラインを踏みながらパスキャッチをした。(1stダウン)
- パス成功とする
- パス失敗とする
A13.パス失敗とする
サイドライン上はフィールド外であり、フィールド外でキャッチしたバスは無効となります。
正答率は85%ぐらいでした。
Q14.レシーバーがヒザをつきながらパスキャッチをした。(1stダウン)
- パス成功とする
- パス失敗とする
A14.パス成功とする
page7[オフェンス][3 パスについて]
8 足の裏、手のひら以外が地面についた状態でパスをキャッチした場合は、パスは成功となるが、キャッチした時点でボールデッドとなる。
上記の記述より、パスをキャッチしたあとに起きて進むことはできません。エンドゾーンでヒザをついてキャッチした場合はキャッチが認められタッチダウンとなります。
正答率は90%以上でした。
Q15.レシーバーのルート上にディフェンスプレーヤーがおり、パスキャッチ前に接触した。(1stダウン)
- オフェンスの反則とし、プレビアスから10ヤード罰退して次の攻撃(2ndダウン)
- ディフェンスの反則とし、プレビアスから10ヤード罰退してオートマチックファーストダウン
A15.オフェンスの反則とし、プレビアスから10ヤード罰退して次の攻撃(2ndダウン)
オフェンスがわざとディフェンスの動きを邪魔したときはディフェンスの反則になりますが、基本的にはオフェンスがディフェンスを避けなければいけません。
page7[オフェンス]
攻撃側選手は守備側選手の進路を妨害してはならない。
センターがラッシャーを避けなければいけないというのもこの記述の延長です。
正答率は58%でした。
Q16.QBがセンターからのロングスナップを取り損ねて前に落とした。(1stダウン)
- プレビアスから次の攻撃(2ndダウン)
- 落とした地点から次の攻撃(2ndダウン)
A16.落とした地点から次の攻撃(2ndダウン)
スナップミスはボールの落下地点でボールデッドになります。
正答率は75%でした。
Q17.センターからのロングスナップが高く、QBが触れずに地面に落ちた(エンドゾーン内ではない)。(2ndダウン)
- プレビアスから次の攻撃(3rdダウン)
- 落とした地点から次の攻撃(3rdダウン)
A17.落とした地点から次の攻撃(3rdダウン)
上と同じく落下地点でボールデッドになります。
正答率60%程度でした。
Q18.センターがスナップ前にボールを地面から離して握り替えてからセットした。
- 問題ないとしてプレーを続行する
- 反則として5ヤード罰退して次の攻撃
A18.反則として5ヤード罰退して次の攻撃
個人的にはこれはあまりプレーに影響を与えるとは思わないので、そこまで気にしなくてもいいと思っていますが、下記のような記述があります。
page11[3 反則一覧]
[スタート時の反則][オフェンス]
センターがスナップ前に、ボールを地面から離した。
反則になる理由としては攻撃開始と紛らわしいためですが、そこまで勘違いが起こるとは思えません。ただ、試合を見ているとセンターがボールを胸のところまで持ち上げて握り替えているケースがたまにあります。
できるだけセンターはボールを転がして、地面から離さず握り替えるようにしてください。審判は1回目は注意に留め、2回目から反則としてください。
正答率は77%でした。
Q19.QBがフォワードパスを投げる際、足がスクリメージラインを越えており、インターセプトされた。(1stダウン)
- インターセプト成立として攻守交代
- オフェンスの反則とし、5ヤード罰退して次の攻撃か、反則を辞退して攻守交代するかを守備側チームが選択する。
- オフェンスのバイオレーションとし、プレビアスから次の攻撃か、反則を辞退して攻守交代するかを守備側チームが選択する。
- オフェンスのバイオレーションとし、プレビアスから次の攻撃(2ndダウン)
A19.オフェンスのバイオレーションとし、プレビアスから次の攻撃(2ndダウン)
QBがパスを投げるときにスクリメージランを越えてしまった場合、バイオレーションとなります。バイオレーションは他の反則と違いその行為があった時点でボールデッドとなります。なので、パスは無効となります。
ですので、インターセプトも無効。罰退もなく、プレビアスから次の攻撃を行います。
正答率は28%でした。
Q20.レシーバーがキャッチした直後のボールを、ディフェンスプレーヤーが叩いて落とした。
- パス失敗とし、プレビアスから次の攻撃
- ディフェンスの反則とし、プレビアスから10ヤード罰退してオートマチックファーストダウン
A20.ディフェンスの反則とし、プレビアスから10ヤード罰退してオートマチックファーストダウン
アメフトと違って持っているボールを叩いて落とすことはできません。それはパスキャッチ直後でも同様です。なので、反則となります。
正答率は80%以上でした。
ということで、解説20問目まででした。