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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

【Q&A】Vol.11「どうすればロングパスが投げられる(遠くに速いパス)ようになりますか?」

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Written by HOMMURA Kyohei. (@YouTube&@Twitter&@Facebook)

今回はどうやったらロングパスを投げられるようになるのか、について書きたいと思います。

 

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Question

今回、回答する質問はこちらです。

どうすればロングパスが投げられる(遠くに速いパス)ようになりますか。何を意識して投げればよいですか

 

 

Answer

アメフトやフラッグフットボールでQBをやるからには肩が強いに越したことはありません。ロングパスが投げられるようになればディフェンスに常に危機感やプレッシャーを与えられるのでショートパスもより簡単に通せるようになります。

 

質問いただいた方がどのレベルでの話をされているのかはわかりませんが、自分も肩は強いほうではないので自分が意識していることについて書いていきたいと思います。

 

試合中でのロングパス

試合中にロングパスを投げるときに意識していることは、ステップワークのみです。

 

ラッシュに追い込まれて後ろに下がりながら後ろ重心で投げてしまうと、どうしても遠くまで投げるのが難しくなってしまいます。必ず前にステップしながら投げるようにステップワークを気をつけます。

 

部分的な話になってしまいますが、例えばロールアウトするときの走る角度です。

 

下のランニングスロー講座での話していますが、ラッシュを避けようと真横に逃げてしまうとカラダが横に流れてしまって、前にステップできないまま投げることになってしまいます。そうならないために後ろから弧を描くようにして回り込んで前にステップしながら投げます。

 

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ちょっとわかりにくいですが、この試合の最後のヘイルメアリー(13:30~)の感じですかね。

 

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弱肩の自分にしてはしっかり伸びて飛んでいってくれてる気がします。

 

遠くに速いパス

ただ、質問には「遠くに速いパス」とあるので、ヘイルメアリーのような大きく弧を描いて遠くに投げるようなパスではなく、ミドル以上の距離をライナーで投げるようなパスをイメージされているのかもしれません。

 

そうなってくるといろいろと意識するポイントはあると思いますが、自分の場合はボールをカラダから遠ざけすぎないことを意識しています。

 

QBはボールを投げるときに後ろから振りかぶりますが、この動作が大きければ大きいほど基本的には大きな力をボールに与えることができます。なので、遠くに速いパスを投げようとすると後ろに大きく振りかぶりがちです。

 

これは野球でも一緒です。

 

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引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13108049503

 

ただ、フットボールのボールは大きくて重いため振りかぶって投げようとするとそのためのパワーも必要となります。

 

並のプレーヤーが下のフィリップ・リバースのように肘が下がってボールが遠いところから投げようとするのはなかなか無謀だと思います。

 

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引用:https://videotopics.yahoo.co.jp/video/nfljapan/41828

 

パスを投げるためには腰および下半身の回転と肩と肘による回転のタイミングをうまく合わせる必要があります。大きく振りかぶってしまうと下半身は回転して投げる体勢に入っているのに、肘は上がりきらず肘が先行せずにリリースしてしまう可能性が高くなります。

 

練習でロングパスキャッチをやるときにボールが抜けてしまいパスがショートすることがあると思いますが、それは何となく握力の問題のように思えてしまいますが、そうではなく遠くに投げようとして振りかぶってしまい2つの回転のタイミングがズレ、リリースが早くなってしまったことに原因があります。

 

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それを防ぐために必要以上にボールをカラダから遠ざけず、2つの回転のタイミングがズレないように下半身の回転を強くすることに集中します。

 

NFLのQBであればドリュー・ブリーズが比較的小さなフォームでロングパスを投げている気がします。

 

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引用:Drew Brees poised to break NFL record for all-time passing yards

 

下の動画でも話していますが、意識としては自分のカラダの前で収める、肩幅よりも外でボールを持たないようにしています。

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筋力トレーニング

逆に大きく振りかぶってもタイミングが合うように前に持っていけるだけのパワーも身につけることができればそれはそれでいいと思います。

 

筋力はあるに越したことはないと思います。筋肉がつきすぎて可動域が狭まる、みたいな話がありますが、そこまでになるまでのポテンシャルを多くの人があるとは思えません。

 

鍛える箇所は肩周辺だけではなく全身になると思います。下半身もそうですし、背筋や胸筋も必要になると思います。下は自分のトレーニング動画です。ベンチプレスとジャンププッシュアップをやっています。

 

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よく言われるような10RM×3セットのような肥大化を目的としたトレーニングも悪くはないと思いますが、ここでは爆発的な瞬発力を鍛えるトレーニングをやっています。

 

肩を強くするにはおそらくたくさん投げるしかないと思っています。もちろんフォームの問題は多少ありますが、その問題を解決するにもたくさん投げることは必要になってきます。投げ込みを怪我なく効果的にやっていくためには結局それ相応の筋力が必要になってきます。

 

大谷翔平選手やダルビッシュ有選手がトレーニングによってカラダを大きくした結果、怪我が多発してしまっているのでなかなか説得力はないと思いますが、筋力によって怪我を防げることも多々あると思っています。

 

ハイスピードで投げる腕を前に持ってくるときに上腕や肩の筋力が足りなければ思っているよりもボールは外回りをしてしまいます。そうなると肘や肩が正常な位置にないまま投げてしまうことになります。筋肉は曲げ伸ばしだけではなく遠心力その他もろもろに耐えて関節を固定するときにも使われます。

 

ですので、貧弱なカラダだと肩を強くするための練習をする前に怪我してしまうので、筋トレは必要だと思います。

 

ミラーニューロン

最後に冗談半分ですが、NFLの強肩QBの映像を見まくって自分のなかにそのプレーヤーを入れましょう。

 

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「ミラーニューロン」といって他の人がやっているのを見ることで自分もやっているかのように感じ、同じように自分ができるように脳が活性化する細胞があるらしいです。

 

確実にあるという話ではないらしいですが、そんな便利なものがあるらしいです。

 

 

ミラーニューロンは置いておいても、その人になりきることでその人の持っている能力に近いものを得るということはイメージトレーニングの話でもあると思います。野球漫画「風光る」はかなりそういった話になっています。

 

 

風光る(43) (月刊少年マガジンコミックス)

風光る(43) (月刊少年マガジンコミックス)

 

 

大事なのは上辺ではなく、しっかりと観察してマネをすることだと思います。スーパーモデルを奥さんにしてもトム・ブレイディのように投げられるようになるわけがありません。実際にNFLプレーヤーがやっているトレーニングをやってみるのもいいかもしれません。

 

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トレーニングの効果はさておき、強くなりきるためには有効かもしれません。あとは、道具とか装備とかも一緒にするのもいいかもしれません。

 

最終的にそうやってテンションを上げることができればアドレナリンが分泌されてより遠くに早いパスが投げられるようになると思います。

 

なかなか適当になってしまいましたが、そんなことを意識してやっています。

 

 

ということで、ロングパスを投げるようになるためには、でした。

Written by HOMMURA Kyohei. (@YouTube&@Twitter&@Facebook)