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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

第54回スーパーボウル 試合前プレビュー 注目選手と勝敗予想

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Written by HOMMURA Kyohei. (@YouTube&@Twitter&@Facebook)

今回は2020年2月3日(月)に行われる第54回スーパーボウルの注目ポイントについて書いていきたいと思います。

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引用:When is Super Bowl 2020? Date, location, odds, halftime show for Super Bowl 54 | Sporting News

 

Super Bowl

スーパーボウルとは、アメリカのプロフットボールリーグNFLのチャンピオンを決める試合のことです。

 

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引用:Cold-weather NFL owners already lobbying to play host to Super Bowl - CBSSports.com

 

全米で1億人が視聴し、世界でも最大級のスポーツイベントです。詳しくは下の動画で話しています。

 

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アメリカの日曜の昼に開催されるので、日本時間では月曜の朝に行われます。キックオフは8時半、DAZNやG+、NHK BS1にて生中継があります。

 

録画放送は、2月3日(月)23:00にNHK BS1で、2月4日(火)1:59に日テレであります。ただ、放送時間枠が限られているので多少カットされてしまう可能性があります。

 

ゲームプレビュー

今回のスーパーボウルは「カンザスティ・チーフス」と「サンフランシスコ・フォーティナイナーズ」との試合になります。

 

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引用:When is Super Bowl 2020? Date, location, odds, halftime show for Super Bowl 54 | Sporting News

 

試合プレビューについては下の動画で話しています。

 

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チーフスの特徴としては、オフェンスでもディフェンスでもパスプレーに強みがあるところです。QBのパトリック・マホームズ選手を中心としてWRのタイリーク・ヒル選手、サミー・ワトキンス選手、TEのトラビス・ケルシーへのパスオフェンス、またすべてカバーされていてもマホームズ選手が自ら走ってゲインする力があるので非常に止めにくいオフェンスです。

 

それに対して、ナイナーズの強みはランオフェンスとパスディフェンスにあります。

 

「チーフス・オフェンス vs ナイナーズ・ディフェンス」ではストロングポイントが被っているのでこれがどっちに転ぶかが勝負の決め手になると思います。

 

「ナイナーズ・オフェンス vs チーフス・ディフェンス」については、ランオフェンスが得意なナイナーズに対して、チーフスがランディフェンスを苦手としています。なので、ここについてはチーフスが劣勢にならざるを得ない状況です。ナイナーズとしては早く先取点を取って、ランで時間を使いつつリードを保っていくようなオフェンスを展開するのが理想的です。

 

ただ、ナイナーズはインターセプトやファンブルロストなどのターンオーバーがレギュラーシーズンで多く見られたので、チーフスとすればランである程度やられるのは覚悟した上で、そういった試合の流れを掴んでいくこと、また、相手のストロングポイントを上回るパスオフェンスで得点の取り合いに持ち込むというのがいいのかなと思います。

 

あとは注目したいのがスペシャルチームです。

 

チーフスはテキサンズのディビジョナル・プレーオフの試合で序盤にキックオフリターンやパントに失敗し、かなり劣勢に立たされています。

 

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ただ、そこから逆にスペシャルチームで取り返して一気にモメンタムを掴んで逆転勝利をしているので、チーフスが上手い下手というよりかは、ビッグゲームではスペシャルチームでのミスが出がちなのでそこでうまいことすれば試合の主導権が握れる、という感じです。

 

注目選手

YouTubeの動画ではあまり選手個々の話ができなかったのでここで両チームの注目選手を挙げていきたいと思います。

 

QB

当然のことながらオフェンスの軸となるクォーターバックは注目です。

 

Patrick Mahomes #15

チーフスのQBはパトリック・マホームズ選手です。

 

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3年目、24歳の若手選手ではありますが、完全にチーフスの顔となっています。レギュラーシーズンの途中に捻挫で2試合欠場していますが、パス獲得ヤード4031、タッチダウンパス26、ラン獲得ヤード218、タッチダウンラン2、QBレーティング105.3というかなりの好成績を残しています。後述する有能なレシーバーへのパスはもちろんですが、自ら走っていくプレーも見どころの1つです。

 

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こういった若くて走れるQBは勢いに任せた大味なオフェンスを展開する印象がありますが、インターセプトは5個とかなり少ないです。自ら走れるので無理して投げなくてもいいというのがあるのだと思います。

 

Jimmy Garoppolo #10

一方のナイナーズのQBはジミー・ガロポロ選手です。

 

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この選手は6年目の28歳、2017年の途中からトレードでニューイングランド・ペイトリオッツから移籍してきました。ペイトリオッツ時代にトム・ブレイディの代役として先発し高いパフォーマンスを見せたことで注目され、当時低迷していたナイナーズの救世主として迎えられました。

 

2017年シーズン途中から加入して、最後5連勝と一気に2018年への機運が高まりますが、3試合で大怪我をしてしまいます。そして満を持して復活した2019年シーズンに自身はじめて先発QBとしてシーズンを過ごし、スーパーボウル出場となりました。

 

プレースタイルは、いわゆるポケットパッサーで、マホームズと違い自ら走っていくようなプレーは殆ど見られません。パス獲得ヤード3978、タッチダウンパス27、QBレーティング102.0とパスだけならマホームズと遜色ない成績を残しています。ただ、先述したようにインターセプト13、ファンブル10とターンオーバーが多めになっています。

 

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チームとして、オフェンスの中心はランプレーとなるのでそこまでガロポロのパスプレーというのは見られないかもしれませんが、リードを奪われてしまったときにどうやってパスで反撃できるかというのは注目したいところです。

 

タイトエンド

QBの次に注目したいのはタイトエンドです。タイトエンドというのはオフェンスラインの隣にセットして、ブロックしたり、パスキャッチしたりという便利屋的なポジションです。

 

チーフスとナイナーズのどちらにもパスキャッチが優秀なタイトエンドがいて、オフェンスの中心となるはずです。

 

Travis Kelce #87

チーフスのタイトエンドはトラビス・ケルシー選手です。

 

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196cm、118kgと大きな体格をしているにも関わらずスピードも兼ね備えており、ショートパス、ミドルパスの中心的なターゲットになっています。レシービング獲得ヤード1229はNFL全体で4位とレシーバーのなかでもかなり優秀な成績を残しています。

 

テキサンズとのディビジョナル・プレーオフの試合ではゾーンにしてもマンツーマンにしても、ゴール前でたくさん人数いても、結局ケルシー選手にパス通されてしまったのがかなり印象的でした。3rdダウンロングのシチュエーションやゴール前のオフェンスで注目です。

 

George Kittle #85

ナイナーズのタイトエンドはジョージ・キトル選手です。

 

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こちらもパワーとスピードを兼ね備え、パスキャッチが優秀なタイトエンドです。3年目26歳の選手ですが、2018年シーズンではレシービング獲得ヤード1377を記録し、あの元ニューイングランド・ペイトリオッツのロブ・グロンコウスキ選手を抜いて歴代タイトエンドの記録を樹立しています。

 

2019年シーズンもレシービング獲得ヤード1053の好成績を残しています。ランが中心のチームのなかでパスプレーのメインターゲットになっています。パスキャッチ自体もそうなんですが、キャッチしたあとにより多くの進んでいける選手なので、そのあたりも注目したいです。

 

WR&RB

次にオフェンスの中心になるだろうワイドレシーバー、もしくはランニングバックです。

 

Tyreek Hill #10

チーフスの注目はワイドレシーバーのタイリーク・ヒル選手です。

 

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178cm、84kgと小柄な選手ではありますが、追い風参考ですが100mで9.98を記録するほどの快速でロングパスのターゲットになります。今シーズンは序盤に怪我もあって数字的にはそれほど残せていませんが、チーフスのオフェンスはマホームズ、ケルシー、ヒルの3選手ありきという感じなので、目が離せない存在です。

 

注目ポイントとしては、別の選手がビッグゲインしたときの後ろからの猛追です。

 

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ランプレーでRBがかなりのスピードで独走しているはずなのに、後ろから一気に追いついて一緒にタッチダウンしてしまう、そんな姿がスーパーボウルで見られるとうれしいです。

 

Raheem Mostert #31

一方、ナイナーズの注目はラヒーム・モスタート選手です。

 

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5年目の27歳の選手ですが、2015年にドラフト外でイーグルスに入団してから、ドルフィンズ、レイブンズ、ブラウンズ、ジェッツ、ベアーズと渡り歩き、2016年の途中にナイナーズに加入した苦労人です。モチベーションを上げるために試合前に自分が所属したチームの写真を見るらしいです。

 

100mの記録が10.15とRBのなかでもかなりの俊足です。フィジカル的にも強いので、チーフスのウィークポイントであるランオフェンスに対してかなりのパフォーマンスが期待できると思います。

 

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パッカーズとのカンファレンス・チャンピオンシップでは4タッチダウンと大活躍しましたが、本来は複数人のRBがローテーションで起用されています。もう1人のRBコールマンは制限付きの練習ということでどのように起用されるかも含めて注目です。

 

Kyle Juszczyk #44

ナイナーズのランプレーでもう1人注目なのがフルバックのカイル・ユーズチェック選手です。

 

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フルバックはRBを2人置くフォーメーションのときに、主に前を走って走路を空けていく役割を担うポジションです。

 

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引用:https://second-effort.com/positions/offense/#FB

 

ここ最近ではパスオフェンスが主流になってあまりフルバックの活躍の場が少なくなってきていたのですが、パスに対応するためにディフェンスがスピードを重視する選手を増やしていき、逆にフルバックを活用したランプレーが効果的になっています。

 

目立たないポジションですが、ナイナーズのオフェンスの鍵になる選手なので注目です。

 

ディフェンスライン

Chris Jones #95

チーフスで注目のディフェンスラインの選手はクリス・ジョーンズ選手です。

 

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ディフェンスタックルといって、主に中央近くからQBに向かっていくポジションです。ハイライトではパスプレーでのQBサックが多いですが、ランプレーのときにもその役割が大きいです。

 

このポジションの選手が簡単に押されて負けてしまえばランプレーが簡単に進まれてしまいます。ナイナーズの安定しているオフェンスラインに対して、どこまでクリス・ジョーンズ選手を中心としたチーフスのディフェンスラインが機能するかが勝負の鍵になると思います。

 

Nick Bosa #97

ナイナーズのディフェンスラインで注目なのはニック・ボサ選手です。

 

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ドラフト全体2位指名で加入した新人選手です。2019年シーズンの最優秀新人守備選手(NFL Defensive Rookie of the Year)に選出されました。

 

主にオフェンスラインの外側のほうからQBがパスを投げる前にタックルする役割です。チーフスQBのマホームズ選手は強肩でポケット内で時間ができれば一気にロングパスを投げることもできます。ナイナーズとしてはいかに相手QBにプレッシャーを掛けられるかというのがポイントになります。

 

ディフェンスバック

Tyrann Mathieu #32

チーフスで断然注目なのがタイラン・マシュー選手です。

 

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個人的に一番好きな選手で、愛称は「Honey Badger」です。ラーテルのことで蜂を襲うイタチのことなんですが、嗅覚よく恐れずに攻めていく様を例えているのだと思います。

 

ポジションはセーフティで、通常はディフェンスの最後尾に位置するのですが、前に上がってきてパスカットやインターセプトを狙ったり、時にはブリッツを仕掛けてQBサックを狙うときもあります。

 

ディフェンスに注目するときはこの選手がどこにいるのかを見るとおもしろいと思います。黄色のグローブしているので見つけやすいはずです。

 

Richard Sherman #25

ナイナーズのパスディフェンスで注目なのがリチャード・シャーマン選手です。

 

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ポジションはコーナーバックで、フィールドの外側を担当し、ロングパスなどに対応します。シャーマン選手は現役最高のコーナーバックと言われることもあり、シアトル・シーホークス時代には最強ディフェンス陣でスーパーボウルを制覇しています。

 

注目はバックペダルをしないことです。バックペダルというのは後ろ向きに走ることで、相手レシーバーの動きに反応しなければいけないコーナーバックにおいて、この動きは必須と言われています。それをせずにNFLレシーバーを抑えてきたというのは独自の技術があるんだと思います。

 

あとは、非常に勝ち気なコメントを残すのも印象的です。勝ったとき、負けたときにどんなコメントを残すのかも注目です。

 

勝敗予想

正直、どちらも好きなチームなのでどっちを応援しているというのはないのですが、勝敗予想をしておきます。

 

こういう試合はロースコアゲームよりもハイスコアゲームになったほうがおもしろいと思いますし、チーフスのパスオフェンスもナイナーズのランオフェンスも簡単に止まる気がしないので、多少は点数の取り合いになると思います。

 

ということで、31-23でチーフスの勝ちを予想します。

 

 それはそうとマッデンしたい。

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  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: EA Sports(World)
  • 発売日: 2019/08/02
  • メディア: Video Game
 

ということで、第54回スーパーボウルのプレビューでした。

Written by HOMMURA Kyohei. (@YouTube&@Twitter&@Facebook)