Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
今回はNFL FLAG'16春 南関東大会1日目の優勝チーム「中大OBラクーンズ」の方に試合レビューを書いていただいたので、動画と一緒に紹介したいと思います。
レビュー企画の経緯
今大会から試合の動画をYouTubeにアップして誰でも見られるようにしました。これは、フラッグフットボールをはじめばかりのチームやなかなか勝てないチームに参考にしてもらえるようにはじめました。
NFL FLAG ’16春 南関東大会(一般)1日目 - YouTube
NFL FLAG ’16春 南関東大会(一般)2日目 - YouTube
試合を見て参考に、といってもビデオだけではわからないことはたくさんあります。
そこで、実際にプレーしているチームの方々にどのようなことを考えていたのか、その試合をどのように捉えているのか、ということを書いてもらうことによって、よりビデオを詳しく、より面白く見ることができるのではないかと思い、やってみることにしました。
今回、その第1弾は大会1日目に優勝された「中大OBラクーンズ」です。
Written by RFFT.
NFL FLAG南関東大会1日目 決勝戦の振り返り
対戦相手は前回のNFL FLAGにて豪雨の中、一点差で敗れたチームでもあり、勝利に燃える。
オフェンス
対戦チームのディフェンスは、基本2ディープで、終始ロングパスを警戒しているようでした。
ロングゾーンに3人のレシーバーを送り込めば理屈では誰かがフリーになるのですが、ラッシャーが速いのと、SFのボールへの寄りが速いので、ロングゾーン3人はコールし辛かったです。
QB大塚の持ち前のショートパスの投げ分けを基本とし、今回はラッシュの速さを逆手に取るアジャスト。
QB⇒SクイックピッチからのQBランとSラン、パスのチョイスをすることで、ボールレスポンスのDEFラッシャーを撹乱することで確実なロングゲインを獲得。
要所のMANtoMAN勝負を確実に勝つことで得点を重ねた。全体的に勝負どころでの集中力、プレー選択が勝因と言える。
ディフェンス
1.久し振りの試合だったため、声や会話でコミュニケーションを図った
2.フッグプルを一人ではなく、必ず全員で集まることを意識した
3.一発タッチダウンはしない
プラン
1.ラッシュありの2-2体型を基本として、どこのターゲットを潰すか(インサイド→フラット)を明確にした。
2.ノーラッシュの3-2も多用し、相手の強みであるスピードを生かした素早いショートパスやランプレーを早めに止める。
3.ロングシチュエーションでのラッシュありの1-3でフレッシュ更新を防ぐ。
Written by RFFT.
試合動画
中大OBラクーンズ vs 丸山ドミトリーズ 160508 決勝戦
補足解説
決勝戦のカードは中大OBラクーンズと丸山ドミトリーズですが、この2チームは振り返りにもあるようにNFL FLAG'15秋で対戦しています。
その試合を丸山ドミトリーズが1点差で逃げ切り、そのまま東日本大会、日本大会と勝ち進みました。
NFL FLAG南関東大会はトーナメント方式なので、そこまで対戦相手を事前に研究して試合に臨むということは少ないと思いますが、勝ち進んでいくようなチームは相手の何がストロングポイントで、どのように対応すればいいか、というのをいろいろと考えています。
今回の丸山ドミトリーズであれば、オフェンスもディフェンスもスピードが特徴で、それを防ぐために、オフェンスであればトスからのオプションプレー(どちらのランかパスを相手の動きを見て選択するプレー)、ディフェンスであればノーブリッツからアンダーカバー、という対策をされていました。
自分は練習試合で丸山ドミトリーズに3,4回ぐらいサックを食らってしまった経験があるので、こういった対策を参考にしたいと思います。
ということで、試合レビューでした。
中大OBラクーンズのみなさま、ご協力ありがとうございました。