RED ZONE

RED ZONE

フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

【Q&A】プレーの意図を把握するための練習外でのトレーニングと試合動画での振り返りのポイント

Sponsored Link

f:id:boekendorp:20180528223723j:plain

Written by HOMMURA Kyohei. (@YouTube&@Twitter&@Facebook)

今回は質問箱にいただいた質問について回答していきたいと思います。

f:id:boekendorp:20201230195411j:plain

 

質問箱

今回質問箱にいただいた質問は次のような内容です。

 

プレーブックを見て、そのプレーの意図(Ex.『自分は、DFを釣っていく人だな、、、』等)を把握できるようになるためには、練習外でどのようなトレーニングを積むのがオススメでしょうか。

また、動画で試合を振り返るときに、どのような観点で試合を振り返るのが好ましいでしょうか!?

 

1点目はプレー理解を高めるためのトレーニングについて、2点目は試合を振り返るときのポイントについての質問です。

 

回答はYouTubeでも同じ内容でやっています。

www.youtube.com

 

 

プレー理解を高めるトレーニング

まず1点目の質問についてですが、パッと思いつくのは「自分でもプレーブックを作ってみる」ということでしょうか。

 

非常に月並みな話で申し訳ないですが、インプットを鍛えるためにはアウトプットをやることだと思います。QBから出されたプレーコールの理解を高めること以前に、「DFを釣る」というのはどういうことなのか、それには何が必要なのか、というフットボールの理解度が必要になると思うので、まずはそこからやるのがいいと思います。

 

ただ、自分で作って終わりということだと、自分自身だけの理解になってしまったり、チームやQBが考える理解とのズレが出てしまう可能性があります。なので、QBに添削をしてもらうのがいいと思います。

 

自分たちが毎年やっている夏の合宿では、成田ブルワーズの高校生も参加していたので、お題となったシチュエーションに対して、それぞれがプレーを考えて、その狙いなどを発表する、という時間を作ったことがあります。そうやって自分でゆっくり丁寧に一度プレーを考えてみるというのはプレーの理解度を上げていく上で必要ではないかと思っています。

 

あとは、2点目の質問にも重なりますが、自チーム他チーム関係なく、いろいろな試合を見ることも重要だと思います。

 

動画を見て、ディフェンスはどんな守り方をしていて、オフェンスはどんなルートを走って、どういう狙いをもってそのプレーコールを出したのか、その結果、何がどうなったからうまくいったのか、失敗したのか、というのをざっくりでも考えていきます、これは1つ1つきっちりやっていくとかなりしんどいので、ざっくりやりつつ、気になるプレーが出てきたら詳しく考えるという感じがいいと思います。書き出してみるというのもいいかもしれません。

 

何度も見直して分析していく感じでもいいと思いますが、1度だけプレーを見てできるだけ多くのことを把握するという練習をするのもありです。

 

実際の試合では相手のプレーはそのときしか見ることができないわけで、やられてしまったプレーを次に修正してやられないようにするには、相手がいま何してきたかをすぐに把握する能力が必要です。なかなか難しいかもしれませんが、プレーを1回だけ見て、「ディフェンスはこうで、オフェンスはこういう狙いがあって、こういうルートを走ったからタッチダウンになった」というのをわかるようにしておくといいと思います。

 

余談

ちなみに、自分のチームでは『自分は、DFを釣っていく人だな、、、』みたいなことは考えないようにレシーバーには言ってあります。

 

DFを釣るために必要な動きというのもあるので、全員がプレーをしっかり理解して囮になる人とターゲットになる人がきっちり動けるのが理想的だとは思いますが、チーム事情からそこまではなかなか難しいと思っています。レシーバーが『自分は、DFを釣っていく人だな、、、』と考えることによって、ルートランで手を抜いて結果的にDFが釣れないことがあります。

 

そうなってしまうのであれば、むしろ全員が『自分がメインターゲットだ』と思ってルートランをすることによって、結果的にDFが釣れるという感じでいいのかなと考えています。

 

なので、自分のプレーブックにはメインターゲットだったり、誰に投げるみたいな意図は書かないようにしています。

 

とは言いつつ、オーディブルでルート変更したりとか、相手ディフェンスによって走り込む角度を変えたりとかすることもあるので、そういうのは試合をたくさんこなすことによって何となく相互理解をしていくという感じで進めています。サイドラインや試合後とか、後日動画を見つつ、「ここはこう走って欲しかった」みたいなことを話すこともあります。

 

動画での試合レビュー

自分は試合が終われば自チームの試合はだいたい動画を見るようにしています。自分はQBなので、そのときそのときの自分の判断は適切だったのか、他に空いているレシーバーがいたのかみたいなことは確認します。だいたいは自分の下手くそ加減に向き合うことになるので、なんとなく今後の自分の課題を見付けるようにはしています。

 

レシーバーの人がどのような観点で試合を振り返ればいいのか、ということについては難しいですが、「自分が効果的な動きをしていたのかどうか」ということでいいと思います。

 

先述したようにQBが意図したように動けているのか、相手ディフェンスやシチュエーションを把握して適切なゾーンに走り込めているのかチェックする感じでしょうか。レシーバーの目線ではいいところに走り込んでいて、「パスさえ投げてもらえればTD取れたのに」みたいに思ってみても、QB目線で見ると全然そんなことないというケースは多いです。

 

動画だとある程度はQB目線がわかるので、そういった齟齬を把握することができます。

 

あとは、自分の動き自体の出来をチェックするのもいいと思います。

 

自分は「姿勢が悪いなー」とか「投げ方をもう少しこうなればいいのになー」とか「ここのドロップバックはいい感じでできるかなー」とかそういうのも見ています。レシーバーであれば構えから加速のステップ、ブレイクカットや捕球のときの腕や手の使い方とかでしょうか。

 

どんなスポーツにおいても自分がイメージしている動きと実際の動きのギャップを埋めるというのは非常に重要なことなので、戦術的なことは置いといて、イメージ通りの動きができているのかという観点で動画を見てもいいのではないかなと思います。

 

 

というわけで、今回はプレー理解度を高めるトレーニングと動画での振り返りのポイントについてでした。

Written by HOMMURA Kyohei. (@YouTube&@Twitter&@Facebook)