Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
今回は寄稿記事です。
執筆いただいた高橋さんはまだお会いしたことがありませんが、このブログにあってアメフトを勉強するために資料をご提供いただくなどお世話になっている方です。
新潟でアメフトやフラッグフットボールの活動をされているということで、フラッグ関係者の方々に是非それを知って欲しいと思い執筆をお願いしました。
Written by TAKAHASHI Kosuke.
初めまして髙橋孝輔と申します。
現在、新潟県アメリカンフットボール協会の理事、そしてJPFF所属の新潟ファイティングシャークスの代表を務めさせていただいております。
現在、新潟県にフラッグフットボールとアメリカンフットボールを普及させようと活動しています。
新潟県のフラッグフットボール普及活動
今回、新潟でのフラッグフットボールの取り組みのご紹介と今後展開しようと思っている事について寄稿させていただきました。
昨年の活動は①体験会の実施、と②小学校の先生へのインタビュー、を行いました。
体験会の実施
昨年の5月ごろから小学生を対象にフラッグフットボールの体験会を始めました。 当初は、知り合いに声を掛けて子供を連れてきて頂いて教えるという形から始めたのですが、毎回人を集めるというのは非常に大変だったので、総合型地域スポーツクラブの方にお願いして既存のプログラムの中にフラッグフットボール体験を入れて頂くという方法をメインにして行うようにしています。
総合型地域スポーツクラブの他にも、地域のスポーツ協会や大学などと連携してフラッグフットボールを体験する機会を作ったりして、昨年は6会場で全11回、のべ173人(実数だと80人くらい)の子供にフラッグフットボールを体験してもらうことができました。新潟県は人が多い地域が点在しているため、体験会の会場は北は村上市、南は長岡市の広範囲(直線距離で110kmくらい)となりました。
引き続き継続して、フラッグフットボールのチームが地域にできるような方向に持っていきたいと考えています。
小学校の先生へのインタビュー
また小学校の授業にフラッグフットボールを取り入れてもらうためにはどうしたら良いか?を探るために、新潟県にいらっしゃるフラッグフットボールの教育的効果についての論文を執筆された先生や、日本フラッグフットボール協会の用具寄贈キャンペーンに当選された小学校にインタビューを行いました。
その結果、
- まだフラッグフットボールの道具が足りない。
- 大規模な小学校で授業の児童数が多い場合には先生の技量が必要。
- カリキュラム上はサッカーやバスケットボールと同じ位置なので、優先してフラッグフットボールが選ばれるためには教育的意義について理解される必要がある。
というようなことがわかってきました。
また、一度小学校の先生向けの実技研修会にも参加させて頂きました。先生方がどのような悩みがあるのかについて、体験することで理解しようと思ったからです。
そこで感じたのは、特に若い先生方は教え方に不安を持たれているということです。フラッグフットボールのような自身が経験したことの無い新しいものについては、どのように教えたらよいか自信がないと授業で取り入れないのではないか、と感じました。
今後の展開
- 体験会の継続実施
- 先生向けのフラッグフットボールの指導法に関する研修の実施
- 規模が小さい小学校に対する出張指導の実施
- 社会人のフラッグフットボール大会の開催
1.については前述したように、継続実施することでチームができるようにしたいと思っています。体験会を実施する総合型地域スポーツクラブの数をもっと増やせるように営業活動もさらに行っていきます。
2.3.については昨年行ったインタビューを元に立案しました。
2.は小学校でフラッグフットボールの授業をやってもらうためにはやはり先生にフラッグフットボールの授業実施法について研修を行う必要があると判断しました。
新潟市や新潟県の教員向けの研修を実施している機関がそれぞれあるのですが、そこで開催できないか現在打診中です。そこでできれば一番良いのですが、難しい場合は単独での開催などの展開を構想しています。
もちろん私達は小学校で授業をしたことが無いので、新潟にいるアメリカンフットボール経験者の先生と協力しあったり、外部からフラッグフットボールの指導実績が豊富な先生に来て頂くようなことを考えています。
また、新潟県の小学校の先生は新潟大学教育学部出身の方が多いので、新潟大学アメリカンフットボール部タイガースと協力して、将来の小学校の先生に対して学生のうちにフラッグフットボールの教え方を学んでもらうようなイベントをやることも考えています。
3.については、インタビューを通して小規模な小学校では指導に対するニーズがあると感じました。それは、小規模校なら道具と指導者が最少で済むこと、言い方が悪いですが多くの小規模校は田舎にあるのでどの競技も指導者が不足していること、少人数なので体育館で実施できること、等の理由からです。小規模な小学校をリストアップして提案をローラー的にやっていくことを考えています。
2.3.によって昨年のべ173人だった体験人数を今年は少なくとも500人、できたら1,000人にしたい、と思っています。
4.ですが、フラッグフットボールのチーム結成や普及を進める中で教えられる指導者の確保が必要になってきます。現状の新潟県のアメリカンフットボール事情を見てみると、過去のアメリカンフットボール経験者が、現在はアメリカンフットボールとなんの関わりも無くなってしまっている場合がほとんどです。
なのでハドルボウルのように、新潟県のアメリカンフットボール経験者をもう一度フラッグフットボールによって集めて、しっかりとしたコミュニティにしてあげることが、指導者の確保や普及活動の推進に必要だと考えています。
アメリカンフットボールを続けられなくても、フラッグフットボールなら続けられる、という人が増えてくれば新潟県のアメリカンフットボールコミュニティがもっと発展するのではないかと思います。
以上のような感じで新潟県のフラッグフットボールを活性化させていきたいと思っています!
また、ここには書きませんでしたが、アメリカンフットボールの方も活性化のために色々とやっていきます。
新潟からフラッグフットボール&アメリカンフットボールの新しい価値を発信できるように頑張ります。
読んでいただきありがとうございました!!
連絡先
新潟ファイティングシャークス連絡先
niigata_fighting_sharks@yahoo.co.jp
チームHP(TwitterとFacebookもやっています)
http://fightingsharks.wix.com/niigata
髙橋孝輔
新潟県アメリカンフットボール協会 理事
新潟ファイティングシャークス 代表
kosuke.takahashi39@gmail.com
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Written by TAKAHASHI Kosuke.