Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
今回はNFL FLAG南関東大会に向けてweb上で受けられるルールテストを作成したので、それについて書きたいと思います。
忘れられない一言
数年間のことになりますが、ある古くからフラッグフットボールをされているチームと対戦したときに、終盤で少しルールのことで揉めたことがありました。
その当時はチームは6人、うち1人は控えQBで、全員リャンメン出場でやっていた頃でした。そんな自分たちにベテランフラッグフットボーラーが浴びせた忘れられない一言があります。
「お前ら、アメフト知ってんのか!!」
いま考えらればギャグだったのかも知れません。負けているからおかしなこと口走っただけかもしれません。
ただ自分たちは、アホなこと言う人いるんやなぁ、という感じで、疲労困憊でしたし、相手にしませんでした。結果、自分たちがしっかり「フラッグフットボールの」ルールを知っていたので自信持ってプレーし、その試合も勝つことができました。
いま運営の立場になって思うのが、正直「こういうことをいう人はフラッグフットボールのフィールドからご退場願いたい」ということです。
フラッグフットボールをされている方の多くはアメフト経験者なのかもしれませんが、そういった方々のために大会があるわけでもなんでもなく、普及という観点ではそれ以外の人にどのようにアプローチしていくか、というのが大きなポイントになっています。そんななかでアメフトの世界や文化をフラッグフットボールに持ち込むのは極めて悪手であると考えています。
それは自分自身が、アメフト経験者ではなく、まだそのアメフトの文化が残っていることに苦労してきたからというそう考えているというのもあります。異論はあるかもしれません。
ただ、ろくにルールを把握しないまま、困ったらアメフトのルール持ち出して主張し出して、正しい主張している人間を恫喝するような大会に未来はありません。
なので、アメフト未経験者やフラッグフットボール初心者には徹底的に優しく、アメフト経験者にはフラッグフットボールのルールの遵守や把握の徹底をお願いしていきたいと考えています。
オンラインテスト
大会参加者にルールを守ってもらうためにいままで講習会などを開いてきましたが、参加者一同が集まることは難しく、代表者を集めて講習会をしてもそのチームのメンバーには伝わらないことも多々あります。
そういった状況をどうしたらいいのかと考えた結果が、テストをweb上で受講できるようにすることでした。
このやり方なら誰でもルールテストを受けることができるし、チーム名や得点も把握できるようにすれば合格ラインを設定して合格になければ大会に参加できないというようなこともできます。(実際にするかどうかは検討中)
ただ、合格点などは設定しなくても、一度ルールテストを受けていただけるだけで、何となくこんな感じかなと曖昧に思っていたところがクリアになったり、ちゃんとルールを覚えておかなければ損だなと思ってもらえればいいかなと思っています。
こういったことは参加のハードルを上げてしまう可能性もあり、その点は懸念しています。しかし、ルールは試合を成立させるだけのものではなく、一番は安全を確保するものです。安全が確保されていないままでは楽しむことはできません。双方が安全にプレーしていくために、いままで少しおざなりになっていたルール遵守の強化に努めていきたいと考えています。
ちなみに、オンラインでルールテストが受講できるようにする、というアイディアは「ワールドラグビー競技規則ウェブサイト」を参考にしました。
ワールドラグビー競技規則ウェブサイトが凄い。
— Ryo Sawanaga(澤永 遼) (@wasanaga) 2015年7月2日
①世界11言語に対応(日本語も)
②アップルストアで競技規則をDL出来る
③競技規則テストをオンラインで受けられる
④その合格書も発行されるhttp://t.co/IfD3oDvnw8 pic.twitter.com/mXvbYJJaZM
出題の内容
今回の問題の内容については、いくつかのチームに趣旨を説明して考えていただきました。
出題するポイントとしては下記の3つです。
- プレーヤーとして対戦相手にちゃんと知っておいて欲しいことについて
- 審判を担当する人に最低限知っておいて欲しいことについて
- 審判をしていて困った事例について
この3点をもとに考えていただいたポイントをテストというカタチでまとめました。下記のURLから受けることができます。
4月18日(火)現在、正誤判定はできるようになっていますが、解説できていません。出来上がり次第このブログに載せます。
もしかしたら操作ミスで正誤が間違っていたり、表現の仕方ですぐ正解がわかってしまったり、説明不足だったり、完成度が低いかもしれません。ですが、1回目ということで多少はお許しください。
たくさんの方が受講していただけるとうれしいです。
ということで、オンラインテストについてでした。