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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~My Weapon is untiring K.U.F.U.~

NFL FLAG大会規則解説

 あとで読む

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Written by Kyohei. (@twitter&@facebook)

今回は先日行われました審判講習会の内容について書きたいと思います。他地区や他カテゴリの方にも参考になると思います。

 

ちなみに、JFFO(日本フラッグフットボール協会)が関わっているルールは2種類あり、JFFO公式規則とNFL FLAG大会規則があります。

 

 

「JFFO公式規則」というと主に小学校の教育現場を中心とした大会において適応されるルールです。

 

www.japanflag.org

 

NFL FLAG大会規則はそのままNFL FLAG大会にのみ適用されるルールです。

www.japanflag.org

 

NFL FLAG大会はJFFO主導というよりかは、NFL FLAG実行委員会が中心となって開催されています。

 

この実行委員会というのも各地区の調整のための存在であり、NFL FLAGは基本的には出場チームが自分たちで運営していこうというスタンスの大会です。もっと競技者が増えていけば、出場チームと運営は別になっていくと思いますが、現状はマンパワーが足りず審判などにもご協力いただいている次第です。

 

また、NFL FLAGは誰でも気軽に楽しめる大会を目指しています。なので、大会規則も最低限の記述となっております。

 

そのため、アメフトやフラッグフットボールの国際ルールとは違う点が多々あります。これからアメフト経験者以外にも普及させていくためにも、NFL FLAG公式規則への理解と遵守徹底をお願いいたします。


ということで、大会規則のページ順に解説していきます。

 

南関東大会の一般と女子カテゴリにおける解釈になりますので、地区で違う解釈をされている場合がありますのでご了承ください。

 

大会規則の運用

page1

「NFL FLAG大会規則は、競技者の年齢、レベル、グラウンド事情、大会の規模や運営に応じて変更することが可能です。」

 

ここから、南関東大会ではチーム数が多かったり、会場が狭い場合、試合時間を短くしたりフィールドを狭く設定しています。

 

今回の大会では、試合時間は【前後半それぞれ15分間】で統一いたします。

 

ウォータータイムアウトはその日の天候などによって判断しますが、タイムアウトの時間は【30秒間】で統一いたします。

 

等々力会場は少し狭いので、【横幅27ヤード】に、また、一方のエンドゾーンを省略し両チームが同じ方向に攻撃を行う【1WAYフィールド】で行います。

 

【1WAYフィールド】の場合、インターセプトが起きた場合はボールデッド地点をセンターラインで線対称の位置に移動して次の攻撃を行います。特別ルールとして、この作業を行っているときに試合時間が終了した場合には最後に1プレー行うことができます。(放棄しても構いません)

 

 

選手

page3

「① フィールド上の選手は、両チーム5人ずつで行う。怪我などにより、チームのメンバーが減ってしまった場合、安全を考慮して1チーム最低4人はフィールド上にいなければゲームは中止とする。」

 

3人になった時点で試合中止とし、負けとします。5人以上いる場合でも4人でプレーしても構いませんが、5人目が入ったり出たりで交代を装うことで相手を混乱させた場合は反則となります。(page11 その他の反則)

 

また、敵陣エンドゾーン奥にボールがいったときにサイドラインの選手が代わりに取りに行くことがありますが、その選手がサイドラインのチームエリアに戻るまでプレーを開始することはできません。

 

 

「② (略)フラッグと同系色、またはフラッグと混同するようなラインが入っているパンツの着用は禁止する。」

 

チーム内でフラッグの色を統一する必要はありませんが、赤のパンツでオレンジのフラッグを使用することはなるべく避けてください。また、フラッグの色に関わらずパンツの側面に太いラインが入っているものは使用しないでください。

 

 

「⑥ 試合球・フラッグは、NFL FLAG公認球・NFL FLAG公認フラッグを使用する。」

 

ハドルボウルやFリーグなどで使用されているアメフトのレギュラーサイズのボールを使用することはできません。

 

 

ゲーム

page3

「① ゲーム開始時に、ジャンケンまたはコイントスを行い、勝ったチームが『攻撃か守備』、『フィールド』のどちらかを選択する。負けたチームは残りを選択する。」

 

勝ったチームは4択になります。「選択しない」という選択はできません。1WAYフィールドの場合は勝ったチームが「攻撃か守備」のみを選択します。

 

 

ゲームの時間とタイムアウト

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「⑤ チームがタイムアウトを取ったときは、ランニングタイム中であっても計時を停止し、タイムアウト後のスナップから計時を再開する。」

スナップから計時するのはこのケースのみです。記述はありませんが、試合開始は【レディー・フォー・プレーから計時】してください。

 

試合前のセレモニー後にサイドラインでハドルする時間は設定させていないため、速やかに試合開始の準備をしてください。

 

 

得点

page5

「タッチダウンは、腰(腰部の中心)の位置がゴールラインを超えたことで判定する。」

 

アメフトや国際ルールであればボールの位置で判定しますが、NFL FLAGは腰の位置で判定します。ボールを前に出すことは無意味であり、危険なのでやめてください。

また、足がラインを超えている場合でも腰が入っていなければタッチダウンとはなりません。

 

 

ボールデッドになる時

page6

「④ ボールキャリアのフラッグが取られていなくとも、選手が密集して、プレーがこれ以上進まないと判断された時、ボールキャリアが後ろ向きに走るなど、プレーの継続が危険と判断された時」

 

ボールキャリアはディフェンスを避ける義務があります。接触した場合にはオフェンスの反則になります。

したがって、ボールキャリアがディフェンス2名以上に囲まれてしまった場合には自ら止まってフラッグを取られるようにしてください。

 

後ろ向きで走った場合でも後ろにディフェンスがいない場合にはボールデッドにはなりません。1人でもフラッグを取りに来ているディフェンスがいた場合はすぐにボールデッドとし、審判は接触を防ぐためにすぐにホイッスルを吹いてください。

 

 

「⑤ ボールキャリアがボールを落とした時」

 

この場合のボールデッド位置は、ボールを落としたときの腰の位置です。ボールを前方後方どちらに落とした場合でも変わりません。また、落としたボールを相手チームがキャッチした場合はその時点でボールデッドとします。攻守交代にはなりません。

 

 

「⑧ 審判が誤って笛を吹いた時 笛が吹かれた時点で攻撃側のチームが、笛を吹かれた地点でボールデッドとするか、やり直すかを選択できる」

 

今シーズンより追加された項目です。

ボールキャリアがフラッグを取られていないのにホイッスルが鳴った場合、その時点でボールデッドとなり、その地点から次の攻撃をはじめるか、やり直すかをオフェンスチームが選択できます。

ミスホイッスルが鳴ったあとにエンドゾーンまで走ってタッチダウンとなっても無効になります。

 

 

オフェンス

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「② プレーは必ず、攻撃側選手(センター)による、両足の下を通すスナップで開始される。」

 

国際ルールでは両足の下を通さないスナップも認められますが、NFL FLAGでは認められません。また、センターがお尻の下でボールをしばらく保持するプレーも認められません。

 

 

「注釈 クォーターバックのみが直接手渡しでスナップを受けられる位置にいることができる。」

 

センターの後ろに直接スナップを受けられる位置に2人いることはできません。

 

「注訳 ボールを持って走るプレーを『ランニングプレー』と言います。前方向に投げるプレーを『パスプレー』と言います。」

 

パスプレーは前方向のパスを使われているプレーすべてを指し、レシーバーがスクリメージラインの手前か奥かは問いません。したがって、ノーランニングゾーンでスクリメージライン手前のレシーバーに前パスをして走っていくプレーは可能です。

 

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また、ピッチ・ハンドオフはスクリメージラインの後方なら行うことができるので、前パスを受けた選手がピッチやハンドオフを行うことも可能です。

 

 

「2 パス・ピッチ・ハンドオフは、攻撃側スクリメージラインの後方で行う。」

 

スクリメージラインの後方であるかどうかの判断基準はボールキャリアの足の位置になります。最後に地面に足がついていた地点がスクリメージラインより後方であればパス・ピッチ・ハンドオフは認められます。

 

前パスを投げる時にスクリメージ前で踏み切って、ジャンプしながら投げたあとにスクリメージを超えて着地した場合でも前パスは認められます。

 

 

【その他、オフェンス、ディフェンスのセット時などについても基準は地面と接地している点とします。】

プレー開始前にオフェンスの頭がスクリメージラインを超えていても足が超えていなければ構いませんし、ラッシャーについても同様です。

 

 

「4 ピッチ、ハンドオフについて」

 

ハンドオフが成立するのは最初にボールを保持した選手がボールから手を離した時点であり、主審がそれを確認できる場合に限ります。ボールから手を離すのがほんの一瞬であったり、ほんの少しだけで主審が確認できない場合はハンドオフが成立したとは認められません。

 

 

「⑦ 攻撃側選手がパスを投げると同時に守備側選手がフラッグを取った場合は、パスを投げたことを認める。投げる動作中にフラッグを取られた場合は、その地点でボールデッドとする。」

 

この点について審判講習会では誤った説明をしてしまったかもしれません。判定はボールが手から離れる瞬間で、フォーム途中であればディフラッグ成功、離れるのと同時であればディフラッグ不成立とします。

 

 

「⑨ フラッグが取れた選手がパスをキャッチした場合は、パスは成功となるがボールをキャッチした時点でボールデッドとなる。」

 

レシーバーが走っている途中で自分でフラッグを取ってしまうことがよくありますが、どこでフラッグを落としたかは関係なく、ボールをキャッチした時点でボールデッドになります。エンドゾーン内でキャッチすればタッチダウンになります。

フラッグが左右に正しく装着されていない場合でも同様です。

 

page8

「① ボールキャリアは守備側選手を避ける義務がある。」
「② ボールキャリアは、ジャンプ、ダイブ、スライディング、スピンをしてはならない。」
「注釈 スピンとは『360度程度の他の選手に接触してしまうような急激なターン』を指す。」

 

180度程度のターンをすることは可能ですが、ディフェンスがいるなかで後ろ向きに走ろうとした場合はボールデッドになります。ジャンプ、ダイブ、スライディング、スピンを行った場合はバイオレーション(罰則を伴わない反則)でボールデッドとなります。

 

 

ディフェンス

page8

「⑤ 守備側選手がパスプレーを防ぐために、パスを投げようとしている攻撃側選手に対して、手を上げて覆いかぶさるようにしたり、手を挙げて突進したりして接触してはならない。」
「注釈 手を挙げて真上にジャンプして、パスプレーを防いでも構わない。」
「⑥ 守備側選手がパスプレーを防ぐために、他の選手に接触してはならない。」

 

ラッシャーがQBに向かって手を挙げながらジャンプするプレーは大変危険ですので禁止です。パスをブロックするさいには真上に手を挙げて、真上にジャンプしなければいけません。

 

また、ラッシャーだけではなく他のディフェンスがパスカットを行う場合においても同様の基準とし、パスをキャッチしようとするレシーバーの後ろから肩越しにカットしにいくようなプレーは接触を引き起こす可能性が高いので禁止とします。横から手を出すのであれば構いません。ボールを見ているかどうかは判定の基準にはなりません。

 

 

罰則の施行

 

罰則には5ヤードと10ヤードの2種類があり、接触に関わる反則は10ヤード罰退、その他は5ヤード罰退になります。

 

ラッシュ妨害については、ラッシャーとオフェンスが接触した場合は10ヤード罰退、ラッシャーの走路を妨害した場合は5ヤード罰退となります。

 

 

ちなみに、ラッシュ妨害についてはQBが左右にロールアウトした場合でも有効になります。他の大会のルールの場合、ラッシャーがプレーを始める前に手を挙げなければいけませんが、NFL FLAGの場合は必要ありません。

 

また、国際ルールではセンターがその場で動かなければラッシャーはそれを避けなければいけない、というルールがありますが、NFL FLAGにはそのようなルールはありません。いかなる場面においてラッシャーの進路は優先されます。

 

 

3 共通する罰則

「① 罰退距離が、施行地点からゴールラインまでの距離の半分を超えてしまう場合は、ゴールまでの半分の距離の罰退を施行する。」

 

5ヤード罰退の場合は残り10ヤード以内、10ヤード罰退の場合は残り20ヤード以内のときにハーフディスタンスとし、残りの距離の半分の距離だけの罰退となります。

 

例外的にオフェンスが自陣エンドゾーン内で反則を犯した場合はセーフティとなります。

 

4 罰則の施行

「例外:インターセプト後に発生した反則は、ボールデッド地点を反則地点とする。ただし、反則発生地点がボールデッド地点より後方の場合は、ボールデッド地点から施行するか反則発生地点から施行するか被反則チームが選択できる。」

 

よくあるケースとしてインターセプトしたディフェンスのフラッグをQBが取ろうとしたときにラッシャーが邪魔してしまった場合です。

 

審判講習会では「ボールデッドから10ヤード罰退」と説明しましたが、反則発生地点を選択することができます。

 

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ディフェンスがインターセプトTDする間に3ヤード地点でラッシャーがQBを邪魔したとします。

 

この場合、ボールデッド地点はゴールライン、反則発生地点は残り3ヤード地点となり、リターン方向において反則発生地点がボールデッド地点より後方にあるので、リターンTDは無効となり、オフェンスはどちらを施行地点するのかを選びます。

 

ボールデッド地点を選べば、攻守交代して残り10ヤード地点から、反則発生地点を選べば攻守交代して残り13ヤード地点から攻撃を開始します。

 

 

「インターセプト後に発生した反則」とありますが、ラッシャーがQBに向かってジャンプしたり、パスを投げたあとに勢い余ってQBに接触した場合はディフェンスのインターセプトのタイミング関係なくインターセプト前の反則とします。

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上図の場合においては、オフェンスは罰則を辞退しない限り、インターセプトリターンTDは無効となり、攻守交代は起こらずプレビアスから10ヤード罰退してファーストダウンとなります。

 

 

ちなみに、ランアフターキャッチやリターンのさいに進路を邪魔してしまうケースが多々あります。手を挙げて止まっていれば反則を取られない、というような記述はありませんので、いかなる場合においても進路を邪魔してしまえば反則となってしまいます。

 

とは言っても避けるのは難しい場合があります。そうした場合に限り、故意的なものであるかどうかを判断します。大きくプレーに影響を与えたと主審が判断すれば故意ではなくても反則を取られることになります。

 

 

反則

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1 アンスポーツマンライク・コンダクト

「明らかに卑怯な行為が試合中に発生した場合は、レフリーは、罰則や得点を与えたり、試合を中止するなど、適切と判断するいかなる処置も行うことができる。」

 

フラッグフットボールでは反則施行はすべてプレビアスであるためロングパスへのインターフェアについてはいわゆる「やり得」になってしまいます。タッチダウンを防ぐ代わりに10ヤード罰則で済んでしまうからです。

 

サッカーであれば「プロフェッショナル・ファウル」と解釈されますが、一切の接触を禁止しているフラッグフットボールにおいてこういった行為はアンスポーツマンライク・コンダクトの対象とします。ロングパスのインターフェアすべてを「やり得」とはしませんが、明らかに故意に接触しにいったと審判団が見なせば反則を適用し、反則発生地点を罰則施行地点としても構いません。

 

また、相手チームや審判団への暴言についても対象になります。暴力については退場処分となります。

 

アメフトOBチームもたくさんエントリーいただいていますが、人数が多くガタイがよく、体育会系のノリなので、正直未経験者にとって威圧感はハンパないです。お互いが楽しくプレーできるようにご配慮いただけますと嬉しいです。

 

あと、たまにあるのが、取った敵チームのフラッグを地面に叩きつけるなどの行為です。これもアンスポーツマンライク・コンダクトの対象となります。

 

審判団はアンスポーツマンライク・コンダクトを適用する場合は必ず4人で集まって判定について確認し、両チームに説明してから罰退を施行してください。

 

 

page11

2 バイオレーション

「クォーターバックが自らそのままボールキャリアとしてスクリメージラインを越えた。」
「ノーランニング・ゾーンでランプレーをした。」

 

パスを投げた選手の足がスクリメージラインを越えている場合、その選手がスナップを受けた選手かによって処理が変わります。

 

・スナップを受けた選手の場合

QBランを行ってしまったと解釈し、足がスクリメージラインを越えた時点でボールデッドとなり同じ地点から次の攻撃を行います。パスをインターセプトしても無効。

 

・ハンドオフやピッチを受けた選手の場合

足がスクリメージラインを越えてもボールデッドにはならずイエローフラッグが投げられるのみです。プレー終了後プレビアスから5ヤード罰退する。インターセプトした場合、ディフェンスチームが罰則の辞退を行えば有効となります。

 

・ノーランニング・ゾーンの場合

パスを投げたのがどの選手においてもボールキャリアの足がスクリメージラインから越えた場合はボールデッドとなり同じ地点から次の攻撃を行います。

 

 

page11

3 反則一覧

「スタート時の反則」

 

スタート時の反則を行った場合には即座にボールデッドとなり、被反則チームが辞退することはできません。審判はすぐにホイッスルを鳴らしプレーを止めます。

 

 

NFL FLAGコード

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1 スポーツマンシップ

「スポーツマンにふさわしいフェアな競技活動を行うこと。プレー機会を尊重し、意図的に時間を費やすような行為は慎むこと。」

 

一般カテゴリにおいてはレディー・フォー・プレーから15秒以内にプレーを行わなければいけないので、そこまで意図的に時間を消費させることはできません。ですので、14秒でプレーを開始していくことについてはそこまでコードに引っかかるという解釈はしませんが、例えば、ボールをいつまでも取りに行かなかったり、反則で頻発されることについてはレディー・フォー・プレーまでの時間を浪費させていることになりますので、慎むようにしてください。

 

 

5 警告や退場などの審判規定

「判定や残り時間の確認はフィールドキャプテンが行うこと」

 

またにチームの数人が審判を囲んで抗議するシーンが見られます。判定について不明な点がある場合においてはフィールドキャプテン1名のみが審判団と話をするようにしてください。

 

また、残り時間の確認も誰彼聞いていると審判の試合運営に支障をきたすので、フィールドにいる特定の選手のみが行ってください。

 

 

大会規則については以上になります。

 

審判法については後日書きます。

Written by Kyohei. (@twitter&@facebook)

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