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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

フラッグフットボールにおいてプレーコール負けをどう考えるか vol.1

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Written by HOMMURA Kyohei. (@YouTube&@Twitter&@Facebook)

今回はコール負けに対する考え方について書きたいと思います。

 

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フットボールにおける戦略戦術

アメリカンフットボールやフラッグフットボールには絶対的な作戦というものはなく、「Aには強いけどBには弱い」「AにもBにもそこそこ強いけど、Cにはどうしようもなく弱い」というようなすべての作戦に一長一短があります。

 

なので、オフェンスとディフェンスは毎回相手の作戦を読んで、当たっていれば成功、外れれば失敗というのを繰り返していきます。

 

この読み合いでの成功率がそのまま試合の勝ち負けに直結するわけですが、よほど相手チームを研究していない限りすべてを成功することはありません。

 

作戦負けをしてしまうことを「(プレー)コール負け」と言いますが、試合のなかでこのコール負けは必ずあるので、そういったときにどうするのかを考えておかなくてはいけません。

 

オフェンスとディフェンスではコール負けに対する考え方が違いますが、QBの視点からオフェンスのコール負けについての自分の考え方を書いていきます。

 

Kuriさんが書いていただいた記事にもあるように、セットの段階でコール負けに気が付いた場合にはオーディブルで作戦を変えるのが理想的です。また、レシーバーが助けてくれるようであればそのレシーバーに投げきることを考えます。

 

qboekendorp.hatenablog.com

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ただ、オーディブルコールは事前の準備が、レシーバーが工夫するにしてもQBとの考え方の摺り合わせが必要で、実際にやっていくにはなかなか難しいものがあります。

 

なので、何を考えるかというと、「どのように失敗するか」です。

 

どのように失敗するか

オフェンスにとって一番やっていけない失敗はインターセプトです。次にセーフティです。この2つは攻撃権を失う以上に失点してしまうので、なんとしても阻止しなければいけません。

 

「いかに成功させるか」に注力しすぎてインターセプトやセーフティをやってしまうくらいであれば、「いかに成功させるか」は一旦置いておいて「どのように失敗するか」を考えます。

 

試合のなかでどうしても得点しなければいけない状況はそこまで多くありません。だったらまずは失敗を受け入れてリスクを避けにいくというのもありだと思います。

  

では、具体的に失敗するのか。

 

1.タイムアウトを取る。

一番手っ取り早い方法で、もう一度ハドルをする機会を作って作戦を変えます。ただ、本来はタイムマネジメントで使いたいはずのタイムアウトを使ってしまうという点でリスクはあります。

 

qboekendorp.hatenablog.com

 

2.パスを投げ捨てる。

レシーバーに向かってではなく、サイドラインの外に向かって投げてしまえばパス失敗にはなりますが、インターセプトやQBサックを食らうことはありません。ただ、投げ捨てたつもりがパスが短くなってインターセプトされてしまうということもたまにあるので注意が必要です。

 

 

3.プレー崩れを狙う。

本来のパスコースとタイミングで投げることを諦めて、レシーバーがディフェンスをうまく振り切ることを待ってからパスを投げます。QBはラッシャーに追われる時間が長くなるためサックを食らうが高く、いつでも投げ捨てるつもりでやります。

 

4.ロングパスを狙う。 

多少のリスクを承知の上で成功を狙いにいくのであればロングパスのほうが、万が一インターセプトされてしまっても相手の攻撃開始地点を下げるので、まだマシです。

 

上に挙げているもののほうが「いかに成功するか」よりも「どう失敗するか」に比重を置いているやり方です。

 

2から4を同時にすることを考えて、プレー崩れのタイミングで外に向かうレシーバーに向かって、ロングパスを最悪サイドラインを割るぐらいで投げる、というのがとりあえずの最適な策だと思います。

 

状況もあるので、ロングパスにするかショートパスにするか、というのはインターセプトの危険性がどれほどあるか次第です。

 

基本これが正攻法だと思うのですが、自分は少し違う考え方をしています。それについては次回書きたいと思います。

 

qboekendorp.hatenablog.com

 

逆境を笑え 野球小僧の壁に立ち向かう方法 (文春文庫)

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ということで、コール負けについてでした。

Written by HOMMURA Kyohei. (@YouTube&@Twitter&@Facebook)