今回は「2ポイント・コンバージョン」について書きたいと思います。
「2ポイント・コンバージョン」というのは、タッチダウンを取った後に「トライ・フォー・ポイント」で2点を選択したときのことを言います。
NFL FLAGルールでは、「トライ・フォー・ポイント」で1点を選んだ場合は残り5ヤード地点から、2点を選んだ場合は残り12ヤード地点から1度だけ攻撃ができます。
残り5ヤードの1点を決めるのを失敗することはあまりありませんが、残り12ヤードの2点を決めるのはなかなか難しいです。
感覚的に成功率は1点が80%、2点が10%ぐらいだと思います。
ほとんどの場合で、確率の低い2点を狙いにいくよりも確実な1点を取りに行きます。
ただ、時には2点を取りに「2ポイント・コンバージョン」しなければいけない、またはしたほうがいいシチュエーションがあります。
・残り時間がほぼなく、2点差で負けている
2点差で負けているときに1点取りにいっても無意味なのは当然です。
ただ、残り時間で考え方が変わっていきます。
例えば、残り時間が1分間しかないときに【18-20】から【19-20】にしても、相手の攻撃で1分間を消費されて試合終了となり負けになってしまいます。
フラッグフットボールでは攻撃権があるときに、なにもしなくても15秒試合の時間を使うことができます。
15秒攻撃をせずにいると反則が取られ罰退になってしまいますが、それを3回繰り返すと、15秒×3回に審判作業を入れると1分間ぐらいは試合時間が経ってしまい試合終了で勝つことができます。
逆に言うと、残り1分間で負けている状態で相手に攻撃権がある場合はほぼ負け決定です。
なので、残り時間が1分間ないときに【18-20】となれば「2ポイント・コンバージョン」で【20-20】にしにいきます。
仮に試合時間の進行を止めることができるタイムアウトが残っていて、相手の試合時間の消費を30秒ほどに抑えられたとしても、残り30秒でのオフェンスで得点しなければいけない状況は1点取った【19-20】でも、2点を失敗した【18-20】でも変わりません。
なので、もしかしたらでも同点に持ち込める可能性がある「2ポイント・コンバージョン」を狙います。
他のシチュエーションについてはまた後日書きます。