Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
今回はアメフトのWebマガジンである「HUDDLE MAGAZINE」の4月号を購入したので、レビューしてみたいと思います。
引用:月刊HUDDLE MAGAZINE(ハドルマガジン)について:HUDDLE web (ハドルウェブ)
月刊HUDDLE MAGAZINEとは
アメフトの専門誌といえば「月刊Touchdown」がありますが、こちらは紙媒体の雑誌であるのに対して、「月刊HUDDLE MAGAZINE」はネット上で読むことができるWebマガジンです。
ネットが前提となっているので、プレー解説などにはリンクが貼ってあり、実際の動画も見ることができます。Touchdownでは写真や図でしか見られないところをHUDDLE MAGAZINEでは動画で見ることができるため、よりリッチな読書体験ができます。
雑誌の説明にはこのように書いてあります。
体力と闘争心、戦略・戦術とチームワークを駆使して勝利を目指すアメリカンフットボールは、『究極のスポーツ』と形容されています。ハドルマガジンは80年の歴史を誇る日本のアメリカンフットボールを中心に、競技の魅力を迫力ある写真と掘り下げた取材記事、そして臨場感あふれる動画を駆使してお伝えする新感覚月刊デジタルマガジンです。(毎月28日発売)
月刊HUDDLE MAGAZINE(ハドルマガジン)について:HUDDLE web (ハドルウェブ)
4月号の内容
3月28日に発売になった4月号の目次は下記の通りです。
- UCLAスプリング・ゲームに挑むOL庄島
- 関東TOP8スカウンティングレポート
- 水野彌一氏インタビュー
- ざっくりフットボール入門
- パーフェクトLBの鼓動
- TOMODACHIボウル
- カレッジ&U19アカデミーキャンプ
- オービックの公開フィジカルコンテスト
- 國嶋絢香のフットボールに首ったけ
- 東西中学生交流戦レポート
- 深読みNFLレポート
- トップレシーバー入門
- 春季主要ゲーム日程
最新号については無料で数ページ見ることができるのでそちらを確認すればさらに詳しい目次を知ることができます。
このなかで面白かった記事について感想を書いていきたいと思います。
オービックの公開フィジカルコンテスト「G-Day」
企画自体が非常に面白いものだったのですが、実際のコンテストの動画が見られるのは非常に楽しかったです。2トントラック40ヤード押しやタイヤフリップはさすがアメフト選手という感じですし、50m走の木下典明選手のスピードは圧巻でした。
國嶋絢香のフットボールに首ったけ アメフト入門特別編
観戦初心者の疑問に立命館大学のコーチや選手が回答するというコーナーでした。
國嶋さんは関西学生アメリカンフットボールリーグのオフィシャルナビゲーターであり、現役女子大生タレントらしいです。
引用:國嶋絢香 (くにしまあやか) (@ayakakunishima) | Twitter
質問事項は「ざっくりフットボール入門」とダブっているものがあったり、「走れるQBは使いやすいですか?」といったマニアックなものがあったり、ちょっとコンセプトとしてブレている感じがしなくもないですが、回答者によって違う意見を言ってるのが面白かったです。
「キッカーとパンターを違う選手がしていることが多いのはどうしてですか?」という質問に対してキッカーはパントのほうが難易度が高いと答え、パンターはキッカーのほうが3人で完璧に仕事しなければいけない分難しいと答えているのが興味深いです。
渡辺史敏の深読み「NFLビジネス」
マニングの引退に伴ってサラリーキャップにどのようにカウントされるのか、という話でしたが、QBブロック・オスウィーラーがタイタンズに移籍したと書いてあるのはきっとエイプリルフールでしょう。
木下典明&長谷川昌泳の「トップレシーバー入門」
かつてNFLに挑戦したオービックシーガルズ所属の木下選手と日本大学の長谷川コーチがヒッチ(5歩フック)の基本について動画付きで解説するコーナーです。
基本的な技術を動画付きで解説してくれるのはフラッグフットボーラーにとっても非常にありがたいです。このコーナーだけまとめて1冊にして欲しいです。基本的な動きだけではなく、5歩の1歩1歩で何を意識してどのような動きをしたほうがいいのか、ディフェンスがタイトカバーのディスガイズだったらどうすればいいのか、ランアフターキャッチはどのように動けばいいのかまで書いてあるので、かなり参考になります。
同じテーマで記事を書きたいところですが、有料記事の内容を書くわけにはいかないので難しいところです。
残念だったところ
不満というほどのものでもないのですが、閲覧の仕方がイマイチよくわからないというのがなかなかマイナスポイントであるように思いました。
説明は書いてあるにしても「雑誌のオンライン書店 Fujisan.co.jp」というのが馴染みがなくて戸惑いました。他にも「MAGASTORE」とAppleの「Newsstand」でも読めるようですが、多くの人も同じように戸惑うのではないかと思います。
PC上での閲覧だとページめくりやウィンドウを移動すると読めなくなる仕様が使いにくく感じたので、Andoridに「FujisanReader」というアプリを入れて読みました。ただ、それだと動画がイマイチ見にくかったので、このあたりのUIがよくなったらいいなぁと感じました。
定価1000円、割引があって800円という価格については少し高い印象はありますが、国内アメフトに興味がある人にとっては妥当な価格だと思います。ただ、「月刊Touchdown」も同じぐらいの価格なので、Webマガジンであることで製本コストや流通コストが圧縮されると考えるとお得感はそこまでないとも言えます。
まとめ
今回とりあえず4月号を買ってみましたが、来月も継続して買っていこうと思っています。最新号は目次のページを読むことができるので、興味なさげなトピックが多そうなら回避という感じでしょうか。
ネタバレしない程度にレビューを書いて売り上げに貢献できればと思っています。