RED ZONE

RED ZONE

フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

パスコース「コーナー」上達のコツ(フラッグフットボール)

Sponsored Link

f:id:boekendorp:20180528223723j:plain

Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)

今回はパスコース「コーナー」を成功させるためのコツについて書いていきたいと思います。

f:id:boekendorp:20170323231514p:plain

 

「コーナー」とは

フラッグフットボールでは各レシーバーがパスを受けるために走っていきます。誰がどのように動くのかがあらかじめ作戦で決められており、それぞれの走るコースには名前がついています。

 

そのひとつが「コーナー」です。

 

コーナーは5ヤード、または7ヤード真っ直ぐ走って、外側に45°曲がってパスを受けるパスコースです。内側に45°曲がるのが「ポスト」で、コーナーはそれの左右対称になります。

 

 

QBの左右どちらにセットしていても近いサイドライン側に曲がるのがコーナーです。

 

f:id:boekendorp:20170508201307p:plain

 

ちなみに、センターはフィールドの中央にいるのでどちらに曲がっていってもポストでありコーナーになってしまいます。インもアウトも同じです。このへんを事前にちゃんと決めていないといざプレーがはじまってみると左右反対に走っていくことになってしまいます。どのようにコースを呼ぶのかはチームそれぞれだと思いますが、自分は「センターは左セットレシーバー扱い」ということにしています。

 

内側から振り向く

かなり基本的なことですが、はじめたばかりだとよく振り向く方向を間違えます。もしかしたら、曲がる角度やQBの位置で変わるチームがあるのかもしれませんが、基本的には曲がった後に外側からQBを見ながら走っていきます。

 

f:id:boekendorp:20170508201325p:plain

 

わかりにくいかもしれませんが、ピンクの矢印の方向に首が回ることになります。

 

角度に気をつける

同じ45°に曲がるパスコースでもポストとコーナーではパスの種類が違います。

 

ポストの場合にはディフェンスが後ろにいる状況なのでパスはそのディフェンスが前に入られないような速くて真っ直ぐなパスを投げます。一方、コーナーではディフェンスは前にいたり、内側にいたりするので、そのディフェンスにカットされないように山なりのパスを投げます。

 

パスの種類が違うことで、レシーバーのパスを捕ることが出来るポイントにも違いが生まれます。速くて真っ直ぐのパスであればレシーバーの捕るポイントが前後してしまっても捕ることが十分に可能です。

 

しかし、山なりのパスは落下する一点でしか捕るチャンスがないので、レシーバーの走るルートがズレてしまうとなかなかキャッチするのが難しくなります。

 

f:id:boekendorp:20170508201353p:plain

 

なので、コーナーはポストよりも曲がる角度にシビアということが言えます。人によって曲がる角度が浅くなりがちだったり、深くなりがちだったり、癖が出てしまうので矯正するなり、QBに調節してもらう必要があります。

 

ボールが落ちるまで待ってから捕る

以前、後ろから投げられるパスを捕る練習を動画で紹介しましたが、コーナーはまさにこの練習のキャッチの状況になります。

 

 

落ちてくるまで待つ、というのは下図のようなイメージです。落ちる前にジャンプして捕ろう(青+紫)とするよりも、ジャンプせずに走り続けて捕ろう(緑)としたほうがいいということです。

 

f:id:boekendorp:20170508201548p:plain

 

走りながらジャンプできる高さはたかが知れていますし、仮にジャンプできたとしても体勢が悪くなってキャッチできる可能性はかなり低くなってしまいます。それならジャンプするよりも一歩でも前に走っていったほうが体勢よくキャッチ出来るか可能性が高まります。

 

1mジャンプするのはなかなか難しいですが、1m前に進むには1歩も必要ありません。

 

バスケをやってきた人はジャンプの最高到達点でキャッチする癖がついているのか待たずに上で捕ろうとしてしまう傾向があるように思います。それで捕れるのであればそれはそれでいいですが、捕った後に走りにくくなるデメリットもあるので、状況を考えて使い分けられるようにしておくのかいいと思います。

 

補足:QBロールからのパス

コーナーはQBが左右にロールするような作戦でうまく使えるパスコースです。下図のようにQBが右にロールしてサイドライン際を狙います。

 

f:id:boekendorp:20170508201610p:plain

 

この場合は、QBとディフェンスとレシーバーの位置関係がポストに似た状況になるので速い真っ直ぐのパスが有効です。

 

パスコースを練習しているときにQBがロールするのをあまり見たことありませんが、QBがロールすればレシーバーが向く方向が変わってきますし、実際の試合でロールしているケースも多々あるので普段から練習しておく必要があると思っています。

 

まとめ

ということで、コーナーを成功させるための3つのコツは下記の3点になります。

 

内側から振り向く

曲がる角度に気をつける

ボールが落ちるまで待ってから捕る

 

コースを走るときの動きのコツなどについては同じ角度で曲がるポストとほぼ一緒です。

 

 

ただ、キャッチするタイミングがポストよりも遅くなるので、曲がる瞬間にトップスピードで抜いていくというよりも、曲がった後に減速せずにしっかりスピードを保ってキャッチできるポイントに走り込むイメージのほうがいいかもしれません。

 

コーナーがうまく成功させることができれば作戦的にかなり広がりがでるので、難易度が高めですが練習しがいのあるコースだと思います。

 

アメフト スキル&ドリル入門

アメフト スキル&ドリル入門

  • 作者: トムボス,Tom Bass,後藤完夫
  • 出版社/メーカー: タッチダウン
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 単行本
  • 購入: 2人 クリック: 6回
  • この商品を含むブログを見る
 

 

ということで、パスコース「コーナー」を成功させるためのコツについてでした。

Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)