Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)
今回はNFLの歴代でも屈指のCB、チャンプ・ベイリーが語るコーナーバックに一番必要なスキルについて書きたいと思います。
Champ Bailey
チャンプ・ベイリーはワシントン・レッドスキンズやデンバー・ブロンコスに所属していたコーナーバックの選手で、コーナーバックとしてプロボウル(野球でいうオールスターゲーム)の最多出場記録を持っており、2006年には最多インターセプトを記録している名選手です。
以前のコーナーバックの記事にも書きましたが、コーナーバックが完璧にレシーバーをカバーするとQBはそこへパスを投げようとしないため結果的に優秀なコーナーバックは地味になってしまいます。
まったくパスが飛んでこないぐらい完璧なカバーをする選手を「シャットダウンコーナー」と呼ばれていますが、チャンプ・ベイリーはそんな選手の一人です。
優秀なコーナーバックとは
リチャード・シャーマンの記事にてコーナーバックは相手の動きを腰で把握して動くということを書きました。
オービック・シーガルズで活躍している木下典明選手がNFLに挑戦したときにはじめてNFLのコーナーバックと対戦したときの感想は、以下のようなものだったそうです。
まるで鏡にいる自分と対戦しているみたいでした。あいつら、どんなにシェイクしても(左右に体を振っても)全く軸がぶれないで、両足がいつも地面に接地しているんです。
シャーマンが言うように、優秀なコーナーバックはいくらカラダでフェイクしていても腰の位置を見ながら動きを把握しているため、余計な反応せずに対応できます。
一番必要なスキルとは
では、チャンプ・ベイリーが語るコーナーバックに一番必要なスキルとは何なのでしょうか。
記事のなかでで、チャンプ・ベイリーは以下のように語っています。
どんなに優秀な選手でもパスは決められるもの。肝心なのは、やられたあとの気持ちの持ち方。
やられても、常に“俺がナンバーワンだ!”と思いつづけることができる“コッキネス”(Cockiness)生意気さ、図太さ)こそが一流がもっていなければいけないメンタリティーだ!
一言に「メンタルコントロール」ということでしょうか。
前回のシャーマンの記事に持論として「所詮誰もがミスする」ということと共通する話だと思います。
相手にやられてしまっても、「次やり返そう」とか「関係ない」とか思えるメンタルがコーナーバックに限らずディフェンスプレーヤーにとって重要なことだと思います。
特にコーナーバックはミスれば一発でタッチダウンになってしまうポジションなので常に恐怖にさらされます。しかし、その恐怖でポジションを不必要に下げてしまったり、1歩目の反応が遅れるようなことがあれば余計パフォーマンスの質を落としてしまいます。
恐怖に打ち勝つ自信がメンタルやコッキネスにつながるんだと思います。
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ということで、チャンプ・ベイリーが語るコーナーバックに一番必要なスキルでした。