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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~武器はたゆまぬ K.U.F.U.~

社会人アメフト優勝決定戦「Xボウル(JXB2017)」観戦レビュー

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Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)

今回は2017年12月18日(月)に行われた「Japan X Bowl」についてレビューします。

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Japan X Bowlとは

略して「JXB」とも呼ばれる「Japan X Bowl」とは社会人アメリカンフットボールリーグの「X League」の優勝決定戦のことです。

 

 

大学アメフトの優勝決定戦を「甲子園ボウル」、「JXB」と「甲子園ボウル」の勝者同士で日本一を決めるのを「ライスボウル」といいます。

 

2017年シーズンのJXBは「富士通フロンティアーズ vs IBM ビックブルー」というカードになりました。

 

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富士通フロンティアーズは5年連続でJXBまで進出しており、昨シーズンは「オービックシーガルズ」を破り、そのままライスボウルも制覇しています。

 

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一方、IBMビックブルーは3年ぶり2回目のJXB出場で、今回勝てば初優勝となります。

 

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今回は連覇か初優勝かという注目カードとなりました。

2014年のJXBでは同じカードで、富士通フロンティアーズが44-10で勝っています。

 

そんなJXBを今回レビューしたいと思います。

 

前置き

これから現地で試合を見た感想を書いていくわけですが、一応ことわっておくと自分はアメフト経験もないので間違いがあるかもしれません。ご了承ください。

 

また、今シーズンのXリーグはほぼチェックできていないのですし、テレビ放送を見直したわけでもないのであくまで印象として語ります。

 

 

過去の記事もそんな感じです。

 

試合結果

ということでレビューです。

 

ネタバレを避けてもしょうがないと思うので試合結果を書きますと、63-23で富士通フロンティアーズの優勝となりました。 

 

はじめて生で60点台の得点を見たかもしれません。攻守において富士通フロンティアーズの圧勝でした。

 

圧勝の要因について少し書いていきます。

 

キックオフリターンタッチダウン

この試合において一番の見せ場になったのが最初のプレーでした。

 

いきなり富士通フロンティアーズがキックオフリターンタッチダウンを決め先制します。

 

チームカラーとしてはIBMはイケイケな攻撃チーム、富士通は試合巧者な守備チームという感じなので、IBMとしてはいきなり追いかける立場になったのは最悪でした。ここが圧勝のポイントとは言いがたいですが、ここで流れを掴んだ富士通は自分たちのペースで試合を進めていった感じがしました。

 

このあとIBMはエンドゾーン手前まで運び、スペシャルプレーでタッチダウンを狙います。

 

 

ここでインターセプトとなれば一気に試合が終わっていく感じがしましたが、パス失敗で済んだIBMは#21高木のランでタッチダウンを取り同点に追いついてまだまだいい勝負という感じでした。

 

エースWR栗原の負傷退場

「NFLに最も近い日本人選手」と言われているIBMビックブルーの栗原嵩選手ですが、2Qあたりで負傷退場してしまいます。

 

 

IBMにとって一番のストロングポイントを失いました。栗原選手は動き一つひとつで会場を沸かせることができる数少ないプレーヤーなので、IBMが劣勢のなか流れを引き戻すには必要不可欠な存在だっただけにそうとうな痛手だったと思います。

 

ラインの攻防

リターンTDからの流れやエースWRの離脱などの要素があるものの、一番大きかったのはラインの攻防だったと思います。

 

富士通フロンティアーズはDBが優秀というイメージがあったのですが、この日はDL4人+LBでかなりQBクラフトにプレッシャーを掛け続けていました。いつもの富士通フロンティアーズらしく、しっかりリスクヘッジをしながら勝負どころを見極めてのブリッツで効果的にIBMオフェンスを圧倒していきます。

 

 

 

このプレーではパスを決めていますが、後半になるとターゲットに投げられずサイドラインに逃げたり、パスを投げ捨てたりというシーンも多く見られました。

 

 

プレッシャーを掛けられた挙句、QBクラフトは最終的には3本インターセプトされています。

 

逆に富士通のQBキャメロンに対してIBMディフェンスはなかなかプレッシャーを掛けられていませんでした。

 

途中見ながら「LBはどこにいるの?」と思うくらい、ブリッツ入れてるのにプレッシャーは掛からず、しかもDBとの間のミドルゾーンがガラガラという状況でした。

 

富士通のWRとIBMのDBのマッチアップはパスによる空中戦だけではなく、レシーバーがその場でパスを受けて走るような地上戦においてもタックルがギリギリで9ヤードゲインされるという劣性だったので、なかなかリスク覚悟でマンツーマンにしてブリッツを入れるようなコールは出しづらい状況だったように思います。

 

IBMのLBといえばコグラン・ケビンがいますが、彼の活躍があまり見られなかったのは残念でした。

 

 

お互いどのポジションにもタレントを揃えているチームですが、ラインの攻防でこれだけ差がついてしまうと、ここまで点差がついてもしょうがないかな、というのが試合を終わってみての印象です。

 

JXB最長FG記録

大差で負けてしまったIBMですが、キッカーの佐藤選手がJXB歴代記録となる50ヤードFGを決めました。

 

 

展開が違っていればもっと長距離のキックもありましたが、NFL挑戦を前にいい置きみやげになったのかもしれません。佐藤選手はNFL挑戦に向けてクラウドファンディングをやっているそうです。向こうとキッカーはガタイがよくて飛距離が全然違うと聞きますが、頑張って欲しいです。

 

 

余談ですが、大阪大学の山﨑丈路選手もNFL挑戦をするそうです。

 

 

会場演出

今回、はじめて国内の試合でインスタントリプレー(ビデオ判定)が導入されました。

 

 

チャレンジの条件などについてちょっとややこしいところはあるにしても、会場内にもリプレイ映像が流れそれに観客が注目するので野球のように冗長なことにもならず、盛り上がっていたように感じました。

 

ただ、野球でもそうですが、審判の声が聞き取りにくく最終的にどうなったのかわかりにくいところがあったので、できたらオーロラビジョンで教えてくれるとよかったです。

 

いつぞやのボウルゲームにあった最悪のキスカム企画はなく、リプレイも適時流してくれるので年々改善されてきている感じがしてよかったです。

 

ハーフタイムショー

今回のハーフタイムショーのゲストはNOKKOでしたが、個人的には何の思い入れもないのでさっぱりでしたが、世代の人はかなり盛り上がっていたようです。

 

 

会場内が暗くなる演出やそれに合わせてみんなでスマホでサイリウム的なことをしたりと、例年にない感じでよかったと思います。

 

会場は40歳オーバーの方々が多いだろうし、ヒット曲があると必然的に盛り上がります。

 

ただ、よかったはよかったけど、スーパーボウルのハーフタイムショーは最高峰のエンターテイメントに対して、JXBは懐古的な方向性でいいのかという思いは残ります。

 

 

個人的には、どうせスーパーメジャーなところを呼ぶことはできないと思うので、中川翔子やデーモン閣下、ブレイク前の乃木坂46といったアンダーグラウンドな方向性のほうがいい気がします。

 

場内解説アナウンス

今回、一番気になったのが場内に流れている解説アナウンスです。声を聞いている限り、毎年同じ方が担当されているように思うのですが、賛否両論あるようなのでツイートをまとめてみました。

 

 

なに言ってるのかよくわかんないことがありますが、毎年聞いている人にとっては「いつものこと」という感じで、微笑ましく聞いている人も多いと思います。

 

ただ、選手名を間違えていたり、勝手な私見を述べたり、失笑というパターンが多いように思います。思い出しましたが、過去にはインプレー中に「QBキープ」と言ってプレーをバラすこともありました。(プレーにそこまで影響しないかもしれませんが、マナー的にNGだと思います。)

 

今回は「24点が損益分岐点」という迷言も出ました。

 

初心者のために解説してくれるのはありがたいですが、せっかくの日本最高峰の試合をよくわからないアナウンスによって緊張感をなくしてしまうのはもったいなく感じました。

 

人によっては「和む」と捉えるのかもしれませんが、自分は悪い意味で「弛緩」しているので、キスカムと一緒で楽しいのかもしれないけど試合の邪魔だと思います。

 

喉の調子がよろしくないときもあるので、そういった意味でも他の方に代わって欲しいです。

 

ライスボウル

これで日本一決定戦であるライスボウルは「富士通フロンティアーズ vs 日本大学フェニックス」となりました。

 

日大の試合は見ていませんが、ここまで圧倒的な富士通に大学生チームが太刀打ちできるのかというのは疑問ですが、甲子園ボウルで関学相手に番狂わせを起こした日大なのでいい試合を期待したいと思います。

 

アメリカンフットボール・マガジン 2016 SPRING シーズン展望 (B・B MOOK 1294)

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ということで、JXB観戦レビューでした。

Written by HOMMURA Kyohei. (@twitter&@facebook)