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フラッグフットボールやアメフトについてあれこれ書きます。~My Weapon is untiring K.U.F.U.~

作戦の作り方 その3 「ポジション配置」

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今回は作戦の作り方の続き、ポジション配置について書きたいと思います。

 

 

 

 

これまで、フォーメーションの前提になる話を書いてきました。

 

自分が使うフォーメーションの7割近くが「ツイン ノーバック」です。

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ランプレーはほとんどせず、4人のレシーバーを使って左右バランスよくパスプレーをしたい場合はこのフォーメーションが最適だと思います。

 

 

ランプレーの含みを残すのであれば、RBが真後ろにセットするよりも、QBのちょっと後ろにセットする下図のようなフォーメーションもたまに使います。

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RBがそこまで後ろに下がっていないので、パスコースに出ることができます。

 

 

「右ツイン ノーバック」と「左ツイン ノーバック」のどちらを使うかですが、前回「左右非対称性」について書きましたが、どちらがやりやすいのかというのはQBによります。

 

 

自分は「右ツイン ノーバック」を多く使います。

 

というのも、2人レシーバーがいるサイドで、その2人でのコンビネーションを使うことが多いので、背中側になってしまう左サイドよりも見やすい右サイドで行うためです。

 

右にいる2人でコンビネーションを使うとは限りませんが、なるべく見やすいサイドにたくさんレシーバーいたほうがなにかと都合いいように思っています。

 

また、スナップ後すぐに投げるパスは左のほうが投げやすく、左に配置したレシーバーがすぐに内側に走るコースを投げる場合、2人いるとごちゃついてしまうので、1人のほうが投げやすいように思います。

 

右サイドはコンビネーションで、左サイドは早いタイミングパスで、という基本コンセプトのもと、「右ツイン ノーバック」を使っています。

 

逆にロールアウトを多用するQBは、前回書いたようにロールアウトは右にしたほうが投げやすいので「左ツイン ノーバック」で左サイドに多くレシーバーを配置して左から右にレシーバーが走ってくるコースを使いやすくする、という考え方もあると思います。

 

 

次に、「右ツイン ノーバック」でどんなレシーバーを配置するのか、です。

 

どのポジションにどんなレシーバーを配置すればいいのか、というのは前述した「右サイドはコンビネーション、左サイドは早いタイミングパス」というようなコンセプトに基づいています。

 

なので、このコンセプトが変わってくれば、配置されるレシーバーも変わってきます。

 

一般的な話はできないので、自分がどのように考えているのかを紹介していきます。

 

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ここでは、右から【1】【C】【2】【3】と呼び、パスコ−スの名前は下図のように呼びます。

 

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まず前提にある話として、ポジションによって出されるパスコースの種類、頻度が異なります。

 

(上図はスペースの関係上、右と左のレシーバーに分かれて書いてありますが、例えば、「Across」は外側のレシーバーでも内側のレシーバーでも使います。)

 

 

外側に配置されたレシーバー【3】は外側にスペースがほとんどないので、「Out」「Corner」「Swing」「Flare」はほとんど使いません。内側へ走っていくコース、「Post」「Across」「Post」「In」などが多くなります。

 

内側に配置されたレシーバー【2】は内側にも外側にも走ることができますが、【3】とのコンビネーションを使うことを考えると、外側へ走って行くコース、「Out」「Corner」「Swing」「Flare」や「Zig-Out」などのダブルムーブ(2回方向転換するコース)を使うことが多くなります。

 

同じサイドに1人しか配置されていないレシーバー【1】は早いタイミングでのパスを投げたいので「Look In」「Slant」に加えて、コンビネーションなしに独力でカバーを振り切ることになるのでスピードやフィジカルが活きる「Post」や「Straight」「Curl」を中心としていろんなパスコースを使うことになります。

 

 

ここで考えたいのが、内側に走るパスコースと外側に走るパスコースのリスクの違いです。

 

QBによって感覚が違いますし、相手ディフェンスによっても変わってきますが、内側に走るパスコースは基本的には人が複数人いるところにパスを投げなければいけません。

 

ゾーンディフェンスの場合、基本的に内側で走るコースはシームを狙っています。

 

ということは、必然的に前後、あるいは左右にディフェンスプレーヤーがいることになります。

 

内側へ走るパスコースはそういった状況にあるレシーバーに投げなければいけないため、よりコントロールを求められます。パスが大きくなっても小さくなってもインターセプトの可能性があります。

 

 

一方、外側に走るパスコースの場合はたいてい1対1の状況が多いです。

 

なので、インターセプトの可能性はパスがディフェンス側に流れてしまった場合に限ります。しかも、サイドラインが近くにあるため最悪の場合、思い切って大きく投げてしまえばパス失敗に逃げることができます。

 

 

こう考えていくと、外側へ走るコースよりも内側に走るコースのほうがリクスが大きいと考えることができます。

 

(内側へ走るコースのほうがレシーバーまでの距離が近いので投げやすいという考え方もありますが、自分の場合はそこまで距離でコントロールの違いがでる感覚はありません。)

 

それを踏まえると、外側のレシーバーが内側へ走るパスコースや縦にロングに走るパスコースでディフェンスにプレッシャーを掛けつつ、内側のレシーバーがリスクの小さい外側へ走るコースを走り確実にキャッチして進めていく、という流れが一番いいように思っています。

 

【2】と【3】だけではなく、【1】と【C】の関係性においても同様です。

 

 

となると、外側の【1】と【3】はディフェンスに充分にプレッシャーを掛けることができるようにスピードやフィジカルに秀でたレシーバーを、内側の【C】と【2】は確実にキャッチできる技術があるレシーバーを配置します。

 

【1】と【3】はインターセプトのリスクが高い内側へ走るコースやロングに走るコースをキャッチする技術が必要ですが、そこまでターゲットになることが多いわけではないので「確実性」というより「勝負強さ」という感じでしょうか。

 

 

まとめていくと、

 

【1】

スピードとフィジカルに強いタイプ。タイミングの早いパスを捕るのが得意。

 

【2】

キャッチに確実性があるタイプ。ある程度オールマイティ。

 

【3】

ロングターゲットになるエースレシーバー。スピードやフィジカルに加えて高さがあると理想的。

 

という感じでしょうか。

 

【C】については【2】に近いですが、当然のことながらスナップが得意でなければいけません。

 

また、自分はセンターに向かって「オーディブル・コール(セットしてからレシーバーのルート変更)」をよく出すので、それに対応できる戦術理解の高さが必要です。

 

【3】をエースレシーバーと書きましたが、当然相手ディフェンスから警戒されるので、その結果、その大会でのタッチダウン半分が【C】ということもありました。

 

【C】は左右広く走ることができるのでディフェンスからすれば警戒しづらく、【C】をうまく使えるかがオフェンスの出来に大きく影響を与えます。

 

 

これらは「右ツイン ノーバック」における自分の考え方で、フォーメーションが変われば配置の仕方も変わってきますが、アメフトと違ってプレーごとにフォーメーションに合わせたメンバー変更をしている時間はフラッグのハドルにはありません。

 

なので、一番使用頻度が高い「右ツイン ノーバック」を考えたレシーバーを起用しつつ、他のフォーメーションに応用するというカタチをとっています。

 

 

何度も書きますが、自分の感覚としてのポジション配置なので、それぞれのチームのQBの感覚やレシーバー事情を加味しつつ決めていくのがいいと思います。

 

今回書いたものに関しても、チームのレシーバー陣が総入れ替えになった場合はコンセプト自体変える必要が出てくる可能性があるので、全く別のことを考えるかもしれません。

 

 

ということで、一例としてのポジション配置の考え方についてでした。