Written by HOMMURA Kyohei. (@YouTube&@Twitter&@Facebook)
今回はNFL FLAG2019年大会が終わり、2019年大会の運営に向けて自分が大切にしたいことについて書いていきたいと思います。
NFL FLAG2018年について
まずざっくり2018年シーズンを振り返ると、とにかく休みなくてしんどかったという印象です。
NFL FLAGではないですが、普段トーナメント戦ばかりやっているのでリーグ戦をやってみよう開催してみた「GENKI FLAG LEAGUE powered by 郡山フラッグ協会(RED ZONE LEAGUE)」が3月4月にありました。
「RED ZONE LEAGUE」改め「GENKI FLAG LEAGUE powered by 郡山フラッグ協会」開催決定 - RED ZONE
「GENKI FLAG LEAGUE powered by 郡山フラッグ協会」試合結果と動画レビュー - RED ZONE
もともと3日程で6試合消化というタイトなスケジュールな上に、3月の終わりなのに雪が降って中止になってさらに厳しい日程になってしまいました。年度末ということでスケジュール調整も大変でした。
春シーズン、秋シーズンについて南関東はそれぞれ10日程前後の南関東大会予選にプレーオフ、東日本大会やFINALといつも通りでしたが、それに加えて南箕輪での甲信越大会、仙台での東北大会、それ以外にも依頼を受けて大会開催の手伝いもして終始てんやわんやしていました。運営をお手伝いいただいた方々には感謝しております。
春シーズンと秋シーズンの夏にはクリニックを開催したり、恒例の成田合宿を行いました。この期間は大会運営がない代わりにひたすら動画編集をやっていた気がします。
そんな感じで1シーズンが過ぎました。これが毎年の感じであれば慣れてくるところもあると思いますし、何度もやれば他の人に任せたりといろいろと効率化が図れる気がします。とりあえずいまは思いついたら即実行でいろいろとやっているからこその負担というのがあるのかなと思っています。
今後の大会運営について
ということで、それらを踏まえて、今後の大会運営に向けて自分が大切にしたいことについて挙げていきます。
運営に携わる人を増やす
NFL FLAG大会は参加者が自主運営していく大会であり、フラッグフットボール協会がトップダウンで開催してくれる大会ではありません。
なので、たくさん試合をしたかったら自分たちで場所を見つけなければいけないですし、いいフィールドでプレーしたかったら自分たちで頑張って確保するしかありません。現状は私がいろいろと探してフィールドを確保していますが、言わずもがなどこもアクセスがいいとは言えません。
また、10日程に渡って南関東予選大会をやっていますが、そのすべて自分が参加できるとも限りません。複数会場にて同時開催というパターンもこれから増えるかもしれません。
そうなるとやはり自分一人でいろいろと回していくにはキャパオーバーであると感じています。アシスタントチームを制定して当日の運営を手伝うチームを決めていますが、少しずつ参加チームのみなさまが運営にも気を遣ってくださるようになっているように感じています。ゆくゆくは当日だけではなく準備段階でも一緒に分担していけるような体制が作れたらと考えています。
とにかくプレー機会を増やす
南関東大会の一般カテゴリには毎回30チームぐらい参加チームが集まります。これは以前に比べてかなり増えてきています。
増えてきた要因として特殊な大会形式が大きいと思っています。
南関東大会一般カテゴリでは10日程にわたってワンデートーナメントを行い勝ち抜け方式でプレーオフ進出チームを決めていきます。リーグ戦と違い必ず複数日程での参加を求められることはなく、10日程のなかで1日でもスケジュールが合う日があれば参加することができます。また、負けてしまったら何度でも次の日程に出ることができます。
これによってかなり参加に対するハードルは下がっているのかなと思っています。
また、勝ち抜け方式なのでうまくいけば大会終盤は強豪チームが勝ち抜けていて、普段プレーオフ進出できないチームがうまく勝てることがあります。また、トーナメント戦なのでジャイアントキリングが比較的起きやすくなっています。このへんのおもしろさも特殊な大会形式の妙であると感じています。
もっと参加チームが増えてくればエントリー数を限定したり、1部2部にカテゴリ分けしたりとできる余白ができると思います。
振り返りで休みがなくて大変だったと書きましたが、やはりできるだけ多くのチーム、プレーヤーにプレーする機会を提供したいですし、それができなければNFL FLAG大会としての価値はないと考えているので、現状のやり方は継続していこうと思っています。
大学生&女性プレーヤーを増やす
数年前から「ハドルボウル」の影響で大学アメフト部OBチームが増えてきました。そのおかげで大会は盛り上がってきているように思います。
ただ、若いチームがなかなか増えていかない、継続して参加してもらえないというのは課題であるように感じています。若い人がフラッグフットボールをプレーしてくれないと長期的には大会は衰退していきます。
いまの大学生がちょうど小学生のときにフラッグフットボールを学校体育でやっていた世代なので、ここから若いチームが増えていかないとホントに「オッサンのスポーツ」になってしまいます。そんな多様性に欠いた大会にはしたくありません。
同じように多様性という部分で、女性プレーヤー、および女子チームをどうにかして盛り上げなければと思っています。女子カテゴリはだいたい3〜4チームが参加していますが、毎回スケジュール調整に四苦八苦しています。
チーム数が少ないので年間5試合できればいいほうです。それぞれ個々の感覚は違うかもしれませんが、自分はもっとプレー機会を作りたいです。
そのために少し考えているのはNFL FLAGの枠組みを外れて、男女ミックス形式の大会開催です。少し前まで別団体が「X FLAG」といった大会を開催しており、その大会は常時女性が2名フィールドにいなければいけないというルールでした。現在は関東での開催はなくなり、関西では有志が集まって大会を復活させたそうです。
その大会を運営している方とも連絡を取り、関東でもどうにかミックス大会が開催できないかと検討しています。
いきなり女子チームを増やすのは難しいかもしれませんが、それぞれのチームが少しずつ女性プレーヤーを増やすというのはまだ可能なように思えます。そうやって女性プレーヤーが多少なりとも増えていって、その人たちが集まって合同チームとして女子チームが組めれば理想的かなと思っています。
それこそ大学のサークルとしてフラッグフットボールチームができるようになれば自然と女性プレーヤーのいるチームが増える気がしています。
神戸大学ではアメフト部の勧誘と一緒に女子のタッチフットボールチームの勧誘もやっていると聞きました。一朝一夕では難しいかもしれませんが、そういうアプローチも必要になってくるのかもしれません。
予算を増やす
とにかくたくさんお金を集められるようにしたいです。
お金を集めるといっても参加費を上げるとかそういうことではなく、周辺のあれこれでもお金が集まればもっとやれることが増えるのではないかと思っています。もちろん参加チーム数が増えることによって参加費収入が増えることについては大歓迎です。
例えば、このブログもフラッグフットボールやNFL FLAG大会のことを書くことによって、少しばかりの広告収入があります。
YouTubeも規約が変わる前までは1円単位ですがお金もらえていました。いまはチャンネル登録者が1000人になるまではゼロです。ブログは数時間掛けてもらえるお金が数百円程度なのでかなり微々たるものです。
ただ、もし仮にYouTubeで大会動画をアップしたり、ブログに記事を書いて月1万円の収入があったとします。あまり現実的ではないですが、そうなると年間で12万円の予算が増えることになります。
これが誰のお金なのかというのは微妙なところではあるかもしれませんが、そうなればこれを東北代表が東日本大会に参加するための交通費の補助に使うことができます。逆に南関東から何人か派遣して、東北や北海道などでの普及活動に使うことができるかもしれません。
講師を呼んでクリニックを開催することができるかもしれませんし、高性能な動画編集ソフトを購入してわかりやすい教材動画を作成できるかもしれません。
大がかりなクラウドファンディングは手間が掛かって面倒かもしれませんが、Tシャツをリターンとしてお金を集める、みたいなことは業者を通さなくてもできるんじゃないかと思っています。
受益者である参加チームだけではなく、それ以外の人からお金を集めるためにはまず注目を集める必要があります。YouTubeにいろいろな動画を載せていますが、自分が登場人物だと限界があると感じています。
もっと説得力がある人が発信していった方が視聴回数は増えると思いますし、登場人物がたくさんのほうが情報の広がりがあっていい気がしています。よかったら一緒に動画作成してもらえるとうれしいです。
チーム同士の交流を増やす
いままで参加チーム数が増えてきている感じですが、新規チームが参加する一方で、これまで参加していただいていたチームが不参加になってしまうケースも多々あります。
事情はいろいろとあると思いますが、やり取りをしているとどこも人数確保が大変なようです。ナイナーズも毎回ギリギリで、高校生も一緒にやっています。
このような状況のなかで何か解決策を出すとするならば、合同チームの調整が考えられます。単純に4人になってしまったチームが3つ集まれば12人もいるチームができあがります。それ以降ずっと一緒にやっていくのか、それともその大会だけになるのかというのはケースバイケースになりますが、まずは合同チームでの参加という選択肢をうまく作ることが必要だと思っています。
ナイナーズは何度も成田ブルワーズと一緒にチームも組んでいますし、東北大会や甲信越大会では「RED ZONE」として大会エントリーをしています。
ただ、どこのチームでも同じようなことができるかと言えば難しいと思います。フラッグフットボールの競技特性上、その日に集まっていきなり一緒にチームでプレーするという状況ではうまくプレーができません。
だったらどうするかということで、普段からチーム同士の交流を増やしておくのがいいのではないかと思っています。
時々、フィールドが確保できたときに「合同練習会」を企画していますが、こういった機会にただチームで試合をするだけではなく一緒に練習したり、それぞれのメンバーが混ざってプレーすることが重要だと思っています。大会のときにいざ人数が少なくて合同チームを作ってでも出たいとなったときに、合同練習会で多少交流があれば比較的合同チームを作るのもスムースになるはずです。
自分は苦手ですが、飲み会などでフィールド外での交流があれば心理的な距離感が縮まってうまくいくのかもしれません。
毎年、夏に成田で合宿をしていますが、日中はフィールドで練習して、チームでも試合して、シャッフルでも試合しています。夜はみんなで打ち上げでフラッグ談義が盛り上がっています。こういった交流を所沢ナイナーズと成田ブルワーズだけではなく、南関東の参加チーム全体に広がっていったらいいなと感じています。
いつ、どこで、どんなカタチでやるか、いろいろと調整する必要はありますが、たくさんのプレーヤーが一堂に会する機会を作っていきたいです。それこそそこにタッチフットボールプレーヤーにも来てもらえれば情報交換ができますし、それをキッカケに普段タッチフットボールをやっている人が助っ人でフラッグにも参戦してもらえるかもしれません。
これらは理想論かもしれませんが、そういったことをやっていかないと間違いなく大会はジリ貧になると思います。
まとめ
ということで、本当に基本的なことになってしまいますが、自分が大切にしたいことは下記の5点です。
- 運営に携わる人を増やす
- とにかくプレー機会を増やす
- 大学生&女性プレーヤーを増やす
- 予算を増やす
- チーム同士の交流を増やす
これらをやっていくためにはまずは一番上がうまくいかないとダメなので、参加チームの方々にはいろいろとご協力をお願いしたいです。
いろいろとありましたが、大会前に開催する「参加チーム講習会」にて意見交換をしながら進めていきたいと思っています。また企画しますので、是非ご参加のほどよろしくお願いいたします。
ということで、今後の大会運営で大切にしたいことについてでした。